ここに死体を捨てないでください!

著者 :
  • 光文社
3.36
  • (43)
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  • (50)
  • (11)
本棚登録 : 1115
感想 : 160
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926762

作品紹介・あらすじ

「死んじゃった…あたしが殺したの」有坂香織は、妹の部屋で見知らぬ女性の死体に遭遇する。動揺のあまり逃亡してしまった妹から連絡があったのだ。彼女のかわりに、事件を隠蔽しようとする香織だが、死体があってはどうにもならない。どこかに捨てなきゃ。誰にも知られないようにこっそりと。そのためには協力してくれる人と、死体を隠す入れ物がいる。考えあぐねて、窓から外を眺めた香織は、うってつけの人物をみつけたのであった…。会ったばかりの男女が、奇妙なドライブに出かけた。…クルマに死体を積み込んで。烏賊川市周辺で、ふたたび起こる珍奇な事件!探偵は事件を解決できるのか?それとも、邪魔をするのか?驚天動地のカタルシス。

感想・レビュー・書評

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  • 烏賊川市シリーズ5作目。
    知らずにここから読み始めてしまいました。
    謎解きは~より好きな作品。
    トリックは警察が調べればわかる系です。
    キャラクター面白かった。

  • 今まで読んだものは短編集でしたが、これは長編。
    ばかばかしい話が最後には見事に収束。
    さすが東川氏の色が良く出ています。
    ユーモア ミステリー&エンターテインメント。。
    とにかく面白い本でした。

  • 単純にとても面白かった!死体遺棄をやっておきながら、罪の重さを感じさせないというか、ふたりのやり取りが面白くて、読者に感じさせる隙を与えない、という感じだった。このふたりどうなるんだろう…と思うと、最後まで目が離せなかった。

  • 烏賊川市シリーズの長編。今まで読んだシリーズの中でこれが一番面白かったし一番惹きこまれた。トリックはしょうもなかったりもするんだけれど。ドラマ化すると絵になりそう。2013/164

  • 軽くてサクサク読めるから楽やけど、、、。
    物足りない、、、。

  • ★山田慶子は、僕の依頼人だ。(p.319)

    (一)死体を捨てなアカンなった香織と鉄男は赤いミニクーパーで捨てに行った後、道に迷い「クレセント荘」というペンションに転がり込むがさまざまなことにいちいち反応し怪しい行動を取る。
    (二)依頼人がどうやら死体になっているとは知らない鵜飼たちは調査がてら夏のバカンスとしゃれこみ「クレセント荘」というペンションに予約を入れるが殺人事件発生でいつもの刑事たちと遭遇。たぶん的はずれな推理合戦などしてみる。
    (三)お~、えらい壮大な展開・・・

    ■キーワード■
    死体登場。有坂香織、馬場鉄男、山田慶子、ミニクーパー、ペンション「クレセント荘」、ログハウス、橘静枝、橘直之、橘英二、豊橋、雪次郎、買収問題?、寺崎亮太、南田智明、龍ヶ滝、殺人事件、アリバイ。

    ■一行目■
     それは司法試験を目指して勉学に励む大学生有坂春佳にとって、最悪の朝だった。

    ■設定■

    基本的にはおかしなキャラクタたちのおかしなセリフや行動(と地の文)をおもしろがるギャグ小説だがちゃんとミステリしておりしっちゃかめっちゃかにはならないので安心して心地よく楽しめる。著者は楽しそうでないシーンは省略する方針のようでストレスもあまりない。読書の楽しみを得やすい作品。

    ■烏賊川市についての枝葉末節■(★は主要語)

