ママの友達

著者 :
  • 光文社
3.17
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本棚登録 : 166
感想 : 37
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925390

作品紹介・あらすじ

主婦の典子は、娘との関係がうまくいかないことで悩んでいた。そんなある日、典子のもとに、中学時代の交換日記が届く。差出人の名前はないが、最後に日記を書いていたのは、メンバー四人の中でリーダー格だったハセジュンこと長谷川淳子だった。ところが、テレビで淳子が他殺体で見つかったとのニュースが。一週間も前に殺された淳子が、日記を送れたはずなどない。これは誰かのたちの悪いいたずらか、それとも…。

感想・レビュー・書評

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  • 毎回とっかかりはとっても面白いし、題材も超大好物で年齢や背景が今のわたしに合ってて、ついつい手にとってしまう新津きよみさんの本。

    なんだけど。

    いつも思うのは。やっぱりイマイチなんだよなぁ。


    中学生の時の交換日記が、30年立ってから送られてくる!

    この設定めちゃくちゃ面白くない?!ホントすでにこの設定が超絶面白いの!さらにその中の仲良し四人組の一人が殺された!ってんだから、もう面白くないわけないのに。

    面白くないさ。笑

    ラストかな。文章力とか、背景とかすごいわかるわかる!って感じなのに、全体のストーリーがイマイチなんだよなぁ、、、、、、

    しかも、毎回。。。

    面白そうな本書くのに面白くない作家さん。。。

  • 中学時代の交換日記友達「ハセジュン」が殺された。そのハセジュンから送られてきた交換日記を軸に、他のメンバー3人のそれぞれの人生を描いている作品。サスペンスタッチではあるものの、その謎解きではなく、メンバーの人生に焦点を当てている。娘とうまくいかない典子、シングルマザーの明美、モラハラ夫に悩む久美子。悪くはないが、どこか中途半端で余韻も読後感も特になし。

  • 2007.7.7読了。45才、団塊世代と雇用均等法施行の狭間の世代。子育て中もいれば、子ども産みたてもいれば、おばあちゃんもいる。仕事で飛躍しようとした女性もいる。30年ぶりに4人で回していた交換日記が送られてきて、それぞれの問題に立ち向かう。モラルハラスメントという言葉が小説で出てきたところで、これは「今」の作品だと感じた。現象に言葉をつけることで、見えてくるものがあるということなんだと思った。


  • 中学の頃交換日記をしていた四人の30年後に夫婦、親子、家族の悩みを重ねて…。

    ハセジュンの事件はなくてもよいし、娘の不登校は理由にあんまり説得力なかったかなー。

  • 2016/12/7

    「ママは友達いるの?」
    友達と交換日記をし、順風満帆に中学生活を送っていたはずの娘からの言葉。
    自分が中学生の頃交換日記をしていた仲間のハセジュンが殺された...?

    45歳専業主婦の典子が未来の自分のようで怖かった。その時わたしに友達いるのかな?
    ラストは呆気なかったけれど、45歳の女性たちがリアルで良かった。

  • ーNEXT YOUR TURN !ー

    四十代半ばの平凡な主婦である『典子』、娘は中二の難しい年頃で最近交友関係に悩んでいるようで心配している。そんな彼女の元へ、中学時代に四人で回していた交換日記が郵送され、その夜、彼女の前の順番であるリーダー格の『ハセジュン』が死後一週間ほどたった他殺死体で発見されたというニュースを目にする。では誰がそのノートを送ってきたのか?
    その日から娘は学校に行かなくなり、日常の歯車が狂いだす。

    三十年の時を超え回された交換日記が運んで来たものとは・・・。



    三十年ぶりに回された交換日記。それだけでも十分不可解なのに、送り主と思われる人物がすでに殺されていたと分かる。死者から送られたのか、それとも次はお前だと言うメッセージなのか?
    ホラー?はたまたサスペンスなのか?と、ドキドキさせる導入部。
    キーは交換日記。そう言えば昔、やはり中学生のころ交換日記やってたな。今のようにラインはおろかメールもない時代、内輪だけで秘密を共有でき仲間意識を高めるツールとして、お金も手間もかからない。アイテムのノートも多種に富んでいるので、特に女子には最適だったんだろうな。しかし、いざ初めて見れば、毎日学校で話しているメンバーなのでそう書くこともないし、だんだん面倒くさくなって自然消滅というパターンが多かったのではないでしょうか。
    ここでも止まってしまった理由と言うのが、小さな棘みたいになっているのですが。多感な少女時代、友達と言っていても心の内を見せあっているとは限らない。それは大人になっても同じことで、いやむしろ、世界が広がっている分難しい。
    結局ちりばめられたピースは、直接の関連はなかったものの、効果的に使われているなと思った。

  • 2015.2.1 読了

    初めての作者さんだと思います。

    思いのほか 面白かった!

    15歳の頃にしていた交換日記が
    30年たった45歳のいま 突然
    まわってきた!

    ハセジュンから ノリ、アケ、クミの順。
    ノリが受け取るところから始まるので、
    普通に考えたら ハセジュンから回ってきたはず。

    が、封筒には 差出人の名もなく、
    そのハセジュンは ニュースで
    殺されたと知る。

    ミステリー要素もあり、
    それぞれの 実生活の 重いあれやこれやもあり、
    皆 それぞれ いろんな問題が
    30年のうちに あり。。。

    面白くて ザーッと読み進められたんですが、
    最後の最後が あっけなさすぎて
    え?? これで終わり??
    。。。て なっちゃいましたが、
    面白かった!。。。で いいでしょう!

  • まあまあ。捻りなし。再読なし。

  • 学生時代に4人の女の子がやっていた交換日記が40歳を過ぎたメンバーの一人の元に届く。しかも送ってきたハセジュンはすでの殺されてしまった後に。誰がハセジュンを名のってこの交換日記を送ってきたか、ちょっとミステリーの要素もあるのかと思えば、残りの3人の負っている、苦悩とか、今の状況が書き連ねてあるだけで深みがあまり無い気がした。ハセジュンが殺されたところから話が広がっていくのかと思えばそれも無く、ちょっと中途半端に終わってしまったのが残念。

  • 中学時代、理由も分からないうちに途切れてしまった交換日記。再開しようとしてノートを送ったハセジュンが殺害される。
    でも、結果、ノートが引き寄せてくれた。直ぐに会えなくてもノートでつながっている。あの頃はたわいない意味の無い内容を綴っていた。でも、次に会う時は腹を割って飾らず、見栄を張らず、話ができるのではないだろうか。

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著者プロフィール

新津きよみ長野県生まれ。一九八八年『両面テープのお嬢さん』でデビュー。二〇一八年『二年半待て』で徳間文庫大賞を受賞。『女友達』『トライアングル』『ふたたびの加奈子』など多くの作品が映像化されている。主な著書に『夫以外』『ただいまつもとの事件簿』『セカンドライフ』『妻の罪状』など。

「2022年 『ここだけのお金の使いかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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