宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー

  • 光文社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334912581

感想・レビュー・書評

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  • 梓崎優さんさすが

  • 希少な梓埼優作品を含むのがミソ。
    「獅子の町の夜」はシンガポールを舞台にディナーのデザートに熟年夫婦の離婚を賭ける話。気品あふれる。

    編者本人の「杭に縛られて」は、難破船上での救命ボートの乗舟権を賭けてのルーレット。

    桜庭一樹「人生ってガチャみたいっすね」は確定しない時間軸上のちょっと切ない物語。

    星野智幸あまり相性よくないけれど「小相撲」は面白かった。相撲の駆け引きを究極まで煮詰めた小相撲の話。

    勝海舟と西郷隆盛のチンチロリン勝負を描いた山田正紀の「開城賭博」、スケールが大きいんだか小さいんだか、人をくった作品。

  • 沖方丁の作品が秀逸!なぜか個人的に苦手意識を持ってしまっていた作家さんでしたがこれを機に他作品も読むようになりました。
    天地明察よりもこの短編のほうが断然良いと思うので囲碁作品を是非一冊書いてほしいです。

  • 桜庭一樹の短編だけ読んだ。軽快なタイトルと人間模様だと思って読んでたのに、あまりにも重い。でも救いはある気がする。過去のために未来から祈る。それで救われるなら悪くない。

  • 2019.3.28読了。
    中には面白いのもありましたが…

  • 作家の宮内悠介が好きな作家に「博奕」をテーマにした短編を依頼し、アンソロジーを編む、という「リクエスト」企画のアンソロジーだ。

    気軽に読みがちだけれど、アンソロジーって企画や編者が大事なんだなあ、ということをしみじみ思う。
    もちろん粒のそろった作家陣が集まった、ということもあるのだろうけれど、同じテーマを扱っていながらどの物語もまるで違った個性があり、単純に面白かった。

    幕末の開城を前にした賭博の物語などは、奇想天外でこれこそフィクションの面白さだな、と思う。

  • 選者の面目躍如、なクオリティ。『盤上の夜』以来、脳髄の同じ箇所を刺激される作品集。ネタと気力が溜まった時に次を是非。

  • 『宮内悠介リクエスト! 博奕のアンソロジー』読了。沈みゆく船で生存をかけてルーレットに興じる宮内悠介の盤上遊戯モノの新作がやはり安定の面白さ。法月倫太郎の掴み所のない競馬の「負けるが勝ち」な話もいいし、ラストの冲方丁の歴史囲碁短編は先の先を読む駆け引きに圧巻の読み応え。

  • 様々な種類の博奕をテーマにしたアンソロジー。
    お気に入りは梓崎優「獅子の町の夜」。これが一番ミステリ度が高かったかな。最後の選択がどうなるのかも気になるところ。
    桜庭一樹「人生ってガチャみたいっすね」も、不思議な印象で面白かった作品。こういう想像、素敵かも。

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著者プロフィール

1979年生まれ。小説家。著書に『盤上の夜』『ヨハネルブルグの天使たち』など多数。

「2020年 『最初のテロリスト カラコーゾフ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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