    【朱美】→二宮朱美★
    【有坂香織/ありさか・かおり】春佳の姉。精神年齢は低い。中島仏具総務部勤務。死体を見ても軽さを失わないタイプ。
    【有坂春佳/ありさか・はるか】司法試験をめざす大学生。いきなり部屋に入り込んで向かってきた見知らぬ女をうっかり刺し殺してうっかり仙台まで逃げてしまったと、かつての流平と同じくらい最悪の手段を取ってしまった。
    【IKA映画社】教育映画をつくる地味~な映画制作会社。地元のテレビ局の系列会社。茂呂耕作が勤めている。ほぼブラック。
    【烏賊川斎場】収容人数の多いところが取り柄。要人が死んだときはここを使う。
    【烏賊川市★】舞台。どうやらシリーズになってるようですね。「猫は何匹」から読みはじめてしまいました。千葉の東、神奈川の西にあるそうだ。異次元? かつては年に数回海面が盛り上がるほど烏賊がやってきていて烏賊御殿とかあったようだ。烏賊の運搬に使っていた川が現在一級河川の烏賊川だった。探偵鵜飼杜夫やビルオーナー二宮朱美や探偵助手戸村流平たちがいる。烏賊川市警察の砂川警部は日々クラゲを眺めて天気予報をしているくらいヒマ。映画館は一軒もない。大学には映画学科がある。《大したことない事件には事欠かないのが烏賊川市なのである。》撃て!p.26。近隣に盆蔵山を抱く奥床市などがある。
    【烏賊川市署★】砂川や志木がヒマをもてあましている。
    【烏賊川大学】若者の減少に危機感を抱いた市長ががんばって設立した。理系学部はない。まあ、そこそこの大学。最近では映画学科が注目されている。烏賊川市に映画館はないが。
    【和泉/いずみ】刑事。志木の先輩。女性。ショートカット。美人。オートバイの運転はたぶん車を運転する志木並みかと。上司の前では「結構いけてる女刑事」を演じ、後輩の前では「相当いけない女刑事」の本性を剥き出しにする。一人称は「おれ」。
    【猪鹿村】盆蔵山を中心に広がる山村。善通寺家の事件後、鵜飼の名は生きた伝説級となっている。
    【井上カメラ商会】烏賊川市のシャッター商店街にあるカメラ屋。美女を見るとモデルにして撮りたがる。店には高級カメラといっしょに古い八ミリカメラがあった。
    【依頼人】《一説によると、探偵というものは、依頼人を殺されてはじめて半人前なのだそうだ。》猫p.175
    【岩村敬一/いわむら・けいいち】通称なんでも屋の岩村。
    【馬ノ背海岸】烏賊川市の外れにある複雑な海岸線の一帯で観光地化の話もあったが地形が険しすぎてボツ。
    【魚丸武司/うおまる・たけし】漁師。
    【鵜飼杜夫★/うかい・もりお】探偵。中肉中背で目立たない顔。ルノー・ルーテシアに乗る。なんか似合わないイメージ。金がないくせに仕事を選り好みする。タウンページに記載されているキャッチコピーは「Welcome trouble」。《なんだ、刑事さんか。ちぇ、敬語で話して損したな》密室の鍵p.160。「猫は」では報酬の金額に逆らえず(朱美に逆らえず)豪徳寺さんちの三毛猫探しに乗り出すことになった。ちなみに猫には好かれやすいタイプのようだ。《まあ、この探偵の行動は、どれをとってもあまり理解しやすいものではない。》猫p.368
    【映画監督サイコ】彩子が学生の頃監督して撮ったアマチュア映画。問題作として話題になって流平も名前だけは知っていた。内容は、「シャイニング」の映画監督版のような「カメラを止めるな」のような。
    【エルザ】野良猫だったが桂木がエサをやったりしているうちに豪徳寺家によく来るようになった。三毛猫だが小柄でミケ子とは似ても似つかない。
    【奥床市立大学】烏賊川市の隣と思われる奥床市にある大学。映画研究会があり水木彩子が所属していた。
    【外注】《無闇な外注は自殺行為! よーく覚えておきなさい》撃て!p.110
    【桂木】豪徳寺家の使用人。執事であり、料理人であり、庭師でもある便利な男。達磨さんのような丸っこい身体。
    【加藤信夫/かとう・のぶお】交番勤務の警察官。
    【河内龍太郎】映画監督。「殺戮の館」「戦慄の島」「復讐の村」などB級の巨匠。この著者の他の話でも名前を見かけたことがある。特に「殺戮の館」の題名はよく出てくるかも。映画好きとしてはイヤな予感はしつつ怖いもの見たさの一本。
