オニが来た

著者 :
  • 光文社
3.06
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本棚登録 : 71
感想 : 17
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  • Amazon.co.jp ・本 (253ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925352

作品紹介・あらすじ

だんなさんの家族を、私がちゃんと看取らなきゃならない-日々のなかで明るくユーモラスに死を嗅ぎ取るお嫁さんの、泣き笑いの"介護日誌"。

感想・レビュー・書評

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  •  人それぞれ、生きているうちはいいことも悪いこともあって、で、死ぬときは、なにもかもが平等ってことなんだろうか。そして、生き残る者たちの中で生きる。やがて生き残る者たちの中で徐々に死んでゆく。次々に新しい命が生まれてくる。この作品も、確かに、大道珠貴さんの世界です。「オニが来た」、2007.2発行。

  • 変わったお話
    ただ・・・そんな事アル?
    共感も興味も薄い

  • 文学

  • ポンコ、義父、義母、お手伝いさん。
    主に、この四人が悲喜こもごも暮らしていく毎日のお話。
    よく考えてみたら、この家族の中には、血のつながってる人が、一人もいないのですよね。
    実の息子たち、出ていっちゃってるし。

    でも、彼らは、当たり前のように一緒に暮らして、
    そして、まぎれもなく家族だったと思うのです。
    なんだか、家族ってなんなんだろうな……と、改めて思いました。

    全体的に、なんというか、味のあるお話だなぁという感想なのですが。
    個人的には、ポンコの結婚生活を応援したい気持ちなので、
    ラストは、モソモソパサパサするお菓子食べてるみたいにすっきりしなくてですね。
    福太郎さん!しっかりしてー!!って、思いました。

  • 表紙のケーキがおいしそうででもオニってなんだ?っと思って
    手に取った。読みやすい。
    リズミカルに読める。

    老人たちのちゃっちゃっとした丁丁発止なやりとりがちょー楽しい。
    まあ、お年寄りとここまでツーカーな感じでコミュニケーションとれるかって
    ゆーと現実的には難しいような気も・・・・。
    ある意味ファンタジー。

    楽しいっといえば楽しいんだけど、このノリでいくならちょっと長すぎるかな。
    私としてはもうちょっと短い方が好み。流し読みってほどでもないけど
    三分の二あたりまできたらちょっと先を急いじゃった。

    お年寄りたちの食欲には共感。
    私も最後までおいしいもの食べて死にたいわ~。
    つーか節制するぐらいなら短くてもいいからおいしく生きたい。
    ああ、こんなだからいつまでたってもダメなのかも。
    私もダイエット村行きたい。

  • この人の本は当たりはずれがあるけど表紙が
    かわいかったので読んでみた。
    愛する旦那様が会社を辞めてダイエット村に
    行ってしまって、なりゆきで義理の両親+
    高齢のお手伝いさんと義理弟と暮らすことになる話。
    旦那様宛ての日記のような手紙のような文体で
    物語が綴られている。その形式は面白かった。
    内容は当たりさわりなく、可もなく不可もなく
    だったけど、高齢になっても色々楽しみを見つけながら
    日々しみじみと生きていくのはいいなぁって思った。
    最後旦那様が戻るのか?戻らないのか?
    主人公は義理の両親と暮らし続けるのか、出て行くのか?
    色々読みどころがあって面白かった。

  • いいなあ、と思った。こんなに仲良くなれるなら確かに、夫なんていらない。

  • この中の老人は好きだけど、主人公とその夫の関係がイマイチ理解不能。

  • やわらかくて慎ましい。それはうらやましい
    軽くてあっさり読める、読みやすいけど。感覚過ぎて好きではない。

  • ある日、夫が仕事を辞めた。しばらくダイエット村へ行くと言う。残されたポンコは夫の勧めに従い、夫の実家で暮らすことにする。
    義父、義母、義弟に年老いたお手伝いの黄泉さん、犬、猫、亀。
    義弟以外は年寄りばかりの家族の中に、ポンコは居場所を探すでもなく拒絶するでもなく、いる。
    奇妙な年寄りライフを「介護日誌のつもりだったけど介護はしなかった日記」の体裁で綴った、なんとも妙な味わいの物語だ。

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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