- Amazon.co.jp ・本 (331ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334925482
感想・レビュー・書評
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58いのうえひさしの吉里吉里國を彷彿とさせる国づくりのお話し。地域通貨の仕組みにはこの作者らしくもう少しふかほりして欲しかったです。こういう筋だと反国家みたいになるけど、そうならないようにまとめた筆力は地力を感じます。生意気笑
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フォトリーディング&高速リーディング
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「奥の霧島」という
架空の島における理想郷を描いた
経済小説。
この、架空の島を書くにあたって、
私の住む島を取材したということで興味を持ち、
友人から借りて読んでみた。
内容はフィクションだが、
出てくる場所や店などが
「あ、これは○○のこと?」
と思ってしまうものばかりなので、
地元民としてはなんだかとても変な感じ。
(そして私の住む島も、
小説中に実名で出てくるから
余計に変な感じがする)
それはともかく、
ここに書かれているのは
確かに理想郷かもしれないけれど、
テーマとは関係ないところ
(登場する女性の描き方が
こりゃないだろうって感じだったり、
こんな都合のいい展開あるかよ?って思ったり)、
でひっかかって、
なんとなく共感できなかった。
こういう「おじさん」の感覚で書いた小説は、
あまり好みじゃない。 -
ジャケ買いです。堪能中。
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少し弱い。
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経済はじつは 愛の領域なんだよ。
「パンを買う金と、株に投機する金は違うはずだ」――紀行エッセイの取材の
ために、作家・門倉が訪れた伊豆諸島の奥ノ霧島は、ミヒャエル・エンデの
この言葉をまさに具現化した、理想の島だった。コミュニティの信頼関係を
醸成する地域通貨、善意のボランティアに支えられた議会や病院。
人間の幸福とは何か? そして、この国が拓くべき理想の未来とは何か?
この国の理想の未来が、ここにある――。
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常春の「奥ノ霧島」。還暦真近の作家が取材に訪れる。その島はホテルなどに内地の大資本の介入を許さないが、IターンやUターン者を歓迎する。島は地域通貨が機能し、公共施設の運営はボランティアが積極的に関与する。この小説は「パンを買うお金と株に投機するお金は違うはずだ」と説いたエンデに由来する。「作る喜び」「人のために仕事をする喜び」が経済行為の本質であるならば、経済は実は愛の領域にあるはずだ、ということの経済シュミレーション。そんなの理想にすぎない・・といってしまうよりも、もう一度、この世界を覆う金融システムを考えてみることが必要だと痛感した。
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おもしろいかっつったらつまんね
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エンデ好きなのでタイトルに惹かれて。
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経済小説……普段手に取らないジャンルだけれども、読み物として面白かった。理想の未来像、実際の理解は別として、なんとなくは納得。