- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912635
感想・レビュー・書評
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大内、尼子の二大勢力に翻弄されながらも、毛利家を一大勢力に押し上げた毛利元就。この生涯をひもとくと、まさに猛悪無道な武将の人生であった。
凄まじいの一言。 -
2020.9.30完了
初めて毛利元就の半生にまともに触れ合った気がする。
岩井三四二氏の話はテンポが良く読みやすいと思っているし、話を深く展開しないのでダラダラしない感じがいいと思っている。
が、今回も同じような書き方だけど、一大巨人の毛利元就ともなるとちょっと物足りないかもしれない。ガッツリ知りたければ不足を感じる。
ただテンポがいいので読みやすいのは事実。実際すんなりと最初から最後まで気持ちよく読めた。おもしろい。 -
三番の矢は、良く知ってるいるが、それ以外は良く知らない毛利について、最初の読むにはさいてきなのかな。
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謀将・毛利元就の一代記です。
岩井さんは少し変わった視点から歴史を描く事が多いと思うのですが、これは真正面から。しかし一代で小領主から十カ国の主に成りあがった元就、戦場でも強かったようですが、それ以上に籠絡や裏切りなどの謀(はかりごと)を巡らせることが得意。必要とあれば部下を切り捨て、従ってきた見方を裏切る。ですからあまり魅力的な主人公とは言えません。
それでも私は地元民(元就が一気に勢力拡大するきっかけになった「厳島の戦い」の対岸に在住)なので土地鑑のある場所が随所に現れ、物語と言うより歴史書的な興味で読んでいました。
ただ、最後に出て来る元就の少年時代のエピソード。これで結構気持ち良く読み終えることができました。 -
大内、尼子の二大勢力に翻弄される小国人・毛利家の次男に生まれた元就。いつ敵方に寝返るとも知れぬ家臣たちをまとめ、戦国を生き抜くために必死で足掻き、策を極めた逞しい武将となっていく。その戦いの生涯を描く傑作歴史小説。