水上のパッサカリア

著者 : 海野碧

• 光文社 (2007年3月20日発売)

感想・レビュー・書評

[わかなさんの感想 · 2013年1月5日]

読書基準は、わくわくするか、しないか。この本めっちゃわくわくする。後半のプロットに不満があるかたも多いようだが、設定と空間的広がりでわたしは大満足。いろいろ遊びがあってよかった。ただ、ハードボイルドなんだけど、全然ハードボイルドじゃなかった。愛に満ち溢れちゃってた(笑)シリーズものらしいので、浸れる世界がひとつ増えて楽しみである。

[かるしうむさんの感想 · 2019年1月27日]

過去の既読本

[soutaさんの感想 · 2018年10月16日]

最終章までやや退屈。最終章は面白かった。新人？なのに文章が上手いが、物語の世界に中々入り込めなかった。続編があるっぽいんで、それに期待。

[凪野基さんの感想 · 2018年10月8日]

132：面白かったです！　主人公の正体（？）や過去が徐々に明らかになっていく過程が見事でした。一人称で、一文がかなり長いのにくどくないというのも新人さんとは思えない。ただ、「実は……でした」というのがやや多いのが気になりました。いぬかわいい！

[のっぴさんの感想 · 2016年4月17日]

図書館で借りる。このシリーズけっこう好きなんだなぁ。

[1学期さんの感想 · 2015年12月8日]

読んでて不思議と何かひっかかる言葉を
ぽつんとおいていって…。

それが読み進めて行くにつれ、謎がみえて…
って感じ。
よくある手法に思えるけど、
なぜかぽつんと置くタイミングとか
なんか突然に気になる言葉尻、とか。
ちょっと新鮮でした。

でも、なんか007の人とか、文中にも出たけど
ランボーとかを彷彿させて
なんもかもこの人にとって、
うまく行きすぎてなんか面白くない。

途中、岡野が馳星周ばりの裏切りを
やってくれるよぉ～！きっとぉ～！！
って思ってワクワクドキドキしてたのになぁー。

ちょっとキレイ過ぎて、ちょっと残念。

[takayumiさんの感想 · 2014年2月2日]

まぁまぁ面白かった。
海野さんって女性だったんですね、男性だと思って読んでいました。
女性だった、ってわかると、あ、そっかぁ、だからかぁ…と感じる節がありました。
これって、ミステリー、なのかな？
っていう感じなところとか、ハードボイルドな感じなのに、あんまり泥臭くない、ところとか。
読んでいたら、田舎でのんびり暮らすのもいいな、と思ってしまいました。

[blueberry27さんの感想 · 2013年11月21日]

ミステリー大賞受賞作だがミステリーとはとても思えない。
日本ではちょっとあり得ない、マスター キートンもタジタジな変わった人生を送ってきた中年男の独り語り。惚れた女の匂いがタイトルでも良かったのに。
感情の振れ幅が元々小さいサバイバル男の語りなので、数奇な物語も薄幸な恋人も淡々と過去になってゆく。後半の活劇や締めは余計なものが多かった。

[あみさんの感想 · 2013年9月7日]

他の人達の予想外の評価の低さにびっくり。すんなり過去の回想に入っていけるし、文章はとても読みやすく面白かった…と思うのですが…。私は好きです。

[ぽんたくんさんの感想 · 2012年8月23日]

冒頭からグイグイ引き込まれて頭の中がこの本の事でいっぱいになった。
久々におもしろ本に出会ったー！と思ったのだが・・・
菜津の健気さ、大道寺の逞しさの描き方はよかった。
しかしその他の登場人物が描ききれていない。
前半は良いが中後半は中だるみ、最後半はあれれ？？な展開。
人生とは結構ドラマチックで、結構単純なものだろうから、こんな終わり方もいいかもしれない。
文章は荒い、長い繰り返し無駄が多い、でも、まぁ、悪くはない。
海野碧氏の最新作が読みたくなった。