蕎麦、食べていけ!

著者 :
  • 光文社
3.15
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本棚登録 : 129
感想 : 23
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912246

感想・レビュー・書評

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  • 蕎麦の話、クラウドファンディングの話、銀行の話、地域おこしの話と一つの街がどう再生していくべきかを物語っています。
    今の地域に大事な事だなと思いました。図書館のお勧めで読んでみましたが、図書館の方に感謝感謝です。
    私にとっては楽しく読めて良い本でした。

  • 爽快な結末
    町おこしするには、この小説のように上手く行くなんてことは殆ど無いかもしれない。
    でも、この小説を通して、改めて自分の町の良さに目を向け、スポットライトを当てようとする気持ちと希望を抱いてもらえたら良いのでは。

  • 軽いタッチの半沢直樹?
    漫画で言うと、ビッグコミックじゃなくて、少年サンデー、って感じでした。
    蕎麦打ちのくだりとか、あそこまで必要かなぁって思いました。

  • 寂れてしまった温泉町。地元の信金に務める勇太、大阪から母の実家へと越してきた女子高生春海。信金は蕎麦と祭りで町おこしを考え、二人はそば打ち名人だという春海のおじいさんに学び、街の復興に力を注ぐが、勇太の兄が務めるメガバンクよりリゾートプランを出され…。銀行・信金やらクラウドファインディングの初歩的なことがわかり、すべて問題なく終わって良かったです。スッキリ解決ですが、あっさりし過ぎかなあとも。高校生が読むといいかもね。

  • 途中のワクワク感、分かりやすい対立構造…でも解決方法がちょっと現実的には一般人には難しいのでは、というかあまり読者を勇気づける方法ではなくなっている気がする。もっと紙面を割いて他の方法にしても良かったのでは?全体的には面白かったです。

  • 初読の作家さん。
    面白かったけど、始終
    「昭和のノリやな~!」
    って思った。

    普段は金融関係のフィクションを書いてはるねんね。
    そのあたりは読みやすくて面白かったー!

    でも、何が昭和のノリって、なんやろう、そこはかとなくただようバブル臭…?

    いや、ええねんで、ええねんけど、信用金庫の職員が町おこしで蕎麦打ちっていうのはええよね。わかる。
    でも、そこで、女子高生!? てなるやん。
    しかもその女子高生が金融機関のオッサン方とグイグイディスカッションを始めたり言動がオッサン方の決定を左右したりって、もう、機関銃持ったセーラー服のアレのノリですやん…!

    あのノリを知ってるから、懐かしいなーで済むけど、なんやろうねこの破天荒ぶり。
    女子高生じゃなかったらもう少し地に足付けて(わたしが)読めたかな。

    でもまあ、このはっちゃけ具合が逆にささったけどな。
    ひつこいけど、わたしもこのバブルノリ小説を知らんわけでもないからな! トレンディドラマ的な…。^^

    フィクションくらい、破天荒でもいいもんね。

    最後の最後で国の偉いさんと血縁関係やった、しかもそこをなんとなくぼやかす…みたいなのも、ウワァってなったわ。

    最早時代小説のノリなんかもな。
    面白かったよ。ほんま、いっそドラマ化したら「なんじゃそれ!」て言いながら毎週めっちゃ見て、終わったころには「ロスやわ…」てなれそう。

    せやねんなー。バブル期には、こうやっていいにしろ悪いにしろインパクトはすごかってん。
    昨今は、悪くはないけどインパクトもない、って感じに、うまいまとめ方をしはるよね。

    だからそれがいい悪いじゃなしに、時代なんやろね。
    面白かったです。

  • 寂れた温泉町に大手銀行がリゾート化計画を引っ提げてやってくる。町の人々は反対し復興事業にアイデアを出し合う。上州蕎麦を打つアイデアを出し奮闘する。

  • 「町おこし」エンターテインメントだそうで

    高校生の蕎麦打ちサークルが寂れる一方の温泉街の町おこしに貢献していくまで

    しがらみや利得、虚無感やらで計画通りには行かないのが現実
    困難あってもなんのかのほのぼの進むお話、いいなぁ、と

  • 2019.07.26
    あの江上剛がこんな本を書いてるだなんて!しかし、よく見りゃ、人情ものだからおかしくもないか•••。
    「生きる活力」みたいなものを感じられる一冊だった。

  • ちょこちょこ面白い場面はあるんだけれど、知らないうちにどんどん上手くいって終わったような気がする(--;)サラッと読んだから、盛り上がりどころを見逃してしまったのかな~?(^^;)

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著者プロフィール

1954年、兵庫県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。77年、第一勧業銀行(現・みずほ銀行)入行。人事、広報等を経て、築地支店長時代の2002年に『非情銀行』(新潮社)で作家デビュー。03年、49歳で同行を退職し、執筆生活に入る。その後、日本振興銀行の社長就任、破綻処理など波瀾万丈な50代を過ごす。現在は作家、コメンテーターとしても活躍。著書に『失格社員』(新潮文庫)、『ラストチャンス 再生請負人』(講談社文庫)、『我、弁明せず』『成り上がり』『怪物商人』『翼、ふたたび』(以上、PHP文芸文庫)、『50代の壁』(PHP文庫)など多数。

「2023年 『使える!貞観政要』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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