ぼくは落ち着きがない

著者 :
  • 光文社
3.28
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本棚登録 : 573
レビュー : 132
  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926113

作品紹介・あらすじ

青春小説の金字塔、島田雅彦『僕は模造人間』(86年)、山田詠美『ぼくは勉強ができない』(93年)。偉大なる二作に(勝手に)つづく、00年代の『ぼくは〜』シリーズとも言うべき最新作!「本が好き!」連載中に大江賞を受賞したことで、ストーリーまでが(過激に)変化。だから(僕だけでなく)登場人物までがドキドキしている(つまり落ち着きがない)、かつてみたことのない(面白)不可思議学園小説の誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 文学

  • 160:長嶋さん特有のゆるゆるっぷり。ゆるい、何事も起こらないと見せかけて、登場人物たちの心はちゃんと揺らいでいる。マイペースに見える望美ちゃんにも、ちゃんと追いかける対象があった。たぶんそれは素敵なことなんじゃないだろうか。

  • 2017/12/09
    ヤドゥーの中毒性

  • すごく久しぶりだった。内容もほとんど覚えていなかったけど,思っていた印象とちょっと違って,でも期待外れという訳ではなく,当時そういう感想を抱いたことを懐かしく思った。
    桐島よりこっちだと思うのだが,そう甘くはないのかな。

  • 実は初めての長嶋有です。買取でやって来た本が気になり手に取りました。こういう出逢いも面白いものです。
    とある高校の図書部の日常。図書委員でなく図書部。図書室にまつわるあれこれを図書委員とともに行ない、図書室を区切ったスペースを部室としてたむろする。皆それぞれ「ふつう」の高校生でありながら、クラスからはどこか「浮いた」存在。部室の中では部室の中での「ふつう」を得られるが、そこでも「役割」を演じるともなく演じる。自分の立ち位置というものだけでなく、ちょっとした受け答えの仕方などにも瞬間的に反射的に演じている。
    図書部といっても部室ではまんがを読んだり携帯電話をいじったり。行き着く場として図書部があり、そのため部活の掛け持ちのものもいるというのは、遥か昔の高校生時代を思い出し、そうだったよなあと懐かしい感傷に浸る部分もありました。もしかすると青春小説というものは、そんな大人の感傷の受け皿としてあるのかも。
    ひとりの女子高生の視点で描かれながらも、不意に不登校を宣言するもの、浮いた集団の中で浮いてしまうもの、将来に思いを馳せるもの、集団を冷ややかに見ながら集団から離れずにいるものなど、それぞれの思いが淡々と交差します。いや交差せずバラバラに飛び交っていたのかも。しかしひとりの視点で追えなかったものをカバー裏で明かすという飛び道具的なオチ付きで。はて、この部分は文庫ではどうなっているのだろう?

  • 自分たちはいなくなってよい存在だったか?

    感想なんて書けない。ただただ引用ばかりになってしまう。なんだろう、きらきらとした眩しい雰囲気ではなく、ちょっと嫌でも、ほんのり懐かしい気持ちがして、ベニヤ板を想像する。

    どうということもない高校生による日常のあれこれを綴っていて、単調と云えば単調。謎の転入生や不登校や失われる日常は、どれも解決はしないし、謎は解けない。
    ただ彼らがなんでもない日常をそれぞれに過ごしている、それぞれの気持ちを内に秘めている。

    カバー裏はとても楽しませてもらった。敢えて見切れているのか。

  • ン十年前を思い返しても図書部や文芸部はあったかな。マイナーな部活の図書部の面々は、反抗的でもなく悪目立ちでもなく、どこかクラスで浮いている。思い切り椅子から立ち上がり、何かしようとするわけでもなく、目立たなく安全な場所で椅子から腰を浮かしたり坐ったり、踏ん切りが付かずに落ち着かずにいる。ここでは主役ではない、地味な人たちが見事に描かれている。事件があるわけでもなく、問題が起きるわけでもなく、目立たない人たちの十代の焦燥や不安を、落ち着きがないというピッタリな言葉で表現している。

  • う~ん
    なんかフツーなのに癖があってちょっと読みにくかった

    08年の本なのか…
    7年前がすごく昔に感じた
    時事ネタもそうだし
    ケータイや雑誌の扱いがビミョーに古い

    高校の図書室がねじろの図書部(図書委員とはちょっとちがう)のはなし

    ひとりの女の子の視点だから
    あんまり深くない
    大量にかりる転校生のくだりが面白いからロマンスあったらよかったのにって思った

    みんなの目撃談が面白い

  • 2015/3/8購入
    2015/8/30読了

  • 高校の図書部を舞台にした青春群像。望美を中心に部員達の日常、友人の頼子の不登校、先生と部長の交際疑惑、それぞれ癖のある部員達との会話が綴られる。特別に大きな事件が起きるわけでもないのに、望美の目を通してみる図書部員たちの生き難さが伝わってくる。私も本は好きだったし、よく図書室にも通っていたからか、青春のほろ苦さにきゅんとする作品だった。

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著者プロフィール

長嶋有
一九七二年生まれ。二〇〇一年「サイドカーに犬」で文學界新人賞、翌年「猛スピードで母は」で芥川賞、〇七年の『夕子ちゃんの近道』で第一回大江健三郎賞を受賞し、〇八年には『ジャージの二人』が映画化された。一六年『三の隣は五号室』で谷崎潤一郎賞受賞。その他の小説に『パラレル』『泣かない女はいない』『ぼくは落ち着きがない』『ねたあとに』『佐渡の三人』『問いのない答え』『愛のようだ』『もう生まれたくない』『私に付け足されるもの』、コミック作品に『フキンシンちゃん』、エッセイ集に『いろんな気持ちが本当の気持ち』『電化文学列伝』『安全な妄想』等がある。

「2019年 『三の隣は五号室』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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