ZOKU

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著者 : 森博嗣
  • 光文社 (2003年10月21日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924089

作品紹介

正体不明。目的不可解。壮大なる悪戯の組織「ZOKU」と、彼らの企みを阻止しようとする「TAI」。いったい何者?何のために!?連作ミステリィ短編集。

ZOKUの感想・レビュー・書評

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  • お金をかけた悪戯組織ZOKUと、それに対応する組織TAI。
    おとなの悪戯あそび。
    C0093

  • 「ただ今、博士は、その、分析中です」
    「分析中?」
    「ええ、分析中です」
    「何を?」
    「分析対象を」

    「だいたいさ、人に優しいとか、地球に優しいとか、押しつけがましいんだよね。上品さがまったくないっていうか。ここまでくると、かえって鬱陶しい」

    『彼の場合、この顔しかない。神様にお願いして、このままの顔で星座にしてもらったら良いのに、と思えるほど、いつも同じ顔なのである。』

    『「危険はありません」と叫べば叫ぶほど、「危険だ」という意味に取られる。どの言語であっても、語意は、文法よりも優先されることは確実だ。』

    「そもそもが、芸術とは押しつけがましいものなのだ。自分にとって美しいものが、他のみんなにとっても美しいはずだ、と楽観する、錯覚する、思い込む。つまり自惚れだ。そういう心理と、それらに圧倒される集団催眠的なシステムの中に、芸術は蜃気楼のごとく存在しているのだよ」

    『夜中にこんな寂しい場所で、彼と二人きりではないか。
    今現在、半径百メートル以内には、自分と揖斐しかいないだろう。ほ乳類を入れたら、猫くらいいるかもしれない。脊椎動物となると、蛙もいるか。』

    「まあ、秘密兵器といえば、秘密兵器だが、ここで公開してしまうと、もう秘密ではなくなるわけで、正確には、今まで秘密だった兵器というのか、うーん、しかし、そんなことを言っていたら、公開するまでは、どんなものでも秘密だしな」

    『ミュージカルは猫の格好をした人間が、猫の振りをしながら、猫らしくない社会を描く、という凝ったテーマの作品だった。何が一番猫らしくないかといえば、急に歌いだしたり、みんなで踊るところだ。ああいう団体行動は猫は取らないだろう』

    『妄想が約十秒間。
    ほう…、これは、その、何が何して、あれよ、わりと、もしかして、なにげなく、そこはかとなく、悪くないじゃないか、などと考えても良いかもしれない、かもしれない、といえなくもない。六重否定である。どっちなんだ?』

    『ずっと良い。
    ずっとずっとずっと。
    ずっとで、しばらく踊れるほどだ。』

    『きっと何かの縁に違いない。神様の奇跡のミラクルな特別のスペシャルなお導きかもしれない。アーメン。』

    「で、何? 特等って何がもらえるの?」
    「なんだと思う?」
    「電動自転車より上のもの? うーん、そんなもの、私には思いつかない。何だろう、フォークリフト?」

    「技術的には、それくらいのサイズのロボットを作って、人間が乗って歩き回るくらいのことは難しくないよ」
    「安定が悪いから、足がもの凄くおっきくならない?」
    「なるね」
    「まあ、しょうがないかぁ ー 運転してみたいなあ」
    「何をするわけ? 土木工事?」
    「え?」
    「たぶん、建設工事に一番向いていると思う。現に今でも、その手の重機というのは、ほとんど建設機器だよね」
    「ああ、ブルドーザとか、クレーンとか、あと、パワーショベルとか」
    「そう」
    「あれを全部集めて、一つのロボットにすれば良いのに」
    「一つにしない方が便利だ。それぞれの仕事に特化して適したデザインができる。その方がわ使いやすい形になる」
    「でも、ロボットだったら、歩き回れるよ」
    「歩き回るくらい、ロボットに乗らなくてもできる」
    「やっぱ、敵がロボットで来ないと駄目なんだ」
    「たとえ敵がロボットで来ても、ロボットでないもので応戦した方が有利だね」
    「そう?」
    「うん。 人間の形にする理由が全然ない。何一つない。」
    「フレンドリィじゃん」
    「そう、それくらい」

    『どういうわけか、化粧をしているときだけ時間の経過が早い。余裕を持って準備するのに、気がつくとぎりぎりになってしまう。おそらく、化粧をしている間に、無意識にタイムスリップして、別の惑星のスターゲートから出て、その王国で暴君を倒す戦いに参加し、レジスタンスのリーダとの恋に落ち、しかし、そのリーダが暗殺されたために、彼女も囚われの身となり、記憶を消されて地球へ強制送還されたからではないか、と思われる。』

    「昔からな、そういった仕組みで金を稼ぐ奴らは、大勢いたのだよ。まあ、ヤクザがそうだろう。他にもいろいろあった。少々の小銭をやれば、帰っていってくれる。何事もないで済むのなら、払ってやろう、と思う。そこにつけ込んでくる。町内会費とか、PTA会費とか、同窓会費、親睦会費、すべてそうじゃないか」
    「ヤクザと一緒にしても良いの?」

  • 悪の組織って、なんだっけ。
    タイムなんちゃらのように、馬鹿らしいお茶らけた悪の組織もいるけれど、ここまで真面目に、よく分からない迷惑行為を遂行している組織は、この世の中そうそうないんじゃないだろうか。
    はっきり言ってくだらないのに、一週間くらい、いや、一か月くらいZOKUかTAIに所属してみたいと思わずにはいられない。
    疲れているのかな、なんて。

  • 悪戯宅ごっこ最高〜イエーイ

  • 相変わらずの森的なストーリーつい読んでしまう感覚がいい
    よく考えたら若干「クダラナイ」

  • 面白かった!!!
    大人がまじめに考える悪戯が最高にいい!
    こんな組織がある世の中は、きっと平和なんだろうな〜

  • 2012/09/03
    復路

  • 悪の組織ZOKU対正義の組織TAIの壮絶なる戦い。
    ってほど大仰なものではないですが、戦いの話です。
    ZOKUは被害者が出ないレベルの悪戯を繰り返し、TAIはその悪戯を止めるという構図です。
    両方の組織ともとんでもない力(金や権力)を持っているものが組織しているので、とんでもない作戦が多いです。
    コメディノリのミステリーってところでしょうか。
    5話構成になっています。
    話そのものが非常に軽いので、読みやすいです。
    そして面白い。
    逮捕者も殺人もなにも起こらないミステリーです。

  • 森博嗣さんなにしてるんですかw

     他の著書をある程度読んでから本書を読むと、たぶん戸惑いを覚えるでしょう。
     だけど私、真面目な顔してふざける人嫌いじゃないです。嫌いじゃないよ、全然!

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