身の上話

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 879
レビュー : 226
  • Amazon.co.jp ・本 (373ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926717

感想・レビュー・書評

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  • 面白くなりそうだったのにしりすぼみ

  • 面白かった。何処にでも居る普通の女性が主人公。宝くじで2億円が当たって少しづつ人間関係が歪んでいく。語り口調なので当事者の本音や本心は分からない分、こちらも距離を置いて眺められる。最後はやっとこれで地に足が付けられるとホッとした。時間を忘れて読めた一冊。

  • 不倫に逃避行に宝くじが当たって殺人が何件か起きてと、話が広がっていくが最後はどれもこれも中途半端に終わった感がある。
    殺人の処理に冷静な「竹井輝夫」に不思議な存在感がある。

  • どんでん返しに次ぐどんでん返し。そして最後の数ページにも究極のどんでん返しが待っていた。さすがストーリーテラーの達人!

  • いやはやまいった。
    373ページを4時間弱で読了。
    まったく羨ましい才能だ。

    伝聞体の出だしからどんな話が出るのかと思っていたら、初手から予想外の方向に進み出しあれよあれよと言う間に終盤を迎え、その展開にさらに驚かされるだった。

    楽しいな。
    これが読書だ。

  • 月の満ち欠けがおもしろかったので。こちらの内容は、おーこわって感じのものなんだけど、話の組み立て方が好き。きゅるきゅるきゅるって音をたてて場面が変わるような。わー死んじゃうよー!もう死んでます!みたいな。あなた誰って思いながら読み進めてて、すごく終わる間際に結構大事な人が登場するところとか。

  • あなたに知っておいてほしいのは、人間にとって秘密を守るのはむずかしいということです。たとえひとりでも、あなたがだれかに当せんしたことを話したのな ら、そこから少しずつうわさが広まっていくのは避けられないと考えたほうがよいでしょう。(『【その日】から読む本』第二部・第4章)
    不倫相手と逃避行の後、宝くじが高額当選。巻き込まれ、流され続ける女が出合う災厄と恐怖とは。

  • 佐藤作品は永遠の1/2以来。今回の騒動(?)を機に地元の図書館のオススメコーナーにあったので読んでみた。

    のだが…

    まぁ純粋に(=現実にはあり得ない)フィクションと考えれば悪い読み物ではない。

    しかし…

    香月の知らないミチルの経緯まで、間接話法で彼に語らせる構成にはかなり無理があり、実際読みズラかった(そうしなければならない理由は終盤になって判るのだが…)。

    前半の重要なモチーフだった宝くじ二億円当選が後半は完全に置いてけぼり…。
    「【その日】から読む本」の教訓を枕にして、ミチルの感嘆、動揺、困惑、猜疑などの葛藤を描くだけでも十分に楽しめたはず…

    果たして若い女が男の頭をフライパンで殴打したくらいで殺すことができるのだろうか…!?

    いくら幼なじみとは言え、ミチルが竹井の家に居候するのはどうみても無理があるし、それを全く咎めない高倉もおかしい。

    竹井の不気味さは(高倉のそれと比べると)全然描写しきれていない。
    ※ちなみに(読解力の低い)私は、将来のミチルの夫が竹井だと思った位に彼を善人とみなしていた。

    タテブーと豊増の死(or失踪)が何の言及もなく終わったのが糞詰まりだし、もしも竹井と高倉の仕業ならそこはしっかり描写すべきだ。

    高倉の自殺にはもっと伏線があっても良い。
    ※高倉と久太郎の間には(二人で会話された以上の)深い怨恨があったとか、高倉と豊増は男女関係があったとか…

    終盤のどんでん返しも強引過ぎたし、竹井にも明らかな弱点があるのに、それを差し置いて香月を揺すりに来たのも理解出来ない。
    ※もしミチルを純粋に愛していた(奪還にきた)のだとしても、もっと違う方法があったかと…

    それに現実的に考えれば、同時期に失踪した三人と共通して関係するミチルが、刑事の目から外される訳がない。
    ※当然見張られている過程で、竹井と高倉も重要視されるはずなので、後半の物語展開は絶対にあり得ない。

    つまり…

    素直にミチルの物語としなかった(香月の物語に発展させてしまった)のがどうしても解せない。
    ふとしたきっかけで大金を手にした市井の人間が、ちょっとしたボタンの掛け違いによって様々な悲劇や愛憎劇に巻き込まれていく様をリアルに描いただけの方がスッキリ&スマートだった気がする。

    作者もモチーフも良かっただけに、それが非常に残念。

  • ラストまで読んで、うわあ、そういうことかと驚いてしまった。個人的には後輩の男性が怖くて好きです。

  • 毎日 お風呂タイムに少しづつ読んでやっと読み終えました。 この本の内容を全く知らずに借りたので、身の上話ってゆう題名だし、何かごたごたがあって、不倫相手と駆け落ちとかするのかな?と軽く読み始めたら、宝くじに当選してから、どんどん 物事が悪い方にすすむストーリー。 宝くじなんか当たったことがないから共感するような内容ではなかったけれと、ミチルを自分に照らし合わせて読むことで、もし自分が大金を手にしたらどうするか? みたいなことも考えて読めた笑。

    最後は、結婚できたミチル。 その結婚が本当に望んだものではなかったとしても、お互い最悪な条件が揃っての出会いは、運命だったのかなー。

    ミチルは、当選してから、開き直って 海外にでもいけば良かったのに。
    最後の締め方が雑だった。 最後の4ページくらい説明文がざーっと並んで 読むのがだるかった。
    ミチルが結婚してからも秘めている気持ちとか書いてほしかった。

    • mitsさん
      こんばんは!
      このたびは星の数が一緒だったので、改めて親近感を感じ、コメントした次第です。
      サラバw!
      こんばんは!
      このたびは星の数が一緒だったので、改めて親近感を感じ、コメントした次第です。
      サラバw!
      2017/08/03
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著者プロフィール

1955年長崎県佐世保市生まれ。『永遠の1/2』ですばる文学賞、『鳩の撃退法』で山田風太郎賞受賞。おもな著作に『リボルバー』『Y』『ジャンプ』など。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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