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Amazon.co.jp ・本 (172ページ) / ISBN・EAN: 9784334925581
感想・レビュー・書評
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辻 仁成さんの本は初めてでしたが、とても綺麗で繊細な物語でした。
水アレルギーをもつ栞、栞の恋人の戸田さん、戸田さんの元カノの愛麗、安東くんと、主にこの4人が出てきます。
彼らを時に鬱陶しく感じつつも、やはり彼らの言葉には心打たれます。
"人は思い出にのみ嫉妬する"
確かにそうかもしれません。
幸せだった最高の思い出に、"今"が勝つ事ができるのか。
それはきっと無理で、その"今"が思い出になった時に同じくらいの、もしくはそれを上回る思いになり得る事ができるのです。
私はずっと、こんな物語が読みたかった。
今回読めて本当に幸せです。
辻さんの書いた違う書籍も読んでみたいと思いました。 -
何度も何度も読んでしまう
誰かを好きになること、誰かを愛すること、誰かと思い合えること、愛の強さ、素晴らしさを教えてくれる一冊 -
読んでいて、苦しくなる。
でも読んでしまう。
登場人物、それぞれの感情が伝わってきて辛くなる。それぞれが幸せになれたらいいのにと都合のいいことを考えてしまう。 -
さらりと読め、せつなさも感じさせてくれる。
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表紙が素敵。内容も彼らしい感じでよかった。
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死んでしまった彼の元カノに嫉妬するあまり、別れを選んだ主人公、栞。新しい地、上海でやっと心を開き、年下の彼もできたが、元彼が栞を追いかけてきて、事故に会い、植物状態になる。栞は献身的に介護し、やっと自分の居場所を見いだす。思い出とは、厄介なものだ。私なら未来を選ぶ。
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実話に基づいた話。生きるっていうのは決して幸せなことばかりじゃないけれど、幸せを感じられるのは、そうではない出来事があるからこそのこと。
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思い出、それが人生を作り上げているのか。
好きな相手の人生の中に、どれだけ私という人間の思い出があるか。
それはやっぱり重要だ。
でも考え過ぎもいけない。
相手の過去を嫉妬してはいけない。
信じていてあげないと。 -
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『人は思い出にのみ嫉妬する』すごく納得できる言葉。
栞の少しずつ壊れていく場面は理解出来るし、作った思い出を戸田さんにひたすら語り続ける場面は、とても切なかった。
愛麗の自ら死を選び、相手を縛り付けるということには全く共感できなかった。 -
他人に読むのを薦めるほどのものではない。
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辻仁成さんの書くものを読みたいと思って選んだ本。
"人は思い出にのみ嫉妬する"
そうかもしれないなー -
実話を基にしているらしいが、
脚色のせいかリアリティがない
携帯小説のようで入り込めなかった。
ただ、この人の文章の感じは好きなので
次は完全なフィクションを読もうと思う。 -
思い出は人を苦しめる時もあれば、救うときもある。小説の中盤にそれを示す言葉が登場する。いい思い出も悪い思い出も一度刻まれたものは消すことができず苦しめられることがある。この言葉に込められた実話と創作が混じった物語。自分の思い出を振り返るきっかけとなり、将来に向かい思い出をどう作るかを考えさせられた一作。
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博多と上海を舞台にした、ちょっと悲しい物語。
話の内容自体は好きじゃないけど、要所要所で語られた、思い出は厄介なものだ。というくだりは納得。
栞が少しずつおかしくなっていく様子はつらかった。仮想の未来の思い出も悲しかった。 -
160ページ程の小説。
「心情面での深い情熱的な大人の愛」を描く著者。
男性よりも情熱的で相手への愛に貪欲な印象の女性が多い
でもそれがトゲトゲしく感じたり、重く怖い印象を与える時もありますが…それこそが本来の女性の姿を描いている気もします。
この小説で登場する栞は、
もうこの世には居ない死者に対する己の嫉妬心に、悩まされながら苦悩する。
相手への愛の深さは、嫉妬心の深さにも比例するからこそ、叫びたくなるほど愛と嫉妬の狭間で自分の心が徐々に崩壊していく。
女性の共感が得られやすい描写があり、文面も読みやすくこの小説の美しい世界観に深く入り込んで読めました。
中盤辺りから綴られる栞の心の解放は、1つ1つ丁寧で美しい描写だなぁと感じます。 -
ボルドーの義兄(多和田葉子)と似ててボルドーの方が好きだったのですが、こっちのほうが先だったのか
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Sくんともし付き合えたら、こういう感覚になるのかなって思いながら読んだ。
上海で出会った年下の男の子はこんなに自分を好いてくれているのに、やっぱり戸田さんじゃなきゃって思うんだな。自分のことをすいてくれているのなら、それに甘えちゃえばいいのにって思うけど、今の私の状況は、Yくんと付き合ってはいるけど、頭のなかはSくんでいっぱいで、やっぱり私を好いてくれるYくんよりも、Sくんがいいなって思ってしまう。わかるわかる。彼女いるけどさ。
あーあ・
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