電氣人閒の虞

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 170
感想 : 42
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  • Amazon.co.jp ・本 (294ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926793

感想・レビュー・書評

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  • 表紙が怖すぎますよね。

    でも内容はそこまででもなかったです。

  • 電気人間というある地域限定の都市伝説をテーマに論文を書こうとした女子大生が、フィールドワークの最中に不審死。心不全でどう見ても事件性はないが、続いて彼女が死ぬ前に会った老人、彼女の死を調べていた幼なじみの高校生も死体で発見される。果たして電気人間の仕業なのか。これらの事件を調べ始めた雑誌ライターは地下壕近くを調べ回る小学生と知り合い、謎を解こうとするが…という話。
    先日『5A73』を読んだので久々に再読。細かいところはすっかり忘れていたがメインのネタはさすがに覚えていたので再読が楽しく、前回読んだ時より著者の趣向が際立って巧いなと思った。

  • 読了日2010/02
    この作者の本は初めて。
    表紙がかなりマニアックで引くけど、中身もかなりひねくれてて、単純な私の脳みそじゃぁ、理解するのが難しかった。
    えっ?えっ?えっ?って感じで終わっちゃいました。
    きっと、頭の悪い私には高度過ぎたのかも(笑)

    たしかに、ラスト前の章のラスト一行は、「なにぃ~?!」って感じで前の章を思わずザーッと見直してしまったけど、全体的にぼんやりしてる感じ。
    白黒はっきりが好きな私には向かなかったかな。

  • 神の視点と思わせて第三者の視点だったという方法は他でも良く見ますね。でも、第三者がまったくいないように振るまわせるのは難しいし、人間の視点だから他人の考えまでは記述できない、という欠点があります。それを電気人間という方法で解決してるわけですけど、そこに超常現象使ったら何でもありじゃん、という気がしました。動機もあんまり納得できないし、イマイチと思う私はホラー読むのにむいてないのかもしれません。
    でも、あんなに存在を議論されてた電気人間が実は最初からあっさりいたのは面白かったです。
    取材した詠坂が電気人間実在のラストでしめくくったという伏線は面白いと思いました。

  • 結局電気人間はいたのですね。叙述には気づけませんでした!

  • うーん、評価に困る!少なくとも、人を食ったような作風は大きな個性。タイトルもクール。

  • 電気人間読み終わった。
    本編ラストは笑えたし、本編終わってからも楽しませてくれた。
    韮澤と剣崎のやりとりはどことなくアニメぽい。
    まぁ、俺はどっちかと言えば遠海事件のが好きだったけどね。そもそも、あんな非科学的なやつネタにするなんてナンセンスだよ。佐藤誠のが良かったわ。トミー、また何か良いミステリあったらおしえ

    • gregglesteinerさん
      いやー、こういうメタ的な要素をうまく扱うミステリって、非科学的でも面白いときあるからさ。まあでも電気人間より、遠海事件のがいいよな。
      最近...
      いやー、こういうメタ的な要素をうまく扱うミステリって、非科学的でも面白いときあるからさ。まあでも電気人間より、遠海事件のがいいよな。
      最近読んでないから見つけたら教え
      2014/06/27
  • 語ると現れ、人の思考を読む。導体を流れ抜け、電気で人を殺す。
    一部地域のみで根強く語られている『電気人間』の都市伝説。
    レポートの為『電気人間』を調べていた女子大生がホテルで死んでいるのが発見される。病死と判定されたのだが、その後相次いで彼女とかかわった人物がやはり原因不明の死を遂げていた。
    ライターの『柵馬』は、廃刊寸前のゲーム雑誌の特集として『電気人間』を追う。


    都市伝説と言えば、なんと言ってもド真ん中世代『口裂け女』。「私きれい?」の質問にはどう答えてもダメだし、逃げても自転車(この自転車と言うのがまた小学生にはリアル)より早いので追いつかれてしまう・・・等々。当時は本気で怖かったような気がする。何ったって小学校の校内放送で「口裂け女は嘘なので心配しないように」的な内容の放送がされたくらいだから。
    それは関係ないけど、ここで語られる怪異の解説は中々興味深かった。特に大学教授の説はいちいちうなずけるものがある。
    エンタメ的にもドキドキできたし、落とし所もまあ良かったと思う。ただ、最後の数行はどうだろうか?急に妖怪大戦争みたいなノリになってしまって、なんだか雰囲気が損なわれたようでがっかりだったな。

  • ホラーとミステリーが融合した作品ですが、「電氣人間」というオカルト素材が全く活かされていないので、全体的にホラー特有の緊迫感や恐怖感が伝わってきませんでした。
    また、中盤から終盤にかけての「電氣人間の正体」を推理で展開するところはなかなか面白かったのですが、推理自体は半ば強引でしたし、動機の説明は一切触れずに終わっています。ミステリーの締め方としても不満が残りました。
    最後のオチは、確かに衝撃的でしたが評価が分かれると思います。

  • 最後の二行で固まってしまいました。
    まさかあんな…w

    いろいろと伏線がはられていてびっくり。
    なんか聞いたことあるような名前の登場人物がいると思ったら…!
    楽しませてもらいました。

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著者プロフィール

1979年生まれ。2007年、カッパ・ノベルスの新人発掘プロジェクト「Kappa‐One」に選ばれ、『リロ・グラ・シスタthe little glass sister』でデビュー。クールな文体で構成される独特の世界観と、本格マインド溢れる謎解きがミステリ通の熱い支持を受けている。

「2022年 『君待秋ラは透きとおる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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