人形が死んだ夜

著者 :
  • 光文社
3.20
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本棚登録 : 47
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (385ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334925833

感想・レビュー・書評

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  • なぜ同じような話を二回繰り返したし。

  • タイトルでてっきりホラー小説かと思いきや
    そうではなく、サスペンス物だったのですが、
    途中で話がとんでしまったり
    長々とまた元に戻って、繰り返したり・・・。

    登場人物の20代の女性の語り口調が
    どう考えても20代じゃないし・・・。


    あとがきを読んですべて納得しました。
    作者は90歳だったんですね


    それならばスゴイです

  • ヒロインが復讐するというシンプルなストーリーだが、この作家の手にかかると一筋縄ではいかなくなる。猪突猛進型の主人公にはあまり共感できないが、行動が素早いため、スピーディーな展開で進むのが有難い。残念ながら謎解き要素はさほどなく、不必要とも思えるシーンも多いので、全盛期を期待して読むとすさまじい肩透かしを食らうだろう。米寿で執筆を開始し、卒寿で本作品を刊行──なんといってもこれに尽きると思う。いったんは中断した執筆を再開させた作者の気力が行間から伝わってくる秀作。

  • タイトルに惹かれて購入。
    しかし残念ながら相性が合わず星一つにも至らず…。
    矛盾や違和感にいちいち躓き、久々にストレスを感じた一冊…
    いや、正直に言って不満大爆発でキレそう。
    正直言って、よくこれを出版したなと。
    校閲も担当編集者もちゃんと内容読んだ?

    時代背景と人物描写の食い違いに、最後まで奥歯にものが挟まったような違和感を感じました。
    おそらく書きたかったメインの時代は2000年頃。
    ようやく携帯(ガラケーと呼ばれる二つ折りの携帯が広く普及し、学生や主婦が持っていても違和感がなくなった頃)だと推測されるが、人物描写と口調が完全に時代錯誤で、昭和初期かってツッコミを入れたくなる。
    平成の20代でそんな話し方する女性いないよ…?
    警察の描写も、警察って言うよりもお役所みたいに感じる。
    昨今のアウトローな警察小説に慣れてしまった故に物腰柔らかだとか譲り合い・褒め合いをする組織の上役に毎回白けてしまう。
    (眠たいことやってる警察やな。そら犯人の目星もつけられず、さぞかし検挙率も低かったんでしょうねぇ)
    ぬぐいきれない昭和感は著者がおじいちゃんだから、まぁ仕方ないのかもな…
    っていうのは建前で、それなら昭和を舞台に書けばいいのになどとひねくれたことを思ってしまう。
    後書きの年齢読んでびっくりしたけど、出版して売り物にするならプロとして、ちゃんと引き込まれるものを書いて欲しい。
    出版社もそこのレベルは落として欲しくないし、落とすべきじゃない。

    以下は読んでて引っかかった部分。

    ・タイトルと内容の親和性
    どことリンクするのかが推測できず、リンクした結果もいまいち納得感がない。浅い。

    ・不必要な説明書き
    キャラを作り込んでるのはいいが、主軸に関係ない部分の作り込みをわざわざ説明する文章がある。
    そこにそんなにページさかなくていいよ…
    わざわざ注意書きのような文章を入れるのはとてもダサく感じるし、個人的には読み進めていくうちにそのキャラクターの背景がじわじわと見えてくる、といった技巧が好み。

    ・キャラクターの魅力の低さ
    登場するどのキャラクターにも共感要素がない
    共感って大事だよおじいちゃん。

    ・リアリティの欠如
    舞台背景と人物描写のズレは言わずもがな。
    言葉遣いや思考の仕方に各キャラごとの特徴がない。みんな平坦。
    時間経過に伴う感情の揺らぎや記憶の消失といった風化現象が感じられず、リアリティに欠ける。
    同じくあまりにもご都合主義な警察の捜査能力の低さもリアリティの欠如に繋がる。

    ・内容の重複
    既出の内容をあえて2回読ませるのであれば、もっと読ませ方を考えないと飽きて読み飛ばしてしまう。
    2度読みさせたいのであれば新事実または新しい視点からの謎解きがないと非常につまらない。

    ・放置された伏線
    さも何かあるかのように描かれた伏線(謎)が放置されたまま終わったのは非常に残念。
    あんなにページ数を取ったのに?と肩透かしを喰らった。

    ・作品中に著者が登場してしまう
    ※これが一番嫌い
    作品中に『著者』がでしゃばってきていいのは、シャーロックホームズのワトソンくんと、三津田信三さんの刀城言耶さんくらい(なお両名ともその作品の『著者』とされている物語内のキャラクター)
    小説において作者は完全なる黒子でいてほしい。
    仮想現実の世界に監督入ってくるようなもんだよ?
    ロードオブザリングの映画の中でに普段着のおっさんが悪役に演技指導しててペコペコされてるのを強制的に見させられてるのと同じ!
    何が言いたいかっていうと、しらける!!!!

    ・不透明な主題
    著者が何を伝えたかったか。何がメインなのかが掴めないのはもはや小説の体をなしていないと思う。

    ダメ出しばかりしちゃったけど、著者は当時90歳。
    90歳が書いたと考えるとすごいけど、完全なる自己満小説。
    自費出版したら?ってレベル。 

  • 2019.06.23 図書館

  • 久々の作者
    老いて尚これ・・
    みんな死んじゃうのね

  • 犯罪捜査に素人の女性が気づいたことにどうして刑事達が気づかなかったのか、不思議に思っていたが、なるほどそういうことだったのか。あと毒の入れ方、そんなにうまく行くものかな。そこだけがちょっと御都合主義に感じた。

  • 土屋さん、90歳でこれを書かれたのですか……あとがきにありましたが、まさに「老華」ですね。
    倒叙っぽい展開で、何が起こるのかどきどきしながら読みました。個人的には、明らかにされていなくてちょっと気にかかる部分もあるのですが。事件の真相を知るには関係ない部分だからいいのかな。
    現実でも多いことですが、「轢き逃げの罪」って本当に軽いと思います。被害者たちの気持ちは、分からないでもありませんね。ラストは非常に淋しくて切なかったです。

  • 初めて読む作家さん。他の作品も読んでみようかな。
    2009.2.23

  • 2008/1/17

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