新選組の料理人

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  • 光文社
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本棚登録 : 200
レビュー : 40
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912222

感想・レビュー・書評

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  • ふとしたきっかけから新撰組隊士・原田左之助にスカウトされて、新選組の賄い担当になった、菅原鉢四郎。
    武士のくせに剣の腕はからきし、しかし、うまい飯を炊く。
    彼の目から見た、武士の世の終わりとともに燃え尽きて行く新選組と侍の魂。
    彼の身近にいる左之助は、それを映す鏡でもあった。

    面白く読めたけれど、なんとなく薄味でシオタラ~ン。
    出汁が効いているのだろうか?
    新選組や幕末のことをある程度知っていないと、歴史的描写の部分はさらっと流してしまうだろう。
    頭の中の、今までに読んだ他の歴史小説とか大河ドラマの引き出しを開けていろいろ引っ張り出してみました。
    その割に、料理の存在が効いているわけでもないし…
    そういえば、今まで新選組の隊士の食のことを考えたことがなかったなあ、とわくわくしながら手に取ったのですが、そういう意味では期待外れでした。
    視点もあちこちに飛んでいる気がします。

  • 図書館で借りたもの。
    度胸もなく、剣の腕はからっきしの浪人・菅沼鉢四郎は、まかない専門として新選組に入隊することになった──。

    料理をする描写は1話目は多かったけど、それ以外はそうでもなくて拍子抜け。
    「新選組の料理人」という題名なら、もっと料理に絡めた話にしてほしかったな。

    新選組の賄方から見た幕末や新選組の話。
    歴史を読みたかったんじゃなくて、その時の食事のことが読みたかった…。

  • 新選組といえば剣の腕、という中で、まかない担当という切り口が新鮮。
    最初は、料理好きの主人公ならではの話で、おもしろかった。
    後半になるにつれ、料理人であることがあまり関係なく、単なる傍観者という立ち位置で、ややもの足りない。
    後味のよくない終わり方だったのも、意外。

  • 料理人というわりに料理の話ではなく、ひょんなことから料理人の役を任じられた男と新撰組の物語。ドラマや小説で新撰組についてはキャラ立ちしているせいか、何となくこういうものだよなという既視感めいたものがあったが、今回は原田左之助の人物像が多く描かれていた。面白くはあったが、せっかく料理人から見える新撰組なのであればもう少し幅広く色々な視点から見て描かれていた方がもっと面白かった気がした。

  • 都で起きた火事の炊き出しに「まずい」と文句を言ったことから、新選組のまかない専門として組員となった鉢四郎。
    剣の腕はからっきし。危ないところには行きたくない。
    幕末の争乱期の真っただ中、都や新選組の隊員たち、会津、薩摩、長州、坂本竜馬が、鉢四郎の視点から描かれていく。
    料理だけ作っているわけじゃない。武力では活躍できないけど、なかなかいいところに目をつけている。

    この時代が大好きなので、サクサク読める。

  • ★3.0
    確かに"新選組の料理人"が登場するけれど、タイトルに冠するほど料理人ならではの視点があるわけではなく、ちょっと肩透かしを食らった感じ。さらに、原田佐之助の絡め方に無理矢理さがあり、新選組の読み物としても物足りなさが残る結果に。が、新選組隊士としてはご法度な行動だろうけれど、情けないくらいに弱いラストの佐之助は逆に好きだったりも。ただ、「解隊」後の彼らの行く末を思うと何とも言えない気持ちになり、中でも、鉢四郎の成長が逆に辛い。私的には、新選組内で作られた料理をメインとした、明るい話が読みたかった。

  • 隊士であって戦闘要員ではないという絶妙な距離から流れ行く新選組の運命を見つめる。その視点が新鮮。
    家庭を得たことで新選組隊士として重要な非情さを喪いつつある原田。変容する己への不安と焦り、妻子への愛情と生きることへの執着。それを側で見つめる主人公が、自分にも妻子を愛した過去がありながら、人としての情愛より隊士としての志を重視するのが興味深い。

  • 新選組の料理人となった男の視点で描かれている。
    2020/7/2

  • 歴史物?意外と面白かった

  • 主人公となる新選組の賄い方が、ちょっと弱腰で、家での大黒柱としても上手く立ち回れず、やや女々しくて、苦笑してしまった。料理の描写はあまりなく、それはタイトルにだまされたー、という感じ。いい時は持ち上げられ、潮目が変われば疎んじられる新選組の面々が切なかったです。

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著者プロフィール

1971年群馬県生まれ。同志社大学文学部卒業。2003年「キッドナッパーズ」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。16年『マジカル・ヒストリー・ツアー ミステリと美術で読む近代』で日本推理作家協会賞(評論その他の部門)、同年、咲くやこの花賞(文芸その他部門)を受賞。18年『銀河鉄道の父』で直木賞受賞。他の作品に『東京帝大叡古教授』『家康、江戸を建てる』『屋根をかける人』『自由は死せず』『東京、はじまる』などがある。

「2020年 『銀閣の人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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