    【神崎隆二/かんざき・りゅうじ】さくらの花婿候補のひとり。二十五歳。市会議員神崎隆太郎の次男でコネにより現在烏賊川信用金庫勤務。フォードに乗っている。右手の甲に烏賊川市の地図に似た古傷(火傷のあと?)がある。鳥ノ岬の飛魚亭で射殺された。
    【教養猫】烏賊川市大教養部の喫茶室の周辺で暮らす数匹の猫のこと。
    【キンゾー/金蔵】松金正蔵。通称「金蔵」。鵜飼の知り合いのホームレス。鵜飼を「兄貴」と呼ぶ。烏賊川の西幸橋の下の段ボールハウスで暮らしている。何の誇張もなく頭がいいらしい。登場した次の巻で拳銃で撃たれ死亡。
    【クレセント荘】猪鹿村にあるペンション。山田慶子さんによると不穏な動きがあるらしい。本格的なログハウス仕様。玄関のドアは一枚板。
    【桑田一樹/くわた・かずき】流平の同級生で映画好き。ビデオ屋「アトム」でバイトしている。「殺戮の館」は駄作だと言う。紺野由紀の最後の恋人。
    【剣崎京史郎/けんざき・きょうしろう】豪徳寺家の居候。招き猫狂。暮らしている土蔵の中には招き猫がぎっしり。異常によくしゃべるが会話という言葉のキャッチボールはほぼできない。
    【豪徳寺真一】豊蔵の長男。前の妻との間にできた子ども。二十八歳。
    【豪徳寺豊蔵/ごうとくじ・とよぞう】回転寿司チェーン「招き寿司」の創業社長。無類の猫好き(というより招き猫狂)で自宅の玄関に人間サイズの招き猫が二体置いてある。経営する回転寿司店にもある。豪徳寺さんやもんね。養子なのでもしかして豪徳寺という名前が欲しくて昌代と結婚した? また自宅にビニールハウスがある。いかつい顔に紳士らしい服装と物腰。十条寺十三の知人。自宅のビニールハウスで殺人事件があった十年後鵜飼に猫探しを依頼してきた。その後ビニールハウスで死体となって発見された。
    【豪徳寺真紀/まき】豊蔵の娘。十九歳の美人女子大生。豪徳寺豊蔵の殺された夜ビニールハウスに呼び出されうかつにも誘いに乗って捕まり豊蔵殺害現場を見てしまった。と証言している。
    【豪徳寺昌代】豊蔵の奥さん。三十代に見えるが四十三歳。
    【豪徳寺美樹夫/みきお】豊蔵の次男。二十二歳。映画好きで矢島達也とときどき映画鑑賞会をやってる。
    【権藤一雄/ごんどう・かずお】源次郎の長男。折り合いが悪くいつも取っ組み合いの喧嘩をしている。出奔中。
    【権藤源次郎/ごんどう・げんじろう】水木彩子の別荘のご近所さん。建築業「権藤ホーム」を営んでいるらしい。悪徳リフォーム業者。
    【権藤英雄/ごんどう・ひでお】源次郎の息子。折り合いが悪く取っ組み合いの喧嘩をしていた。
    【コントラバスケース】死体を運ぶのに最適ないれもの。
    【紺野由紀/こんの・ゆき】流平の学生のときの彼女。流平がIKA映画社に内定したとき失望して別れ話を切り出した。
    【彩子/さいこ】水樹彩子(みずき・さいこ)。ゴージャスな美女。さくらの友人。女優。映画研究会時代は監督経験もあり。愛車はBMW。「サイコ」とはまた意味深な名前で。
    【さくら】→十乗寺さくら★
    【佐野/さの】十乗寺家の執事兼ボディーガード。流平は十乗寺家のオッドジョッブと思った。
    【志木★/しき】刑事。烏賊川市署の自称ホープ。同乗すると命を大事にしたくなるような運転技術の持ち主。昔はワルでブイブイ言わせてた。どんな罪状であれ、犯人逮捕に喜びを感じる。《僕は、拳銃を撃ちたくて撃ちたくてたまらない、どこにでもいる目立たない普通の刑事です。》撃て!p.239
    【執事】名前こそよく聞くが実際に出会ったものはあまりいないという希少な職種だがいるところにはいる。
    【収支】《殺人にだって収支という概念はあるだろうに》撃て!p.251
    【十乗寺家の屋敷】馬ノ背海岸の鳥ノ岬にある。重厚ではなく軽快で開放的。
    【十乗寺さくら★】お嬢さま。高校生くらいに見えるが二十歳。ちょっと天然系のふしぎタイプ。三人の花婿候補を持つ。なぜか流平に惚れる。《このお嬢様は冗談をいうタイプではない。存在そのものが冗談みたいな――》撃て!p.275。『現代用語の基礎知識・最新版』や『烏賊川市近郊職業別電話帳』やフランスパンを武器に使う。《つまり《重いもの》さえこちらの手で握っておけば、あとは安心して付き合えるというわけだ。》交換殺人p.83
