いつまでも白い羽根

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 109
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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926670

作品紹介・あらすじ

家庭の事情から看護学校に入学した瑠美。そこでそれぞれに異なる三人と共に学校生活を送ることになったが…。

感想・レビュー・書評

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  • 似たような話を知っているような気がして、タイトルを検索したら以前ドラマ化されていた。原作とは、少し違うストーリーだったがどちらも良かった。

  • 大学受験に失敗し、不本意ながら看護学校に入学した木崎瑠美。そこで出会った千夏、佐伯、遠野の3人とともにつらく苦しい3年間の学校生活を乗り越えていく。入学者の6割しか卒業できない「カンゴクガッコウ」で、瑠美たちの辿る運命は…。これは、二十歳前の女性が体験するみずみずしいまでの青春小説だ。入学してくるのは高卒ばかりでなく、社会人や主婦もいて、それぞれの年代が抱える人生の問題も浮き彫りにされる。恋愛、勉学、医療の問題点、友情と、さまざまな要素が絡み合った一級の小説だと思う。「女性版・青が散る」という評価は嘘ではない。あまり知られていない作家だが、これから注目していきたい。すべての看護学生に読んでもらいたい素晴らしい作品だった。

  • え…この看護学校キツすぎん?特に教員が。私のところはこんなにキツくなかったよ…?昔すぎて覚えてないか、嫌な記憶は抹消したかもだけど。そして確かに実習はキツくて毎日毎日死にたいぐらいだった…最終日に友だちと抱き合って終わった!とか言ったっけ。あの頃の気持ちを呼び起こされるような一冊。白は何色にもなる、という遠野のセリフが胸にクる。さて私の白衣は何色になってしまっただろうか。

  • 大学受験に失敗して、不本意ながら看護学校に通うことになった主人公、そこで不器用ながら誠実に生きる友や、謎めいた美人、裕福なはずの家庭から看護師を目指す者と交わりながら、流されながらも成長していく。恋愛も生き方も求める方向には傾かないけれども、様々な困難を乗り越えながら成長していく主人公は、生き方がぶれないぶん素敵です。看護学校の様子が詳しいのは、体験者ならではですね。

  • 仕方なく看護学校に進むことになった主人公瑠美と看護師を目指す学生のお話。
    瑠美ならきっと素敵な看護師さんになるんじゃないかな?

  • 今更ながら看護学生の大変さがわかった。大学生とは大違い。無料にしてもいい。

  • 大事な仕事だけど娘や孫にはさせたくないという気持ちはわかる。待遇の改善が必要。

  • sg

  • 学生が社会人になる物語といっていいのでしょうか?
    社会に染まりたくない、染まらないといった思いも描かれつつ、それぞれの立場の生き方が生々しくも思えます

    恋愛について、友人について、親子について、病める人、死にゆく人と、深い物語だと感じました

    決してハッピーエンドな話ではありませんが、おすすめします

  • 大学受験に失敗したため看護学校へ入学した瑠美。
    1年間で10人もの生徒がやめていく過酷な状況の中
    模索しながら実習などを重ね日々経験を積んで行く。
    看護師になっても、理想を追い続けることはできるのだろうか。
    忙しく働く看護師さんたちの姿が思い浮かぶ。

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著者プロフィール

藤岡 陽子(ふじおか ようこ)
1971年、京都市生まれの小説家。同志社大学文学部卒業後、報知新聞社にスポーツ記者としての勤務を経て、タンザニア・ダルエスサラーム大学に留学。帰国後に塾講師や法律事務所勤務をしつつ、大阪文学学校に通い、小説を書き始める。この時期、慈恵看護専門学校を卒業し、看護師資格も取得している。
2006年「結い言」で第40回北日本文学賞選奨を受賞。2009年『いつまでも白い羽根』でデビュー。看護学校を舞台にした代表作、『いつまでも白い羽根』は2018年にテレビドラマ化された。

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