アップフェルラント物語

著者 :
  • 光文社
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感想 : 6
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  • Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334923457

感想・レビュー・書評

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  • こういうバックヤードがきっちりとした冒険小説って大人が読んでも面白いですね。
    世界観がしっかりとしていながら、きちんと楽しませるのが日本人作者らしくて読みやすいです。
    ときおり「卿は~」とか出てきてにやっとしちゃいます。

  • 元気、自由、快活!(フリッシュ、フライ、フレーリヒ!)

    20世紀初頭、ロシア・ドイツ・オーストリア=ハンガリーに囲まれた架空の王国、
    アップフェルラントを舞台とするファンタジー。

    ふくやまけいこさんの挿絵がかわいい。楽しいお話です。

  • こんなにカワイイ表紙ではなかったのですが・・・まぁ、いいか。

    設定が最高でした!!
    20世紀初頭の欧州に架空の小国を組み込んでのお話。
    この時代の欧州大国の外交!それぞれの利権が絡みに絡みあい、先の先の仮定のそのまた先までよむ洗練さ。
    勢力均衡の図が、最高に面白いんですよー!!
    ちょうどビスマルク氏が消えて、ウィルヘルム2世がどんどん我がままに独走して行っちゃう頃。
    独、露、墺に挟まれた小国は独立をたもてるか・・・
    私が一番好きなタイプの設定ですなvv

    正直、設定だけでおなかいっぱいで、中の人物たちはいまいち嵌りませんでした。
    うん。純粋な少年少女すぎるよ〜。そして、ありがちな敵役、お姐さん、警部etc・・・
    まぁ、ある意味非常に分かりやすいキャラたちでした。
    ストーリー展開は悪くないと思うんだけどな。もっと人物の心情描写とか工夫して、複雑にして欲しかった。。

    あぁ、設定だけ私が借りたいくらいさぁー!!

  • 「フリッシュ、フライ、フレーリヒ!」は我が家の合言葉になっています(笑)。

  • いや、そして世界がクーデンホフ・カレルギ伯の説く、ノーザン・コンドミニアムとユナイテッドステイツオヴユーラブリカぢゃないや、アメリカと欧州とソ連とアジア・アフリカ的なざっくりになるとしてもだ。
     欧州のどこぞにある小さい国で冒険すると言ふのになんぞ普遍性はあると思ふんだ。なんか。
     国是3Fをハイネの詩から取ると言ふのはかっこいいよな。あと飛行機械がヨーロッパ語圏で現れた際の表現に固執するとか、いいんだよ。

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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