ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人

著者 :
  • 光文社
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感想 : 703
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  • Amazon.co.jp ・本 (444ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334913724

作品紹介・あらすじ

謎を解くためなら、手段を選ばない。コロナの時代に、とんでもないヒーローがあらわれた!

名もなき町。ほとんどの人が訪れたこともなく、訪れようともしない町。けれど、この町は寂れてはいても観光地で、再び客を呼ぶための華々しい計画が進行中だった。多くの住民の期待を集めていた計画はしかし、世界中を襲ったコロナウイルスの蔓延により頓挫。町は望みを絶たれてしまう。そんなタイミングで殺人事件が発生。犯人はもちろん、犯行の流れも謎だらけ。当然だが、警察は、被害者遺族にも関係者にも捜査過程を教えてくれない。いったい、何が起こったのか。「俺は自分の手で、警察より先に真相を突き止めたいと思っている」──。颯爽とあらわれた〝黒い魔術師〟が人を喰ったような知恵と仕掛けを駆使して、犯人と警察に挑む!
最新で普遍的。この男の小説は、ここまで凄くなる。東野圭吾、圧巻の離れ業。

感想・レビュー・書評

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  • 町おこしのため壮大な企画を計画中に襲ってきたコロナウイルス。
    そんな中、小さな町で起きた殺人事件。
    被害者の娘と、被害者の弟であるマジシャンが事件の真相を暴く。

    被害者の弟がマジシャンということで、
    あの手この手で人の目を欺いて情報を入手し事件の真相に辿り着くのですが、
    どんな手法も、マジシャンだから!と結論づけられるのでこじつけ感ハンパない。。
    あー、またそれね、と飽きてきちゃう。

    そして、エピローグは被害者の娘の結婚話しで締めくくられるという謎のオチ。

    うーん、何を読まされたのかな。笑
    全体的にとても浅い。
    ライトノベルといわれるとそれまで。
    内容に対してページ数ありすぎかな。
    少しグチャグチャな感じ。泣

    可もなく不可もなく。
    ここ最近、語彙力低下中なのです(o_o)

    うん、今月の新作に期待です。

  • 武史のキャラクターがとてもいい。元マジシャンの探偵役は初めて読みました。話も面白くどんどん読み進めてしまいます。 
    なぜ「元」マジシャンになったのか紹介がなかったので続編が出るのかな
    もっと続きが読みたくなる本です。

  • 数年ぶりに東野圭吾作品。白夜行、幻夜までは期待していなかったが、お上品に物語が進んでいく。コロナ禍で起きた殺人事件、実家で父親が殺され、娘・真世が警察からの事情聴取、そこに急遽現れたのがブラック・ショーマン(父親の弟・武史)。彼はツワモノで、マジックショーのように相手から主導権をとり、手品のように相手を翻弄する。父親殺しの犯人は誰なのか?ブラック・ショーマンの一挙手一投足がとても心地よく、ラストは犯人を自供に追い込んでいった。真世の婚約相手の健太の過去、混乱で終わるエピローグはインパクトありましたね♪④

  • こういう探偵新しい。
    大概警察よりも先回りするものだけど
    こんな堂々とはったりを使いまくって真相に近づいていくところが新鮮でどんどん惹き込まれた。

    そして真世はなんだかんだ強い女性です。。

  • 手腕に舌を巻く一冊。

    コロナ禍を詳細に盛り込んでいるのが一番興味深い。

    葬儀を始め至る所にこんな影響が…と改めて制限された世の中を実感させられた。

    何よりもコロナ禍をこの時代を残したかった、だから敢えて明るさ系ミステリで魅せたのかな。

    早くこんな時代もあったよねと言えたら良いな。

    この叔父さんの観察眼、手腕には何度も舌を巻くほど。
    真世の皮肉めいたツッコミも明るいスパイスの犯人当てショータイムだった。

    しっかり向き合えよ、そう思わせる様な叔父さんのマジックも好印象。

    疲れるキャラだけどもう一度ぐらいなら会っても良い。

    • yyさん
      「疲れるキャラ」っていう表現、面白いですね。そして、その通りですよね! 新聞の広告欄には作者本人の言葉として「このヒーローを生み出せたことで...
      「疲れるキャラ」っていう表現、面白いですね。そして、その通りですよね! 新聞の広告欄には作者本人の言葉として「このヒーローを生み出せたことで作家生命が延びたかのしれません」とありました。もう一度くらいはお目にかかれるのかもですね。
      2021/02/02
    • くるたんさん
      yyさん♪コメントありがとうございます♪

