アンと愛情

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (403ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334913670

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ3作目にして最高傑作じゃないかって思えるほどジワジワと良さが伝わってきました。アンちゃんも働き始めて2年目になり成人式を迎えて好奇心に食欲もますます旺盛。お客さんのご要望にまっすぐに向かう姿が健気で、悩みながらいろんなことに気づき成長していく姿が良かったです。
    図書館の帰りによく寄るパン屋さんの隣のスペースで、とろける食感の美味しいわらび餅を売ってるお店があるのですが、夕方ごろに行くと売り切れてしまうのに今日は買うことができて上機嫌です。しかも、ほうじ茶味の中が小の値段でお得ですって言われてこれがまた美味しくって。食べ終わると、きな粉が余ってしまうのでこれを豆乳とバナナを入れてジューサーでバナナジュースを作ったり、アンちゃんに刺激されて和風テイストで楽しみました。黒蜜入れるとさらに良かったかもって思ったり。
    今回のお話の中にもわらび餅が出てきてその奥深さに魅せられました。
    友達と金沢旅行した話もよかったし、バレンタインの応援できた同じ年の桐生さんの話も、せんべいの話も良かったです。

    • つくねさん
      かなさん、おはようございます!
      久々に読むアンちゃんでしたがすっかり成長して
      頼もしくなりましたねww
      4作目の「アンと幸福」今月発売...
      かなさん、おはようございます!
      久々に読むアンちゃんでしたがすっかり成長して
      頼もしくなりましたねww
      4作目の「アンと幸福」今月発売なんですね
      どうしよう買っちゃおうかな ( *´艸`)

      とろけるわらび餅はわらび屋本舗ってところなんですが
      無茶美味しいのでお勧めです。店舗展開してるようですけど
      かなさんの住んでる街にもあるといいですね!!
      2023/10/02
    • かなさん
      しじみさん、知らなかったです!!
      4作目が今月発売なんて!!
      教えてもらえてよかったです(^-^)
      私は、たぶん図書館に入るのを待つか...
      しじみさん、知らなかったです!!
      4作目が今月発売なんて!!
      教えてもらえてよかったです(^-^)
      私は、たぶん図書館に入るのを待つかなぁ~と思うけど
      でも次作を読めることが確定したのは嬉しい限りです♪

      わらび屋本舗…、こっちにはないみたい…。
      残念だけど、ホームページ見てみました♪
      めちゃくちゃ美味しそうですね!
      2023/10/02
    • つくねさん
      4作目でちゃうみたいですね。
      勢いで読みたいところなんですが購入するなら文庫本になってからかなぁ
      1巻と2巻は文庫本で揃えてるのですが3...
      4作目でちゃうみたいですね。
      勢いで読みたいところなんですが購入するなら文庫本になってからかなぁ
      1巻と2巻は文庫本で揃えてるのですが3巻は図書館で借りたし見事バラバラで統一性ないんです ( ;∀;)
      せめてブクログの本棚はかなさんみたいに順番に並べたいって思うんだけど、シリーズ順に並べ替えとかできるといいのにって思ってます。

      あの絶品わらび餅、ご近所にありませんでしたか、かなさんの所にもお裾分けできればいいのですが日持ちしないので、当日のうちに食べないといけないのが残念なんですけど、それはもう天使が舞い降りたような至福な心地になれますよww
      2023/10/02
  • 梅本杏子ことアンちゃん、ほっこりする女の子で、いいお話ばかりだった。でも、本人は悩んだり落ち込んだりしながら、すごく健気に和菓子のみつ屋で働いていく。周りの椿店長、立花さん、桜井さん、師匠たち、みんななかなかいい味出している。乙女の立花君、ファンだなあ。催事場のために臨時できた桐生さんとの葛藤は、いろいろ考えさせられた。短所と思えるところも長所になる。そう思える、思ってあげれる自分でありたい。

