本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926250
感想・レビュー・書評
-
終活・・という言葉が浮かんだ小説だった。「罪びと」とは聖書にある最後の審判へ向かう人々なのかなと。夏目漱石気取りで猫を飼い。ぼんやりと自分の生活の整理をはじめる。前半の企業戦士としての生活とはがらっと変わって後半は寂寥感漂う初老の男になっている。仕事を離れたとき自分はどういう生き方を選ぶんだろうか、と考えさせられた小説だった。
詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
出世レースからはずれ、仕事を続けることにくたびれていても、仕事を続ける中年サラリーマンたちの屈折した心情を描いた連作短編集。
仕事に向かう夢や希望も吹っ飛んでしまう、陰気でアンチ仕事な小説。みんな、歯を食いしばって仕事に向かっているんだと、共感することで、明日の仕事への活力とするのが正しい読み方?
将来を期待する新社会人ではなく、日常の家族や仕事の繰り返しに疲れてきた、ベテラン社会人向け。