ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 5431
感想 : 552
  • Amazon.co.jp ・本 (439ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334913724

作品紹介・あらすじ

謎を解くためなら、手段を選ばない。コロナの時代に、とんでもないヒーローがあらわれた!

名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。颯爽とあらわれた〝黒い魔術師〟が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!
最新で普遍的。この男の小説は、ここまで凄くなる。東野圭吾、圧巻の離れ業。

感想・レビュー・書評

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  • 武史のキャラクターがとてもいい。元マジシャンの探偵役は初めて読みました。話も面白くどんどん読み進めてしまいます。 
    なぜ「元」マジシャンになったのか紹介がなかったので続編が出るのかな
    もっと続きが読みたくなる本です。

  • 手腕に舌を巻く一冊。

    コロナ禍を詳細に盛り込んでいるのが一番興味深い。

    葬儀を始め至る所にこんな影響が…と改めて制限された世の中を実感させられた。

    何よりもコロナ禍をこの時代を残したかった、だから敢えて明るさ系ミステリで魅せたのかな。

    早くこんな時代もあったよねと言えたら良いな。

    この叔父さんの観察眼、手腕には何度も舌を巻くほど。
    真世の皮肉めいたツッコミも明るいスパイスの犯人当てショータイムだった。

    しっかり向き合えよ、そう思わせる様な叔父さんのマジックも好印象。

    疲れるキャラだけどもう一度ぐらいなら会っても良い。

    • yyさん
      「疲れるキャラ」っていう表現、面白いですね。そして、その通りですよね! 新聞の広告欄には作者本人の言葉として「このヒーローを生み出せたことで...
      「疲れるキャラ」っていう表現、面白いですね。そして、その通りですよね! 新聞の広告欄には作者本人の言葉として「このヒーローを生み出せたことで作家生命が延びたかのしれません」とありました。もう一度くらいはお目にかかれるのかもですね。
      2021/02/02
    • くるたんさん
      yyさん♪コメントありがとうございます♪

      クセの強い、強烈な叔父さんでしたもんね。
      何でも見透かされたり、行動言動もチェックされて一緒にい...
      yyさん♪コメントありがとうございます♪

      クセの強い、強烈な叔父さんでしたもんね。
      何でも見透かされたり、行動言動もチェックされて一緒にいると疲れそうです、私にはw
      あ、叔父さんの方が忙しくて疲れてるかもしれませんねw

      これから叔父さんが何故に帰国したのかとか、シリーズ化で明らかになりそうですね。
      2021/02/02
  • 元教師の父親が殺されたその娘と、元手品師の叔父が。
    警察よりも先に犯人の真相に迫る物語。
    ウイルス禍における現代の情勢と地方観光業の苦境が描かれています。
    全体的にライトに読めて楽しい作品でした。
    同窓生を軸に複雑に絡んだ人間関係。秘密。
    真犯人は自分的には意外な人物で。
    手段を選ばず解決に迫る叔父。有能過ぎ。

  • 元国語教師として、生徒たちに慕われていた父親が、殺された。
    犯人は、誰なのか?

    これほど明確に、新型コロナウイルスが発生した世界、として描いている作品に触れるのは、初めてかも。
    今後は、フィクションの世界でも、コロナ渦が当たり前になっていくのか、と。

    素人が自分たちで事件を調べようとするとき、問題となるのは、警察のようにはいかないというところ。
    元マジシャンの手妻で、捜査情報や供述を引き出してしまうのは、おもしろかった。

    全体的には、軽めの作品。
    動機も見えてくるものがあり、ミステリとしてはまあまあ。

  • 中学校の同窓会が間近に迫る中、元中学教員の父が実家で何者かに殺された。警察に呼ばれて急遽地元に戻った真世は、実家を検分中に元マジシャンの叔父・武史と再会する。一癖も二癖もある武史は、巧みな話術と手品紛いのトリックで警察を手玉に取り、独自に犯人を割り出していく。武史に言われるがまま、同窓生から情報を引き出す真世。同窓生達の隠れた事情が次々と暴かれていき…。

    無愛想でドケチだがトリックと推理が冴え渡る武史のキャラが光る作品だった。

    結局、武史がマジシャンを辞めた理由は明かされなかったな。訳ありっぽい感じなんだけどな。 続篇の構想あるのかな。

  • たった今、読み終わったところ。
    後ろに待っている人がたくさんいるから
    頑張りました。

    ブラックショーマン!
    カッコよくて面白くて、なんて頭が良いの。

    東野圭吾さんの頭が良いから、ですね。
    健康に気を付けて、これからも活躍してほしいです。

    しかし、こんなことで殺されちゃうこともある
    と思うと、自分だってわからないですね。
    (実際私を憎んでいる人間いるし)
    もし私が殺人事件に巻き込まれたら
    いろいろ調べられて
    「ネットでこんなこと書いていたの?!」
    と周りの皆ビックリするだろうなー。

  • コロナ時代を反映している舞台で、名もなき町の観光事業はニュースにならなくてもどこも厳しくどの町が舞台でもおかしくないんだろうなぁと思いました。

    手段を選ばない元マジシャンの叔父さんが事件解決するにあたり、細々としたトラブルまで明らかにしていく感じで、なんだか地元に残った人達は大丈夫なのでしょうか、と思ってしまいました。

    映像化しそうなくらいキャラがたっている探偵なので、そのうち映画化でもされていそうです。

  • 最近の東野圭吾さんにありがちだった、トリックありきの話ではなく、小さな町の狭い人間関係の中での事件という点では読みやすかった。
    ただそうなると今度は、特にこの叔父さんが首突っ込まなくまなくても、普通に警察が解決できそうな事件だったな、という気も。
    計画性のない殺人だったから、たぶん痕跡はあれこれ残っていたはず…とか余計なことを考えてしまったりw
    この叔父さんがマジシャンやめた背景とかはでてきてないので、今後シリーズ化も視野にいれてるのかな、などと深読みもしてしまった。

  • まさにコロナ禍の今この頃を舞台にした小説で、書き下ろしホヤホヤという気がします。身近で起きた殺人事件をマジシャンの叔父と推理して犯人を見つけていくストーリー。はじめの方の展開は遅々とした印象で容疑者(?)達の事情も分からなくてもどかしかったが終盤次々にわかる裏事情にページをめくる手が止まりませんでした。エピローグの先が知りたい!物事には別の事情があると疑って見なければ⁇

  • コロナ禍の社会情勢を軸にした謎解き。
    突然父親が亡くなったにしては冷静な娘に少しだけ違和感を感じたものの、
    謎だらけのマジシャンのキャラクターについ惹き込まれた。
    『幻脳ラビリンス』がアニメ化で人気が爆発するあたり、
    『鬼滅の刃』のパロディーなのかな?

    2020年という年を象徴的に表わしていて興味深い。
    そして、東野圭吾の作品はどれも底に人の優しさが流れているのが好き。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

「2022年 『希望の糸』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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