  • 甘酸っぱいな、かわいいな

    そんな一冊でした

    季節の和菓子って改めて好きだな、って思った

    色形素材言葉遊びタイミングに歴史

    小さい一つに、全身全霊で想いがこめられている感じ

    あなたは読み取れる?
    このシリーズのミステリーはそんなイメージ

    オチのように使われる巻末あたりの慣用句に、この素材はここで回収されるのか、って楽しい気分に
    最後に表紙みて、あ、なるほどね、な感じも好き

    読むと金沢に行きたくなる
    巻き柿食べてみたい

    ⭐︎感想読んでると、すあまを知らない人がちょくちょくと。
    私世代にはお馴染み、某たれたパンダの好物すあま
    あの頃が懐かしくてちょっとテンション上がった
    ⭐︎⭐︎このシリーズ小さい つ のフォントが大きめよね、と、特に不満とかではなくなんとはなしに思ってたけど、同じように気にかかってた方がいた
    ⭐︎⭐︎⭐︎このシリーズの漫画もあるんですね。イラスト化された登場和菓子もみてみたい
    (図書本)

  • 和菓子屋〈みつ屋〉で働く杏子(アンちゃん)のシリーズ第三作。

    外国人の客から尋ねられた『宇宙モチーフの和菓子』とは?
    和菓子『懸想文』のエピソード、わらび餅にお煎餅、今回も様々な和菓子に関する謎解き話が出てくる。

    同時にアンちゃんが成人式を迎えて当日着る着物を選ぶのに気後れしたり(分かる分かる!)、バレンタイン催事の応援でやって来た空港店の桐生さんはアンちゃんと同じ年なのに物凄く捌けていて気後れしたり(分かる分かる!)、同じフロアの柏木のことを彼の兄が悪し様に言うのをモヤモヤしたり(うんうん)、椿店長の様子の変化の理由が分かって店長と目を合わせられなくなったり(あれ?)…という様々な出来事もある。

    前作を読んでずいぶん経っているので、前作までの話を忘れている部分もあった。柏木の話なんてボンヤリしていて、そんな確執あった?くらい。そのうちに遡ってシリーズ作品を読んでみよう。
    またアンちゃんが結構頑な面もあって、こういう子だった?と驚き。

    一方で苦手なタイプの客(前のめりタイプ)にもきちんと話を聞いて調べて、きちんと答えたりしているところは成長したなと思ったり。
    でも調べて分かったことをただお客様にひけらせば良いものではないことを知ったり。
    アンちゃんのような仕事で大事なのはいかにお客様に気持ち良く買い物していただくか、だろうし。
    またアンちゃんのようなゆっくりペースの店員がいても良い場所、逆に桐生のようなタイプの店員が活きる場所もあることが分かるし。

    改めてアンちゃんは周囲の人々に恵まれているなと思う。ただ優しくしてくれるだけでなく、成長もさせてくれる。ご両親も良い人。心配のあまり学校に見に行ったなんて、気持ちは分かる。過干渉はダメだけど心配している、いつも気に掛けているよと伝えるのは大事だろう。

    気になる乙女男子・立花との関係は…相変わらず。でも何かは伝わった? 変わって欲しいような、変わらずいて欲しいような。
    またアンちゃんが今後アルバイトから社員になりたいのかどうかも気になる。社員になれば責任も重くなるし異動もあるだろうし。
    次作は環境が変わりそう。新しい出会いはアンちゃんにどんな変化をもたらすのか。

  • 美味しそうな和菓子と、デパ地下の和菓子屋さんで働く杏子の話。シリーズ3冊目。

    3冊目でも変わらず、読むと食べたくなるような話が続きます。杏子が少しづつ成長していくところもシリーズで読む楽しみです。

    印象的だったのは、杏子が本書の最後に気付いたこと、
    「一つのところに勤めたら、ずっとそこにいなければならない。お菓子は甘くなくてはいけない。亡くした恋人を思っていなくてはいけない。失敗したら辞めなければならない。」
    「全部、そんなことなかった。」

    確かに自分のフレームありきで、そのフレームにはまらない考え方を、無意識に消去してることが自分もあるのではないかと思わせる台詞でした。ましてやそのフレームを他人にも強制していることがないだろうか。

    読書の良いところは、「このフレームは多様性があるよ」ということを、いろんな擬似体験を積むことで実感できることだなと思います。


  • ゆったりとしたひと時。

    季節感のある上菓子を
    黒文字でスッとひと口。

    ・・・

    でもそれもはじめだけ。

    気付けばあっという間
    にペロリな私です。

    アンちゃんがあまりに
    良い子すぎて、

    よごれちまった私にゃ
    共感できません(泣

  • 『和菓子のアン』シリーズ第3弾。デパ地下内の和菓子屋「みつ屋」のアルバイト店員、梅本杏子、アンちゃんは成人式を迎えます。お店で接客しながらも、店長や同僚と和気あいあい、時には落ち込むこともあるけれど、日々奮闘しながら成長していく様子が描かれています。