    【十乗寺十一/じゅうじょうじ・じゅういち】さくらの父。十三の息子。十乗寺食品の社長。
    【十乗寺十三/じゅうじょうじ・じゅうぞう】七十歳、物心ついてから六十年、いまだ自分の名前がいいにくい。十乗寺食品の会長。かつて自らの屋敷を舞台にした拳銃乱射事件の謎を鵜飼に解決してもらった。
    【十乗寺道子】十一の妻。さくらの母。
    【白波荘】茂呂耕作が住んでいたボロアパート。もう維持管理する気もないようで建物を壊さなければかなり部屋の改造をしてもOK。ちなみにオーナーは二宮朱美。
    【白熊郡猪鹿村】烏賊川市に隣接する山村。人口一千七百人。畑作と酪農と林業。盆蔵山(ぼんくらやま)がシンボル。
    【真実】《そもそも掛け値なしの真実など世の中にそうはない。》撃て!p.94
    【鈴木のマー坊】荷台がちょっと大きめでわりとカッコいい車でした。昔はよく見かけてたけど。吉岡宗助の愛車。
    【砂川★/すながわ】烏賊川市署の自称エースで警部。素直ではなく右を向けと言えば左を向く扱いにくい性格。アホっぽいがたまにシャープなところも見せる。和泉いわく《あの人はな、やる気がなくて優秀なんだ》交換殺人p.166。特技は運河を流れるクラゲを見て天気予報できること。ミステリ好きだが探偵は嫌い。《モテる男にはとりあえず反感を覚えるのが砂川警部の特徴的なメンタリティーであることを、志木はよく理解していた。》密室の鍵p.162。「猫」の十年前は刑事。彼が高林警部にしたアドバイスのせいで? 事件は迷宮入りした。
    【スルメ】本名はサクラスルメオー。十乗寺さくらの飼い犬。ゴールデンレトリバー。
    【善通寺咲子/ぜんつうじ・さきこ】鵜飼の依頼人。春彦の妻。冷めたあと二回レンジでチンするとさらに美味しくなる料理をつくる。
    【善通寺春彦/ぜんつうじ・はるひこ】画家。咲子の夫。紳士っぽいが芸術家のオーラはいっさいない。父親の善彦(よしひこ)も画家でそちらは教科書にも載っている超メジャー。最近浮気がアヤシイ。
    【逮捕】犯人逮捕の基本、それは《形》だ!(撃て!p.10)
    【高梨孝太郎/たかなし・こうたろう】女が落ちてきた事件の目撃者。
    【高林】凄腕警部。今は現場からは離れているようだ。
    【橘英二/たちばな・えいじ】直之の弟。全体に丸い。クレセント荘名物の本格フレンチを提供するシェフ。
    【橘孝太郎/たちばな・こうたろう】十年前ペンション「クレセント荘」をつくった。雪次郎の兄。
    【橘静枝/たちばな・しずえ】ペンション「クレセント荘」の人。
    【橘直之/たちばな・なおゆき】ペンション「クレセント荘」の人。長身、痩せぎみ、銀縁メガネが知的。
    【橘雪次郎/たちばな・ゆきじろう】ペンション「クレセント荘」のオーナー。橘兄弟のおじ。
    【田野上秀樹/たのうえ・ひでき】さくらの花婿候補のひとり。二十七歳。烏賊川市立大学経済学部教授で次期学長候補の田野上秀彦の三男。現在烏賊川市立大学経済学部講師。赤いフォルクスワーゲンに乗る。
    【探偵】《探偵は事件の渦中にいるうちは眠くならないんだ。》p.261
    【椿ビル】オンボロ雑居ビル。岩村敬一が暮らしていた。オーナーの老人はなかなか楽しい。
    【寺崎亮太/てらさき・りょうた】ペンション「クレセント荘」の客。サラリーマンふうだが卓球の腕前はなかなか。
    【田園】豪徳寺真一の行きつけのバー。友人の田代俊之がマスター。
    【盗聴】《盗み聞きは変質者の趣味。盗聴は私立探偵のお仕事だ。》交換殺人p.61。盗聴器には盗聴特許許可局が認知すると丸Tマークが入るらしい。
    【遠山真里子/とおやま・まりこ】善通寺春彦の遠縁の娘。就職活動のため善通寺家に下宿している。関西弁。レギュラーの品揃えのため欲しい人材。車の車庫入れは苦手。善通寺春彦の浮気相手かもと夫人は考えている。鵜飼は彼女がアッケラカンと関西弁をしゃべるので浮気相手ではないと断じた。大雑把すぎる性格。
