雲の果

  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (300ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912208

感想・レビュー・書評

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  • 弥勒シリーズ 8

    火事の跡地から、若い女の死体が発見された。
    火事の後、雨が火を弱くして、全焼は免れた。
    そのせいで、女の腹に、刺された跡が見つかった。
    どうやら、火事の前に、刺殺されたらしい。

    殺された女と焼けた帯。
    病死した男と遺された帯。
    謎めいた帯の奇妙な繋がりが、因縁の男たちを突き動かす!

    同心・木暮信次郎vs商人・遠野屋清之助。
    嫌いだか、惹かれる二人。
    どう決着が付くのか。
    早く見てみたい。
    けど、終わってほしくない。

  • シリーズ8作目。

    帯がキーポイント。
    予想より敵側の規模が大きかった。あっさり描かれていて信次郎もそこにはそれほど執着しない。

    信次郎は相変わらずで伊佐次親分の心痛お察しします。

  • 帯が関係する怪事件。

  • 2022.03.20

  • 火事で焼け残った帯からつながる殺し現場。
    小間物屋として遠野屋に帯を持ち込んでみるが、先日亡くなった大番頭の遺品という思わぬところから鍵となる帯の一部が出てきたり、次々とさらに死人が出たりと事件は複雑なのですが、犯人が早々にわかるせいか後半にあっという間に事件解決。
    一番複雑怪奇なのは、信次郎かもしれないけれど。それに付き合う伊佐治と遠野屋清之助の苦労がしのばれます。

  • 弥勒シリーズ第8弾。小間物の取り扱う商人としての目線が今回のテーマなのだろうか。信次郎と清之助の駆け引きが毎回面白いが親分も活躍もずいぶんと楽しませてもらった。ラストの対決シーンはもっと膨らませてもよかったのでは。呆気なかったかな。清之助さんの決意みたいなものが感じられた回。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    殺された女と焼けた帯。病死した男と遺された帯。謎めいた帯の奇妙な繋がりが、因縁の男たちを突き動かす!待望の「弥勒シリーズ」最新刊。

    令和2年4月9日~10日

  • 鬼を待つを先に読んでしまい、順番が逆になってしまった。
    読む順番に関係なく面白かった。
    謎が解けていく。
    謎の正体がチョットと思うところもあったが。

  • シリーズものなので仕方ないのだけれど、流転することもあれば、停滞することもある。

  • L 弥勒シリーズ 8 雲の果

    連続で弥勒シリーズを読んでみると、なにに引き込まれるかってこの文章なんだなと。いまさら?
    単発で読んでいると物語、話の道筋にばかり気がいくので、信次郎の得体の知れない感じや遠野屋の関わり方にケチ(失礼)をつけていたけど、さては言い回しや文が最大の魅力なんだな?と。
    言い回しは最大限にこのシリーズを盛り上げてるよなぁ。
    回りくどい書き方が心地いいかは人に寄りそうだけど。
    さて、今回も事件に遠野屋がからんで、もとを正せばデッカい話になって、萎むように終焉。という感じ。
    これまで読んだシリーズ、全然記憶に残ってないのは結局毎回同じルートを辿るからなのか。
    伊佐治の関わり方や信次郎の言動は面白いけどソレダケー的な。
    文章は面白い。

    ところで、信次郎。いつ奉行所に詰めてるんだ。
    働いてるのか?上役に仕えてるのか?
    まったく窺い知れない。今回は奉行所で調べ事もしてたみたいだけどまったく想像できない。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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