ぼくは落ち着きがない

著者 :
  • 光文社
3.29
  • (35)
  • (67)
  • (161)
  • (33)
  • (8)
本棚登録 : 603
感想 : 135
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926113

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 高校生の時、もっといろんなことができたな。20111103

  • サラッと読める一冊。図書室・部室の埃っぽく甘ったるい日常。緩慢だが、どこか温かく懐かしい匂いもする。

  • 図書部の毎日、をつらつらと描く。
    別段ものっすごっく大きな事件がおきるわけじゃないけれど、ページをめくるごとに少しずつ図書部の(あるいはその周りの)誰かに何らかの変化が起きている。
    主人公、望美がふと考えていることって結構当てはまるよなぁ。
    目の前には重圧や責任のない、単純な「今」が広がっているのみだった学生時代がひどく懐かしく思える4.

  • なんだろ、すごく気だるい高校特有の空気感はでてた。それもすごく自然に。登場人物のほりさげ空気とか感情に共感しづらい部分もあるけど、まあそれも含めてって感じなのかな。文系ってことならすごくいい高校小説。

  • 最初は作者らしいの~んとした雰囲気です。文系のクラブって多かれ少なかれどれもマニア的だけど、図書部なんて究極だなあと思いつつ読みました。それが後半になって引きこもりや空気の読めないオタク君、廃部の危機(教師に強引に部室をなくされる)となんだか重苦しい雰囲気に。どうなるのか分からないまま終わってしまいましたが。カバー裏の登場人物その後、のおまけが楽しかったです。

  • 高校生の図書部の日常 表現とか凄く勉強になります。何度も読み返ししたくなるかも 

  • ごめんなさい。つい数か月前までは高校生でしたが、登場人物等に共感できる部分が少なかったかったからか、最後まで面白さを見出せませんでした。
    登場人物が多いですが、どのキャラクターもそこまでの特徴がありません。
    文章も読みづらく感じてしまいました。
    みなさんのレビューからも見るに、おそらく好みが分かれる作品だと思います。
    ただ、高校生の頃が懐かしくなりました。
    この作品だけで判断するのは良くないと思うので、著者の他の作品も読んでみます。

  • 思わず借りてしまった、
    二回目読了。

    ほんとうは、高校生活ってこんなふうで、
    それでもまだ憧れてしまう。
    私もこんなふうに高校生活を送ってみたかったな。
    望美は大人だね。

    いとおしいものばっかり。
    頼子、ナス先輩の小説、
    望美の肘、金子先生、写写丸。

    図書館で借りてるから、
    裏表紙に書いてあるいろいろをまだ読めていない。
    絶対いつか買う!

  • ■青春小説の金字塔、島田雅彦『僕は模造人間』(86年)、山田詠美『ぼくは勉強ができない』(93年)。偉大なる二作に(勝手に)つづく、00年代の『ぼくは~』シリーズとも言うべき最新作!「本が好き!」連載中に大江賞を受賞したことで、ストーリーまでが(過激に)変化。だから(僕だけでなく)登場人物までがドキドキしている(つまり落ち着きがない)、かつてみたことのない(面白)不可思議学園小説の誕生。

    ■■高校の図書部を舞台に高校生の人間模様を中心としたお話。特に何か劇的な盛り上がりがあるわけでもなく、日常の中のあれこれがさくっと描かれている。 ちょっと登場人物のキャラが薄くて、物足りない。結局どうなったの??みたいな。カバーの裏側にもおまけ物語が書いてあるんだそうですが、図書館で借りた本だったのでそこは糊付けされてて読めませんでした。ちょっと気になる。

全135件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

小説家、俳人。「猛スピードで母は」で芥川賞(文春文庫)、『夕子ちゃんの近道』(講談社文庫)で大江健三郎賞、『三の隣は五号室』(中央公論新社)で谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『ルーティーンズ』(講談社)。句集に『新装版・ 春のお辞儀』(書肆侃侃房)。その他の著作に『俳句は入門できる』(朝日新書)、『フキンシンちゃん』(エデンコミックス)など。
自選一句「素麺や磔のウルトラセブン」

「2021年 『東京マッハ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

長嶋有の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×