難儀でござる

著者 :
  • 光文社
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感想 : 16
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  • Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925062

感想・レビュー・書評

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  • 短編集。戦国時代に、まさに難儀な状況に陥ってしまった状況下、どんな風に立ち回りしたのかを、軽快なテンポで描く。それぞれが面白い。

  • 摂南大学図書館OPACへ⇒
    https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB00154701

  • 戦国時代の武将や足軽を主人公にそれぞれの人生の一コマを切り取って語ってみせるという短編連作。ひとつずつの話の最後に、史実に沿った後日談が付されており、幼名で書かれていて気づかなかった登場人物の子供が後のあの人だったとは!という驚きもあったりして楽しく読みました。

  • 蛍と呼ぶな(京極高次)、しょんべん小僧竹千代(太原雪斎、朝比奈備中守)のみ再読。竹千代のほうは、竹千代(のちの家康)の父の死から、織田家から今川家へと人質を取り戻すまでの悪戦苦闘。禅坊主ゆえの傲慢!と頭に来ながらも、常識人として抗えず、精一杯対抗するも、最後は、雪斎の策に救われる。しかし、傲岸な見切り発車って、、、と思いつつ。最後のワンシーンは、おまえらの領地なんかしょうべんひっかけてわしのものにしてくれるは、という宣言とも無意識の行いともとれる、と。蛍と呼ぶなは、蛍はほのかに光るから風情がある、ああも光られてはたまらんし、かなわん、武功より政治的力量より、ただただ、主君の姉、主君の妻が豊臣家で重きをなしていることのみで遇されるなら、我が力量の意味などござらん、という主君、重臣の鬱屈が描かれる。

  • うーーーん。
    着眼は面白いのですが、内容は・・。
    きちんと伝えられているものなのでしょう。
    それ以上でも以下でもないカンジ。

    劇的な瞬間をボカしていたりするので、肩透かしです。

    短編なのに読むのに時間がかかりました。
    のめりこめなかった。

  • 有名な歴史上の人物に関わる人の災難話。周りの人は苦労したんだな〜って微笑ましく読める。最後に、その後・・と言うことで、歴史的経過を述べているので、余計に小説の内容が濃くなる感じ。

  • 岩井氏の小説3冊目。毎度、安定して面白い。

  • いちいちタイトルが微妙かも
    有名な人の横の人々を取り上げてるようなそうでもないような

  • この著者の作品は2冊目だが、読むほどに癖になる。難儀な話がテーマだが、何故か爽やかな印象が…

  • 覇王・信長に金を無心する役を押しつけられた公家、隠居せぬ血気盛んな老父、いい人だけど無意味な籠城を続ける我が殿…。歴史的大事件の陰に密やかに咲いた、まことに億劫な出来事に振り回される男たち。解決方法はあるのか?小気味良い展開と洒落な人物描写。読後爽やかな快作。

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著者プロフィール

1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。1996年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀賞、14年『異国合戦 蒙古襲来異聞』で本屋が選ぶ時代小説大賞2014をそれぞれ受賞。『太閤の巨いなる遺命』『天下を計る』『情け深くあれ』など著書多数。

「2017年 『絢爛たる奔流』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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