      クセの強い、強烈な叔父さんでしたもんね。
      何でも見透かされたり、行動言動もチェックされて一緒にい...
      yyさん♪コメントありがとうございます♪

      クセの強い、強烈な叔父さんでしたもんね。
      何でも見透かされたり、行動言動もチェックされて一緒にいると疲れそうです、私にはw
      あ、叔父さんの方が忙しくて疲れてるかもしれませんねw

      これから叔父さんが何故に帰国したのかとか、シリーズ化で明らかになりそうですね。
      2021/02/02
  • 元国語教師として、生徒たちに慕われていた父親が、殺された。
    犯人は、誰なのか?

    これほど明確に、新型コロナウイルスが発生した世界、として描いている作品に触れるのは、初めてかも。
    今後は、フィクションの世界でも、コロナ渦が当たり前になっていくのか、と。

    素人が自分たちで事件を調べようとするとき、問題となるのは、警察のようにはいかないというところ。
    元マジシャンの手妻で、捜査情報や供述を引き出してしまうのは、おもしろかった。

    全体的には、軽めの作品。
    動機も見えてくるものがあり、ミステリとしてはまあまあ。

  • 地元を離れ結婚を控えた真世さん、元先生のお父さんが殺されちゃった!
    突然帰ってきた叔父さんと一緒に事件を追うお話。
    元手品師の叔父さん、お話進行に便利にいろいろな技を繰り出します。これは何でもありな感じになってしまう気がしますけど...ま、いっかʅ(◞‿◟)ʃ

    犯人はともかく動機は想像してなかった動機でした‼︎

    面白かったです

  • 元教師の父親が殺されたその娘と、元手品師の叔父が。
    警察よりも先に犯人の真相に迫る物語。
    ウイルス禍における現代の情勢と地方観光業の苦境が描かれています。
    全体的にライトに読めて楽しい作品でした。
    同窓生を軸に複雑に絡んだ人間関係。秘密。
    真犯人は自分的には意外な人物で。
    手段を選ばず解決に迫る叔父。有能過ぎ。

  • 中学校の同窓会が間近に迫る中、元中学教員の父が実家で何者かに殺された。警察に呼ばれて急遽地元に戻った真世は、実家を検分中に元マジシャンの叔父・武史と再会する。一癖も二癖もある武史は、巧みな話術と手品紛いのトリックで警察を手玉に取り、独自に犯人を割り出していく。武史に言われるがまま、同窓生から情報を引き出す真世。同窓生達の隠れた事情が次々と暴かれていき…。

    無愛想でドケチだがトリックと推理が冴え渡る武史のキャラが光る作品だった。

    結局、武史がマジシャンを辞めた理由は明かされなかったな。訳ありっぽい感じなんだけどな。 続篇の構想あるのかな。

  • たった今、読み終わったところ。
    後ろに待っている人がたくさんいるから
    頑張りました。

    ブラックショーマン!
    カッコよくて面白くて、なんて頭が良いの。

    東野圭吾さんの頭が良いから、ですね。
    健康に気を付けて、これからも活躍してほしいです。

    しかし、こんなことで殺されちゃうこともある
    と思うと、自分だってわからないですね。
    (実際私を憎んでいる人間いるし)
    もし私が殺人事件に巻き込まれたら
    いろいろ調べられて
    「ネットでこんなこと書いていたの?!」
    と周りの皆ビックリするだろうなー。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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