- Amazon.co.jp ・本 (402ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334924867
感想・レビュー・書評
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本当に東京のどこかで起こってるようなリアリティがあった
金もあって将来の心配もない世間知らずのばかな坊ちゃんが暇を持て余し刺激を求めた先が殺人ショーになってしまうのか…
でもこの世界にはそういうのを本気で観たいと思ってる人がたぶんたくさんいるんだろうなぁ
人間が1番怖いのは慣れるってことだね詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
再読
ブクログ最近始めたので大好きな誉田哲也さんの登録数が少なくなんか違和感がw
まあ記憶を呼び起こして登録だけすればいいんでしょうけどせっかくなのでちょっとずつ読み直していこう!
で改めて感じたのはガンテツのカッコ良さよな
彼は彼なりの正義を貫いているんよね
シリーズ続けて読むぜ!先は長い! -
期待してました。
ちょうどドラマも始まり、読み終わってからドラマを観ようと思ってました。
読み始めは中々ペースがあがりませんでしたが、後半は面白くて一気に読み進めました、
姫川のキャラが段々と変わっていくところも面白かったです。 -
警察界には、一般企業にもある役職とは別に!九つの階級が存在する。下から順に巡査、巡査部長、警部補、警部、警視、警視正、警視長、警視監、警視総監。所轄の署長は警察丁に行ったら課長と同格で、警視庁の主要部長は小さな県警の本部長よりも格上になる。
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とても話題になったのに、
ドラマも原作もちゃんと見たことがなかったため
新作?として再度ドラマが放送されるのをきっかけに読んでみました。
ストロベリーナイト、スペシャルドラマだったようですが、
なんとなく読んでるうちに「あ!ここドラマで見たかも!」という記憶が呼び起こされてラストは一気に読んでいました。
ガンテツの嫌な感じの雰囲気もなかなか腹は立つのですが、
何故でしょう私はあまり嫌いになれないタイプのキャラクターでした。
ドラマの武田鉄矢さんはなかなか嫌な味を出してましたが(笑)
全体的に読みやすい作風だなと思いました。
姫川と菊田の関係性がもどかしいですね。 -
この本に出会って、誉田さんのファンになりました。
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コメントありがとうございました。嬉しかったです。私もストロベリーナイトかなり好きです。hs19501112さんの本棚はさせてもらってました。...コメントありがとうございました。嬉しかったです。私もストロベリーナイトかなり好きです。hs19501112さんの本棚はさせてもらってました。これからもよろしくお願いいたします!!2017/12/03
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『ジウ』では、少しばかり消化不良を起こしてしまった。その同じ誉田哲也の、続けざまの警察小説に挑戦。そのわけは、この作者、まだまだなにかやらかしてくれそうだから。それに消化不良であれなんであれ、面白さと、キャラが立っているという部分だけは、やはり際立っているから。現在37歳。可能性を感じる作家として追跡する価値は、まだまありそうじゃないか。
そんな思いを裏切らず、本書はいきなりのグロテスク犯罪シーンで幕をあける。そういえば天童荒太の『家族ゲーム』が、こうしたおどろおどろしい犯行シーンで幕を開けた……と古い作品を思い出すイントロである。
そして、続く場面でヒロインは登場する。ヒーローよりも何故かヒロインという作者の傾向は、ぼくは実のところ嫌いではない。キャラを立たせるためにならば、男性作家が、若い女性を主人公に据えることに、何の抵抗もない。ただのサービス精神でなければ、ともかく。
さて、本書の刑事姫川玲子は、『ジウ』の門倉美咲と外見上は同じく、背の高い美人である。『ジウ』と違うのは、玲子の抱えているらしい過去の暗黒部分だ。深いトラウマを抱えていることを克服するために自分の現在を構築し、軽視補となった彼女だが、いつ何どき、あのときの傷口が口を開けるかわからない。そんな緊張感がどこかにある。
一方、章を追うごとに、犯人側の謎めいた独白は、残酷さとグロさを増してゆく。明るく美しいヒロインの捜査の進捗と、どす黒い犯罪者の捩れた欲望とのコントラストで、ぐいぐいと物語の面白さに引きずり込まれてしまう。
老齢の検屍官とヒロインとの会話も愉快なら、ヒロインの魅力に惹かれる同僚刑事たちの表情も豊かである。捜査小説であると同時に、刑事という職業を描いた一般小説のようにすら見える。あるいはヒロインの家庭描写に目を移せば、ホームドラマのようにも。
かくも重層的に人間を描くことで、作品の空気は変わる。ただの奇をてらった暴力小説から距離を置いた安定感のようなものが生まれる。そこは、ぼくがこの作者にこだわろうとするポイントである。
今どきの都会に蠢く精神性の荒廃、ネットだからこそ生まれる殺人ゲーム、救いのない滅びへの意思、といったネガティブな面しか見えないおぞましい事件に対し、人間の生きる方向をめざす刑事たちの正の衝動が頼もしい。本質は、勧善懲悪をベースとした謎解きミステリーである。
しかし、一方では、これは癒しと救いの物語。ヒロインの傷跡を、自己のふんばりと、仲間たちとチームワークとで救済してゆく、その道のりを描いた物語とも言えるのだ。そもそも、トラウマの割には前向きで明るいヒロインであるからこそ成り立つ、読後感の悪くないストーリーだ。前作『ジウ』で何となく置き去りにされてしまった後味の悪さという宿題への、これはその回答であったのかもしれないけれど。 -
好きな作家・好きなシリーズで、再読。何度読んでも、良いなぁと思う。初読の時は、姫川玲子のカッコ良さが良かったが、今回は彼女の弱さ、悲しみを感じた。