声を聴かせて

  • 光文社
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本棚登録 : 144
レビュー : 38
  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926274

感想・レビュー・書評

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  • 『声を聴かせて』突然の事故で息子が弟を失ってしまったら悔やまれて仕方ないだろう。考えないでいようと思ってもついつい思い出してしまう。母も姉も苦しかったと思う。
    『ちいさな甲羅』だんなさんは協力的なんだろうけど、子供が小さいときは自分も仕事がバリバリだろうから、さらに突っ込んで考えるということは無理な注文なのかもね〜。周囲と溶け込みたいのにできない、息子のこともあるし…となると無理ばかりしてしまいそう。妹のあみこは独身で言いたいことを言ってしまえるけれど、近所付き合いとか考えるとそれがいいとも言えないし。
    どちらも悲しくなる物語だったな。

  • この作者が好きで、図書館で借りた。
    中編、二編とも母と子の話だった。
    表題作は子の死が入っているので、少し暗過ぎる。でも、最後に泣きそうになった。
    『ちいさな甲羅』は、主人公の妹のキャラがいいので、主人公が暗くても(私が好きなタイプでなくても)おもしろかった。

    どちらにせよ、最初に危機もないし、主人公がなにを求めているのかも強くはわからないし、主人公に魅力もないけれど、朝比奈さんの書く作品は好き。

    たぶん、自分にもある人間、女性、母としての負の場面を書いているからだと思う。ちょっと角田光代にもつながるような。

  • 100ページくらいの短編二編。
    子育ての実経験がある人なら、きっとあちこちに共感できる部分があるのでは。

    それにしても・・・

    子どもは親を選べない。
    子どもには、正確に自分の気持ちを表現できない。

    だから、この人が私のおかあさんでよかったな、と思えるような信頼関係を子どもと気づいていきたい。

    改めてそんなことを感じる。

  • 子どもの渦中に、親が別の渦中に居る話し。

    子どもを失う以上に辛いことはないだろうな、と、子どもが生まれてから実感した。
    それだけに、一話目も二話目も、
    子どもの生き死にに関わるかもしれない程のいじめに気づかない母親に、苛立ちを感じた。
    しかし思い返せば私の母も、私がいじめに遭っていた時、それほど深刻なものとは気づいていなかった。
    自分も気づけるか、自信がない。

  • 私と娘はまるで決めごとのように口にしないことがある。
    私たちがかつて失くした一つの命―。
    我が子の匂い、肌ざわり、息づかいがリアルに甦る慟哭の表題作他一篇。
    (アマゾンより引用)

    なかなか良かった(*´∀`*)
    表題作よりは2作目のほうが好きだったな(*´∀`*)
    ある意味ダークな話だけど、まぁたぶんよくある出来事なんだろう

  • 母と子供を扱った中編二編。両作品とも息苦しさを伴う。一作目の切り口は女性らしいかなと思う。

  • 女性の気持ちの動きというものはこういうものなのかと女性の書いた小説だからこその表現や心理状態、想いなどが感じられた。
    いじめも絡めた、子どもの心の機微など女性ならではの心理状態などを描写しており、今の時代の女性がどんな生き方をしているのか表現された小説かと思う。

    読みやすいが心に訴えるものはそれほど感じられなかった。
    ただ淡々と描かれた気持ちの移り変わりを書かれたものという感想だった。

  • 朝比奈あすかは今にも壊れてしまいそうな心情を繊細に書き出すのがうまい。悪意も善意もふくめて。自分が子を持つ母親になればこの思いがより深くわかるのかなぁ。2013/425

  • 夫と別れ息子を亡くした後、女でひとつで育てた娘が赤ん坊を産む。母親になった娘から、子どものころに苛められていたという告白を受ける母の心のうちを描いた表題作と、何事も愚図で要領の悪い幼稚園児の息子とママ友たちの狭い人間関係に苦しむ女親を描いた短編が収められている。
    いずれも子と母という関係性が強く打ち出されていて、その強さやぎりぎりな感じが苦しかった。
    たぶんもっと若い頃に読んだらまったくわからなかっただろうと思う。
    自分が産み落とした子どもでありながら自分ではない「子」、その子の行動や優秀さによって自分の序列や立場も決まってしまう理不尽さといとおしさを思う。

  • 育児、親子関係、色々と考えさせられる。

著者プロフィール

朝比奈あすか

一九七六年生まれ。二〇〇〇年、大伯母の戦争経験を記録したノンフィクション『光さす故郷へ』を発表。06年「憂鬱なハスビーン」で群像新人文学賞を受賞。著書に『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『天使はここに』『自画像』『人間タワー』『人生のピース』『君たちは今が世界』などがある。

「2019年 『さよなら獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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