話を戻そう

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  • 光文社 (2023年4月19日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (304ページ) / ISBN・EAN: 9784334915247

感想・レビュー・書評

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  • チャレンジングでおもろい! 前代未聞の圧倒的注釈付き歴史時代小説&連作短編ミステリー #話を戻そう

    幕末の佐賀藩、鍋島直正とからくり儀右衛門が佐賀藩の技術力を高めていく歴史小説。また、からくり儀右衛門の親族である岩次郎が、様々な謎を解き明かす連作短編ミステリーでもあります。

    チャレンジな試みがされている一冊でビビりました。
    なので本作はレビューするのがとても難しいんですよね。

    しかし書籍のレビュー自体は、誰にでも簡単にすることができるようになりました。現在の読書系CGMサービスとしてはブクログやブックメーターなどが有名ですが、もともとは匿名掲示板やブログなどで書かれることが多かったです。そもそもCGMサービスは、始まりはカカクコム社が提供していた価格comが最初であり、カメラや家電商品のクチコミが始まり。その後同社による飲食店のクチコミである食べログをはじめ、リクルート社のホットペッパーグルメなどが流行しています。さらには美容院のクチコミや、結婚式場、転職先企業のクチコミなどにも広がっていくことになり、いまや広告や販促は、消費者の評判やSNSによる拡散が重要になっていますね。

    レビューの途中でしたね、話を戻そう。

    本作は登場人物が歴史上の人物なんですが、いつの世も利発で熱意のある人はカッコイイですね。田中久重や岩次郎なんかは魅了されてしまいました。

    カッコイイ男性が出てくる小説と言えば、柚月裕子先生の孤狼の血シリーズや佐方貞人シリーズが有名ですね。さらに大沢在昌先生の新宿鮫シリーズも忘れてはいけません。男が惚れる男ってやつで、いつも憧れながら読んでいます。カッコイイ女性を描くのは、長浦京先生がすごく上手ですよね。プリンシパルやリボルバーリリーなど名作揃いです。個人的には石持浅海先生の碓氷優佳の切れ味の鋭さもカッコよくて大好きですね。やはり私自身が男なので、どうしてもカッコイイ女性には魅了されてしまいます。

    レビューの途中でしたね、話を戻そう。

    本作は謎解きもしっかり作品に組み込まれており、楽しく読ませていただきました。特に「時計仕掛けの首縊りの倉」の仕掛けはかなり出来が良く、このネタで長編が書けるほどの良作です。

    時計仕掛けといえば、私の世代だと映画「時計仕掛けのオレンジ」がすぐに思いつくところです。1972年の50年前の作品にも関わらず、今なお影響力が大きく、特に暴力と倫理感の問題など、哲学的なテーマが観る人々の胸を抉ります。また洗練された映像と音楽も超素敵で、主人公の感情表現に効果的に使われていましたね。またキャストの演技も惹きつけられるもので、作品に魂を吹き込んでます。大好きな映画作品のひとつです。

    レビューの途中でしたね、話を戻そう。

    …といった、魅力が詰まった物語です。
    私の注釈はヘタっぴですが、竹本先生の注釈はまさに研究書、論文レベルで素晴らしいですよ。

    めちゃくちゃチャレンジングで新しい作品で、おそらく書いている本人が一番楽しんでるのではないでしょうか。こんなの他にありませんよ。先生のわがままに振り回されながら、でも読んでいると楽しくなる作品でした。

  • 幕末の佐賀藩。藩邸周辺で起こる不思議な事件をカラクリ好きの少年が次々と解決!
    とうまくいけば良いのだが、4話目の犯人は明示されなくてもやもやするし、最終話で少年は殺害される(史実)
    文中度々歴史的背景やカラクリの説明で脱線した際に使われる「話を戻そう」を締めくくる最後の一文が効いている。

  • しっかり読んで、しっかり記憶すれば、とてつもない知識がつく本。
    歴史だけにとどまらず、美術品なども内容が豊富。
    著者の佐賀愛・
    知識量に驚く作品。
    話の流れも斬新。
    ただ、話の本筋が途中わからなくなってしまい、話を戻されても、取り残されることがしばしば、、、。

  •  ストーリー部分だけをたどると、ほんの僅かである。
     歴史の調べものをしているノートの中に、ちょっとだけ小説が混ざっているような。
     そのお話しも、唸ってしまうような、ファンタジーだし。

  • 2023/05/04読了

  • 幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門の孫が冴えわたる機智で怪異に挑むが……話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進まない!? 膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕する! 脱線の先に隠された○○とは? 著者初の偏愛歴史ミステリー。

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著者プロフィール

竹本健治:
一九五四年兵庫県生れ。佐賀県在住。中井英夫の推薦を受け、大学在学中に『匣の中の失楽』を探偵小説専門誌「幻影城」上で連載。デビュー作となった同書は三大奇書になぞらえ「第四の奇書」と呼ばれた。
ミステリ・SF・ホラーと作風は幅広く、代表作には『囲碁殺人事件』『将棋殺人事件』『トランプ殺人事件』の「ゲーム三部作」をはじめとする天才囲碁棋士・牧場智久を探偵役としたシリーズや、自身を含む実在の作家たちが登場するメタ小説「ウロボロス」シリーズなどがある。近著に大作『闇に用いる力学』。

「2022年 『竹本健治・選 変格ミステリ傑作選【戦後篇Ⅰ】』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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