    【戸村流平★/とむら・りゅうへい】鵜飼杜夫探偵事務所の探偵助手(弟子)。また、鵜飼は流平の姉の元夫らしいので元義兄(赤の他人ともいう)。事務所のキャッチコピー「Welcome trouble」は流平が考えた。烏賊川市大映画学科中退。かつてホームシアターを舞台にした密室殺人事件に巻き込まれ鵜飼に救われ弟子入りした。ミステリ映画は好きだが原作は読まない。両親は夢を諦めさせるために大学に入れたようだ。しかし探偵助手にもなってほしくはなかっただろう。烏賊川市でもっともアロハシャツが似合う男かもしれない。虎キチ。酔っぱらうと何を言い出すかわからない恐ろしい男。
    【友子】佐野の妻。十乗寺家の料理はすべて彼女がまかなっている。
    【豊橋昇/とよはし・のぼる】ビジネスマンっぽい出で立ちでクレセント荘に来た客。ペンションの人たちとは軋轢があるもよう。烏賊川リゾート開発渉外担当課長課長。
    【鳥ノ岬】馬ノ背海岸にある。鳥のように嘴状に突き出している部分がある。そこには十乗寺家の離れ(飛魚亭)が建っている。本当は屋敷を建てたかったらしいが嘴の強度の問題で不可能だった。
    【内出血密室】凶器によって即死や動けないわけでない場合被害者自身が密室を作ってしまうことということのようだ。
    【中谷SV8】昔の8ミリカメラ。さくらが買おうとしている。
    【中山章二/なかやま・しょうじ】四十一歳独身。金属パイプ等を加工する町工場経営者。腕はいい。酒癖はわるくあるときチンピラ二人を殴り倒したら被害届を出されてしまった。偶然、拳銃密造をしていた。
    【二宮朱美★/にのみや・あけみ】黎明ビルの若きオーナー。修羅場をくぐった根っからの大家。四階に住む。客観的に美女。愛車はベンツ。家賃滞納しがちな鵜飼は朱美に頭が上がらない。嫌味はちょっと言ったりするが。意外なことに鵜飼とは互いに憎からず思っているフシがある(「猫は」あたりでは)。戦闘能力は高い。「密室の鍵」では白波荘のオーナーだった(白波荘は後になくなった)。その時点ではまだ鵜飼たちと知り合いではなく故障中のオートバイの整備(破壊?)にせいをだしていた。《ただいじり回しているのが楽しいからいいの。》密室の鍵p.151。同アパートの住人茂呂とも知り合いだった。死体を見ていちおう悲鳴を上げた。
    【ニャーネルニャンダース】「招き寿司」の入り口に置かれている招き猫の人形。ほぼ人間サイズ。地元の子どもたちは「ニャーネルニャンダース」と呼ぶ。
    【猫】ミユキには漁師がエサをやっていた。教養猫は大学教養学部の喫茶室におり猫舌は壊れている。黎明猫は黎明ビルの近くに最近来た。ニャーネルニャンダースは招き寿司チェーンと豪徳寺さんちの玄関を飾っている。猫のお面の誰かは豪徳寺豊蔵を殺した。ミケ子は豪徳寺豊蔵の死体のあったビニールハウスにいた(かもしれない)。剣崎京四郎が暮らしている豪徳寺家の土蔵には招き猫がぎっしり。エルザは桂木がエサをやってるうちに豪徳寺家によく来るようになった。十年前矢島医院に怪我で死にかけた三毛猫が来て洋一郎が手当てして生き延び「マオ」と名付けられた。
    【恥】相手に恥をかかせるのは紳士のおこなうことではないらしい。流平はそれを「勝利の方程式」だと思っていたが。
    【馬場鉄男/ばば・てつお】短い金髪をツンツン立てた馬鹿っぽい大柄な青年。廃品回収業者「リサイクルの馬場」の社長にして唯一の社員。有坂香織のせいでひどい目にあう。
    【原田】刺された女性をひきかけたがなんとか回避したものの女性はすぐ死んだので結果的に第一発見者になった銀行員。淡々と説明的に説明する。
    【ビニールハウス】豪徳寺さんちの庭にある蒲鉾型のビニールハウス。農家のものよりは小ぶりな感じだがけっこう大きい。頑丈な作りで少し揺すったくらいではびくともしない。すりガラスのように半透明なビニールが張られており中はほぼ見えない。特に何も栽培されていない。なんのために庭に建てたのだろう。よからぬことに使うのが目的? 殺人事件の被害者と思われる死体が二度発見された。単純なつくりなのでトリックには使いやすそう。
    【ひまわり荘】盆蔵山の別荘地にある水木彩子のセカンドハウス。山小屋ふう。
    【盆蔵山】奥床市にある山。環境がよく別荘地などがある。
    【本陣殺人事件】ATG製作の映画。ミステリ映画ブームの火付け役かとこの小説(密室の鍵貸します)では書いてあった。原作横溝正史。ぼく的にはけっこう好きです。
