死亡推定時刻

著者 : 朔立木
  • 光文社 (2004年7月21日発売)
3.77
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  • レビュー :27
  • Amazon.co.jp ・本 (397ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334924362

死亡推定時刻の感想・レビュー・書評

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  • 著者のあとがきにあるように、小説というよりドキュメンタリーに感じました。
    真犯人が誰かを突き止めていく推理小説とは趣旨が異なるので、こういうラストでもいいのかな、と思います。

    警察の取り調べの裏側や法廷での争いなどの細かい描写は、著者が弁護士である事を知って納得でした。

    現実にも冤罪は溢れてるのでしょうか。
    操作された後の報道しか知らない一般人からすると、関係者にならない限りは、与えられた情報を真実として受け流してしまっている事は多々あるんだと思わされました。しかし、いざ関係者・当事者になってしまったら、と考えると恐ろしい現実です。

  • いやー、久しぶりにすっごく面白かったです。中盤を過ぎると何かをすることを放棄してとにかく読みたくなりました。私は法律関係にとても興味があるのですが、勉強してみたいと思ったことがあるだけで何もしたことはありません。やるからには本格的にやりたいんですよね。でもお金もかなりかかるので難しいのですけど。警察ってこんなに簡単に犯人にしてしまうの?ってことに怒りを覚えました。とにかく犯人を捕まえれば良いって感じがとても気分悪い。日々報道されている犯人も本当の犯人なのぉ?なんて思いながらニュースを見てしまう自分はなんて影響されやすいんだろうとも思いますが、自分が弁護士になったり捕まった青年になったりと感情移入しながら見ると悔しくなります。でも最後のページには泣かされました。まだまだ前途多難ではあるけど、少し希望の光が見えてきたように感じられて嬉しくなりました。朔さんの他の作品も予約してみよう。

  • 1部は犯人ではないオトコがどうやって犯人にされていくか。
    そしてそれは夢物語ではなく、実際にあることなのだ、ということが描かれています。

    2部は自暴自棄になった男の前に一人の弁護士が現れます。
    刑事事件に強く、正義感に溢れ、分析力に優れた弁護士。
    さてさて、ではどうなるのか。

    2部はさらに夢中で読んでしまいます。
    どんな切り口で確定した原決を破棄させるつもりか。
    そこにいろんな人間の思いや立場がちりばめられていて、興味深いです。

  • 著者紹介に書いてあった「冤罪を描く」以上の展開はないまま尻切れトンボで終わり、びっくりした。これ登場人物全員が個性的だったらすばらしく心揺さぶられて名作だったとおもう。けれど、加害者被害者容疑者全員に一人も、情がうつるような人物がいなくて、誰がどうなろうとどうでもいい感じがする。被害者の描写ないし、被害者の親はいやなやつ。せめて、もうちょっと容疑者がましな奴だったらなあ・・・。前半はちょっと面白かった。

  • 山梨などを舞台とした作品です。

  • 何の気もなしに手に取った一冊だったけれど、読み終わったときに心に残る重みは忘れられない。
    私の中の推理小説ベスト10に入ります!

  • 渡辺土建の社長・渡辺恒蔵の一人娘美加が、中学校から帰宅の途中何者かに誘拐された。
    美加の母親・美貴子が電話で受けた犯人からの身代金要求は一億円。
    「警察に言ったら娘の命はない」という常套句はなかった。
    地元の有力者である恒蔵の通報によって、直ちに県警本部と事件発生署との合同捜査本部が設置された。翌日、犯人から美貴子に連絡が入る。高速道路から身代金を投下せよと言う指示だったが、警察は美貴子に身代金を投下させず…。
    犯罪発生→捜査→裁判の実態を、現役弁護士である著者がリアルに描く。

  • 調書や裁判のくだりがリアリティあふれすぎ。聞けばなるほど、著者は現役の弁護士らしい。
    しかし、すごい所でブッツリ終わるな。それもまたアッパレ。

  • 理想の弁護士。
    あるべき姿が描かれていて弁護士って本当に良い職業だと思う。
    実際に警察は無理やり証言させるようなことをしていたのか?
    最近は見直されてきてるって聞いたけど、だとしたらどれだけ冤罪があるか知れない。
    ショックだった。

  • うーむ。。厳しい話だった。世の中の冤罪はこうやって生まれているのか。警察って何よ、裁判って何よ、って感じ。09.05読了。

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