- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912383
感想・レビュー・書評
-
本を読み終えてから、著者のインタビューを読んだ。
「五分の一くらい書いたところで一方的に(光文社へ)送りつけたものだから、「なんだこいつ、突然」と思われたんじゃないでしょうか。そしてきっと、「なんだ、この小説は」とも思ったはずです(笑)。」
はい。思いました。「なんだこの小説は!」と。笑
ぶっ飛んでるなって!
冒頭ホントにふっ飛んじゃうんだけど。雛口依子が。
依子の乗ったスクーターが車に突っ込み 宙をまい アスファルトに叩きつけられるまでの数秒間。依子の脳裏をよぎる過去。
生き返った兄。壊れた家族。
過去の無差別銃乱射事件。
その被害者の依子。
「加害者の妹と被害者の姐さん。2人で事件のルポを書いて一発当てましょうや」と依子の目の前にあらわれた犯人の妹・金髪美女の葵ちゃん。
「三角屋根の家」での エロとバイオレンスに支配さた異常な共同生活。
…ワケわからない。読者をまったく置いてけぼりにして 過去と現在を行ったり来たり。過去と現在の接点が全然見えてこない。話の着地点もわからない。
依子の過去はエロと暴力とクズのオンパレード。最低で最悪の状況なのに、全てを諦めて生きている依子視点で語られると軽く感じられる。ポップ笑。そこにぶっ飛んでる葵ちゃんが絡んでさらにハチャメチャ笑。
でも、後半の怒涛の伏線回収がすごかった!!
全部が繋がってたとき あーここまで読んで良かった!って。 葵ちゃん!杖爺!お兄ちゃん…。
最初に戻って「あー!パパいい事 言ってるわー!」って!
左足折れて アバラもあやしくて 頭から血を流しながら地面を這う依子がカッコいい。葵ちゃんとのコンビも最高。
『誰に命令されようと、いいなりになんかなっちゃいけない。たとえ相手が、神さまであってもな。」
運命なんかクソくらえ。
『生きねば』!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
社会から隔離された生活をしていた依子。楽しみのひとつだった 週刊誌の連載小説『毒母VSメンヘラ娘』笑
巻末に袋とじとして付いていた!
「オットセイか!」がここからきていたとは笑
-
9割がた読んだけど…もういいかな、って思いました。
-
タイトルも内容もぶっ飛んだ、
クエンティン・タランティーノ映画のような
小説。素直に面白いし、「すげーな」と思う。
好みは分かれるかもしれないが
「生きねば」である。 -
衝撃をうけたが、読後は悪くなかった。 と言うと人間性を疑われそうかな。。まいりました。
-
おお…これは読む人を選ぶな…。18禁すぎる内容だが、よくも悪くも暗くはない。葵ちゃんのキャラが好き。理不尽さに立ち向かうすがすがしさに救われる。
-
まさに、何だこれは!なお話。無差別乱射事件の被害者依子と犯人の妹葵が、事件の真相をルポにするために奮闘する…そもそも現在の二人がめちゃくちゃだけれど、依子の過去も凄いのです。何だこれは、と思いながら話にあっという間に取り込まれ、ひたすら彼女の過去と現在の葵にシェイクされました。バイオレンスシーンの連続なので、苦手な人にはお勧めしませんが、感想としては面白かった!に尽きます。平山夢明さんの某作品が浮かんできました。まさしく題名通りの最低な落下とやけくそキャノンボール。ハードボイルドミステリを堪能しました。
-
なんとなく手に取って読み始めたら止まらなかった。エンタメ小説おもしれえ!
-
一度 暴力に屈して
何も感じなくていいように
心を閉ざしていた人間の真の怒り さく裂!
やったれ~~~葵 !やったれ~~~依子!
狂った世界を 狂ったあんたたちで
ぶち壊したれ !! -
射殺事件に巻き込まれた依子。なぜ起きたか謎とされていたが、ある日、犯人の妹・葵に声をかけられ、真相を追うことになる。依子のこれまでを振り返りながら物語は進んでゆく。依子がなぜそうなったのかはおいおいわかるが(もともとの人柄もあるだろうけど)、葵の性格もぶっ飛んでて、その二人のやりとりがコメディ風で可笑しくもあり、しかし、内容は洗脳、性のこと、圧倒的な暴力などの匂いがぷんぷん。暗くならずに依子の個性的な頑張りで突っ走っていった感じ。そこがこの物語の読ませ具合のいいとこなんだろうな。謎も上手いように進めていたし、好みが分かれるだろうけど、面白かったな。ぶっ飛んでいるのが印象的な一冊。
ショートスリーパー憧れますよね…
ショートスリーパー憧れますよね…
監禁もプレイにかえる そのポジティブ思考
最高だねദി ᷇ᵕ ᷆ )♡
監禁もプレイにかえる そのポジティブ思考
最高だねദി ᷇ᵕ ᷆ )♡