    【牧田裕二/まきた・ゆうじ】戸村流平の大学時代の友人。
    【升村光二郎/ますむら・こうじろう】さくらの花婿候補のひとり。二十六歳。居酒屋チェーン「升むら」を経営する升村家の次男。商才はあるが長男もそうなので立場は微妙。黄色いポルシェに乗る。
    【松金正蔵/まつかね・しょうぞう】→金蔵
    【招き寿司】豪徳寺豊蔵さんが創業し経営している回転寿司チェーン。
    【ミケ子】豪徳寺さんちの三毛猫。可愛げがなく大きい。脱走したミケ子をなぜ豊蔵さんは金に糸目もつけず探すのか。家族にもさわらせず猫部屋に「保管」していたようだし。その辺になにかありそうだとは思う。財宝の隠し場所がどっかに描かれてるとか。それはま、冗談ですけど。
    【三毛猫】この話(猫は何匹)には多くの三毛猫が登場する。招き猫も登場するが招き猫が三毛猫なのかどうかはよく知らない。三毛猫は遺伝子かなにかのせいで基本的にメスなのだとはよく知られていることだがオス三毛猫もまれに誕生するらしい。その場合の価値がどれくらいになるのかも知らないけど豪徳寺豊蔵さんが金に糸目をつけず探しているのはそのせいかもしれない?
    【水樹彩子/みずき・さいこ】→彩子
    【水沼/みずぬま】善通寺春彦が訪れた別荘の表札にそう書かれていた。
    【ミステリ作家】午前三時に散歩しているときあるものを見た人の職業。《なんだミステリ作家か。それじゃ深夜の散歩も無理ないな》猫p.114。そういや『深夜の散歩』という福永武彦、中村眞一郎、丸谷才一著のミステリエッセイ集を持ってます。
    【南田智明/みなみだ・ともあき】顎髭男。ペンション「クレセント荘」の客。ログビルダー。
    【三ツ俣町】烏賊川市の外れ、猪鹿村との境にある。
    【ミニクーパー】猪鹿村の山田慶子さんの愛車と思われる。
    【ミユキ】魚丸が三毛猫につけた名前。別れた女房の面影を見て。
    【茂呂耕作/もろ・こうさく】流平の映画学科地代の三年先輩。二十五歳。ボロアパート「白波荘」で暮らしている。改築ほぼ自由なので茂呂は一室を完全防音に改造しホームシアターとして使うためにあえてこのアパートで暮らしている。聴く音楽はエアロスミスか藤あや子。志木刑事の高校時代の友人。
    【矢島達也】洋一郎の息子。父の死んだ十年後、三十一歳のときには豪徳寺家の主治医になっている。豪徳寺真紀に気があるようにも見える。傷を見たら縫いたくなる。
    【矢島弓子/やじま・ゆみこ】洋一郎の妻。車椅子を使っているいう設定にわざわざしてるってことは視点の低さになにかあるのかもしれない?
    【矢島洋一郎/やじま・よういちろう】開業医。豪徳寺家の主治医。十年前豪徳寺家のビニールハウスで腹部を刺されて殺された。死亡時四十八歳。妻の弓子と二人暮らし。息子の達也は某有名大学の医学部の学生で東京暮らしだったが、十年後には豪徳寺家の主治医になっている。
    【安木理絵/やすき・りえ】豪徳寺豊蔵が殺された夜恋人とともに招き猫を目撃した一人。どうやら画像として記憶を保持できる能力を持っているようだ。
    【山田慶子/やまだ・けいこ】有坂春佳がうっかり殺してしまったかもしれない見知らぬ女性。
    【山村良二/やまむら・りょうじ】剣崎京四郎の麻雀仲間。
    【吉岡】ペンション「クレセント荘」に来た巡査。
    【吉岡宗助/よしおか・そうすけ】椿ビルに暮らすプロのカメラマン。岩村敬一の呑み友だち。愛車は鈴木のマー坊。
    【流平】→戸村流平★
    【黎明猫(仮称)】黎明ビルの近くにいる三毛猫。名前は特にないが体形からデブと呼ばれたことあり。
    【ルノー・ルーテシア】鵜飼の愛車で精一杯の見栄。《見かけは国産のハッチバックと大して変わらないのだが、その実、価格も装備もやはり国産と大して変わらないという、すこぶる個性的なフランス車である。》撃て!p.59
    【黎明ビル★】二宮朱美がオーナーで彼女自身四階に住んでいる。鵜飼杜夫の探偵事務所が三階にある。歓楽街の外れにある。
    【連続殺人】《実際、連続殺人を描くミステリに人間ドラマが本当に必要なのだろうか、という疑問は以前から流平のなかにあった。》密室の鍵p.67