    今作も和菓子の魅力がいっぱい!やっぱり、和菓子っていいなって、この作品に出会ってその思いを強くしました。アンちゃんもいつも一生懸命で健気だし、あと、やっぱり乙女の立花くん、彼は最高に魅力的です。桜井さんと和菓子のつながりも面白かったです。椿店長が去ったあとのお店はどうなるのか、アンちゃんと立花くんはどうなっていくのか…続編が楽しみです。

  • 今回もひたすら和菓子が食べたくなった笑
    そしてわらび餅、煎餅…なんの疑問も持たずに
    子供の頃から食べていたものの歴史が知れて勉強になりました(^^)

    椿店長が抜けるのが寂しい…
    今後のアンちゃんの成長、乙女との関係も楽しみだけど、新店長の登場でどうなるアンちゃん⁈





  • 和菓子のアンシリーズ3巻
    『アンと愛情』

    ほぉ…、おもしろいー‼︎
    2月の和菓子たち。
    生チョコ入り桃山、春告鳥、福寿草、ひいらぎ、懸想文。
    懸想文のフォルムの可愛らしさっ♪
    出来る事なら写真つきで感想をアップしたい。

    あんちゃんは高校を卒業し、デパ地下の和菓子店みつ屋で働きながら、和菓子の事だけでなく、食や、日本文化、接客の大切な心を職場での人間関係やお客様への接客を通して日々学び、成長していく。
    今回もお客様のリクエストから色々な謎を解いていく。

    外国のお客様の『ユニバースの謎』

    店長からあんちゃんと催事応援にきた桐生さん2人への問題。『懸想文売りはなぜ、覆面に水干という格好をしていたか?』

    『間違ってないわらび餅』の選び方。

    どの謎解きも面白い。

    5話『かたくなな』はジーンとしてしまう。
    外で読まなくて良かった。

    中国や南方から元々伝わって来たお菓子ではなく、日本オリジナルの和菓子を買い求めに来たお客様に、日本の文化は、包み込む事ではないかとあんちゃんは説明する。

    『違う文化を取り入れて、包み込んで、新しいものを作る。いいと思ったものをすぐに取り入れるのが、日本なんじゃないかって。』

    とっても気持ちの良い、柔軟な考えだなぁ。
    こんな風に柔らかな気持ちで毎日進みたい。

    あんちゃんと乙女男子のお出かけが3巻では多くて
    ウキウキしてしまった(^^)

    • ひろさん
      あっ、そだね!山椒はまだ早いね
      バターの方にしよっ♪

      えぇー!笑
      もうすでに泣いてるの~?!
      なんて愛しい光景なんだ~♡
      あっ、そだね!山椒はまだ早いね
      バターの方にしよっ♪

      えぇー!笑
      もうすでに泣いてるの~?!
      なんて愛しい光景なんだ~♡
      2022/03/24
    • 松子さん
      うんうん、バターのほうががきっと喜ぶ顔が見られるかも。

      明日のことは、想像するとじわっきちゃうから
      考えないようにしてるー!^_^
      仕事に...
      うんうん、バターのほうががきっと喜ぶ顔が見られるかも。

      明日のことは、想像するとじわっきちゃうから
      考えないようにしてるー!^_^
      仕事に集中してくるー
      2022/03/24
    • ひろさん
      うん、今はお仕事お仕事~!
      明日は大号泣だね~(*´꒳`*)
      うん、今はお仕事お仕事~!
      明日は大号泣だね~(*´꒳`*)
      2022/03/24
  • 久しぶりのシリーズ。
    やっぱりこのシリーズのほのぼの感と和菓子が食べたくなる感じは他では味わえないです。

    アンちゃんの成長が葛藤と共によく描かれています。店長のするアンちゃんの指導は素晴らしいなぁと思い、理想の上司です。

    個人的には金沢旅行好きです。20歳であんな風にメリハリあるお金の使い方ができるなんて、アンちゃんもお友達も素敵です。

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著者プロフィール

一九六九年、東京都生まれ。二〇〇二年『青空の卵』で〈覆面作家〉としてデビュー。一三年『和菓子のアン』で第二回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。主な著書に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『肉小説集』『鶏小説集』『女子的生活』など。

「2022年 『おいしい旅 初めて編』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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