- Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334912796
感想・レビュー・書評
-
活字本かと思って手に取ったら漫画でびっくりした。
舞台は老舗?出版社の文芸雑誌編集部。
アツくて熱い主人公が編集部内の危機を救いつつかき回す。
作家さんも、編集さんも大変なんだなーっておもった。
私には大して関係のない世界かもしれないけど、
読書が好きな人は少なからず興味がある世界。
そんな業界の裏を覗き見させてもらったような感覚。
面白うございました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
しんどい……しんどすぎて泣きそう
-
文芸誌の編集者の日常を描くマンガエッセイ(の範疇に入るのかな?)ですが、私は普通のエッセイのように読みました。同系列の「重版未定」同様、出版業界を熱く語るのですが、本好きはもとより、それらに詳しくない人向けにもト書きで細かく説明されています。そういう意味合いでもマンガを読んでいるというより、読み物を読んでいるという感が強いです。
その中からとても気 になった一文をひとつ。現在の出版業界の低迷、閉塞感の一因として「新しい本を作ることに日夜悪戦苦闘し、旧い本を顧みることをしなくなったからだ」としています。そして最終的に割を食うのは他でもない読者であると。
当たり前だけれど、読書はどうあがいたところで極私的なことであり、あなたの趣味と私のものは違うものであり、なおかつそこに優劣もない。ただ、世の中には自分と似たような趣向やものさしを持っているひともいるわけで、それらに向けてなんらかの情報の発信や共有することで、なんとか本を取り巻く環境が良くなればと願うのです。
そして作者もそんな登場人物の悪戦苦闘を通じて文学に対する願いに近い想いを伝えています。それ以前に面白い作品です。
そしてついでに・・・、よいしょではなく、一海外文学ファンとして「海外」でなおかつ類稀な「旧い」本の容れ物である光文社古典新訳文庫に熱いエールを贈ります! 78 -
ワンマン社長が下した突然の休刊宣言――文芸誌は滅びてしまうのか! ? 編集者のリアルを真っ正面から描く、“胸アツ"な業界お仕事漫画! 「小説宝石」と「cakes」で掲載された人気連載全18話に、書下ろしのおまけ漫画と各話解説を加えた待望の単行本化!