支那そば館の謎―裏(マイナー)京都ミステリー

著者 :
  • 光文社
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感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334923983

作品紹介・あらすじ

元広域窃盗犯にして寺男の有馬次郎と、穏やかな相貌と鋭い観察眼をあわせもつ住職の二人が、みやこ新聞の自称「エース記者」折原けいや、京都府警の碇屋警部と共に、難事件の謎に迫る!京の風情と人情と、密やかな悪意と。傑作本格推理。

感想・レビュー・書評

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  • 京都が舞台。
    嵐山のマイナーな寺院の、過去ある寺男と、ローカル新聞の記者が動き回りストーリーを展開していく。私は住職さんのご明察ぶりが好きだった。
    いっぱいのおふざけとともに、良質の謎解きが楽しめるミステリー。
    バカミス作家の人が本当にアレな人で、実にイラッとした。そういうキャラだとわかっているからそこはマイナスではない。

  • 大甘で4。
    作者様なくなられたときお若かったのね。
    ムンちゃんむかつく、ですが、料理とアリマは最高です。

  • 裏京都シリーズ。元泥棒の寺男アリマと女性記者。同作者の作品からパロディっぽいところもあり、ニヤリとする。和尚さんも何かあるのかと思ってたのに…

  • 「気にするな、プライドと趣味の問題だ」

  • 僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の世界の住人となった。厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかりが持ち込まれること。持ち前の身軽さと裏の人脈を駆使、住職の智恵をお借りして、解決にひた走る毎日だ。京の風情と垂涎の料理の数々も楽しい、本格推理の傑作登場!
    (2003年)
    — 目次 —
    不動明王の憂鬱
    異教徒の晩餐
    鮎躍る夜に
    不如意の人
    支那そば館の謎
    居酒屋十兵衛

  • これはどういう世代を狙ってるんだろう。
    探偵 荒間宗介の漫画のよう。

    嵐山渡月橋から山道を20分。大悲閣千光寺。
    騒々しい記者の折原が持ち込む事件に巻き込まれる、寺男の有馬次郎。
    封印した能力を生かして事件を解決していく。
    なんでも見通しているような住職。
    折原がひっぱり出した売れない作家のムンちゃん。
    ドタバタな展開だし、ミステリも軽め。
    でも、次郎が通う「寿司割烹・十兵衛」の京料理の数々が絶品!
    裏メニューの鴨なんば、鯖捧、さわらと蕪の蒸したん、壬生菜とかしわにお揚げさんの炊き合わせ、ハモの柚子味噌焼き。海老芋と笹漬けの甘酢かけ。
    極めつけは豆腐と京菜と刻み油揚げの鍋。
    あー、食べたい。京都に行きたい。

  • 20161127 シリーズとしては面白そうだが主人公の得意技術についてもう少し話に混ぜれば良いと思った。

  • 全6編収録。

    装幀 / 泉沢 光雄
    イラスト / はざま 隆治
    初出 / 『ジャーロ』2002年冬号・春号・夏号・秋号、2003年冬号・春号

  • 蓮丈那智シリーズのお笑い版
    謎解きはイマイチ
    TVシリーズにしたら受けるかも
    合掌…

  • 裏京都ミステリーシリーズの第一弾。
    かつては凄腕の窃盗犯が周りで起こる事件を陰ながら解決していくという話の短編がいくつか収められています。
    正直なところ、今まで読んだ北森氏の作品の中では一番面白味欠けている感じでした。残念。
    短編なので、あっという間に読む事が出来ます。
    軽い要素が強いので、個人的には好みでは無かったかな。
    でも、最後まで読めるだけの面白さはありました。

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著者プロフィール

1961年山口県生まれ。駒澤大学文学部歴史学科卒業。’95 年『狂乱廿四孝』で第6回鮎川 哲也賞を受賞しデビュー。’99 年『花の下にて春死なむ』(本書)で第 52 回日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞した。他の著書に、本書と『花の下にて春死なむ』『桜宵』『螢坂』の〈香菜里屋〉シリーズ、骨董を舞台にした〈旗師・冬狐堂〉シリーズ 、民俗学をテーマとした〈蓮丈那智フィールドファイル〉シリーズなど多数。2010 年 1月逝去。

「2021年 『香菜里屋を知っていますか 香菜里屋シリーズ4〈新装版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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