- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334925765
感想・レビュー・書評
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14歳から23歳までの、
ひとりの女の子の成長を描いた物語。
どぎつい表現やエピソードは一切なくて、
主人公である不器用な女の子が、
その歳その歳を揺れながら過ごしている様子が、
とてもほほえましかった。
途中ぷっと笑ってしまうような会話もあった。
私がもし中学生の頃にこの作品を読んだとしても、
今の私が感じるのとほとんど変わらない、
「ほっとする感じ」を味わったんじゃないかな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
上手くいかなかったり苦しかったり、色のグラデーションみたいな十年。
確かにあの頃はそうだった、みたいに想ったりしました。 -
一人の少女の成長物語、といえるけれど、タイトルどおりの「グラデーション」な成長っぷり。いまいち何かが劇的に変わるわけでなく、取り立てて大きな事件が起こるわけでもなく。でもこれこそが「現実」ってものじゃないかなあ。
このヒロイン、どうも自分に似てるなあ、と思えるところが。なのでけっこう移入してしまったかもです。 -
グラデーション。まさにそのとおり。14歳から23歳までゆっくりと確実に成長していく一人の女性の姿を書いている作品。最初っから最後まで変わらないテンション。波乱万丈とは対極にあるような日常。正直言って物足りなかった。なにか大きな事件や出来事が起こるでもなく、ラストも余韻残しすぎ。途中、飛ばし読みしてしまったくらい。
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読みやすいです。
ラストの続きが・・・気になる!私の中では、完結できてません。 -
久しぶりにこの作家の本を読みましたが、
一番すんなりと読めたような気がします。 -
一人の少女の成長記録。
静かに、淡々と大人になっていく主人公、真紀。漬け物の抽象画を描こうという、その着眼点に驚いた。面白い。
キャンプでの出来事は初々しく、好感触。教育実習や絵画教室などで子供たちに絵を教える姿は興味深いものがあった。美術は答えがないから、難しい。
うまくまとまっていて読みやすいし、一つ一つの話も良く出来ているとは思うのだけど、もっとあっと驚く展開があってもよかったように思う。いささか淡白。 -
主人公真紀の14歳から23歳までの成長記録。
美大生になり、個展を見て1人の写真家に惹かれる真紀。ゆっくり成長していく感じがよかった。
漬け物を描いた「緑の楽園」や、浅沼隆則の『SHEEP』の写真、見てみたい。 -
一人の少女の14歳から23歳までの心模様をつづった青春小説。
よかったです。スラーッと読める感じ。森絵都さんの「永遠の出口」と比べるとずいぶんあっさりしていますが、繊細な少女の気持ち伝わってきました。
姉のように明るく快活になれないことで悩んだり、クラスメートの恋愛話にのれなくて浮いているんじゃないかと感じたり・・ちょっとした自信のなさを抱えながらおっかなびっくり青春時代をすごしていく主人公に共感。人と比べて落ち込む・・・これは人間の永遠のテーマでしょうか?
幼馴染の男性と再会し「ゆっくりでいいんだ」と思えるようになる・・癒されるラストでした。
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どの位の年齢向け?