  • コミカルな殺人事件だったのて何だか軽すぎて、実は誰も死んでなくて、誰かの架空のお話かと思う程ですが、犯人も存在して、動機もあり、妹の為に死体を遺棄した姉香織とたまたま近くにいた鉄男は不運だったが、二人が明るく楽観的だったのが良かったのかな。

  • きっと相性の問題だろうな。

    殺人事件があって、事件解明までかなりコミカルに書かれていた。
    途中、笑えるんだろうな~と思う事もあったが、人が死んでるという事が前提なので、どうしても軽く受け止めることができなかった。(リアルに考えず軽く受け止められなった自分の問題か?!)誰も死んでなければ良かったのかな、と思う。
    どうしても山田慶子が気になり頭から離れず、それに物語の真相が気になり、最後まで読んでみたがが、なんだかモヤッと感が残った。

  • 烏賊川市シリーズの第3弾なんだ。図書館で見つけた。
    普通のOLが死体を遺棄することなんてできるのかな?自然を利用したトリック。そんなこと考えるなんてすごいなぁ。

  • 東川篤哉さんの本で読むのはたぶ3冊目。
    一応シリーズ物というのを読んでいる途中で知ったが、前作を知らなくても面白く読めた。前作を知ってると分かる小ネタとかあるのかな?

    トリックは割と分かりやすいので、途中から予想がつく方はいるかも。

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著者プロフィール

1968年、広島県生まれ。岡山大学法学部卒。2002年『密室の鍵貸します』で長編小説デビュー。2011年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞を受賞し、ミリオンセラーに。著書に「平塚おんな探偵の事件簿」シリーズの『ライオンの棲む街』『ライオンの歌が聞こえる』『ライオンは仔猫に夢中』(以上、祥伝社文庫)など多数。

「2022年 『伊勢佐木町探偵ブルース』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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