追っかけ屋愛蔵

  • 光文社 (2009年10月16日発売)
3.67
  • (1)
  • (4)
  • (4)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 4
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784334926823

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 追っかけ屋家業という存在を初めて知った。

  •  クールな主人公だと思ったら、人情も滲ませる。時代小説の主人公にクールはないか。とにかく、本書の主人公・愛蔵はいい男である。時代小説の男たちには、しばしばハードボイルドを感じていた。クールで淡々とすべきことをこなしていく。己の信念を貫く。そのためには、やせ我慢程度で済む場合もあるが、命がけの場合もあり、胸が引き裂かれることもある。一生の重荷を背負うこともある。負った傷を無視して行動する姿はまさにハードボイルド小説のものである。しかし、海老沢さんの遺作時代小説はそれだけでは終わらない。友情に、義理と人情。愛情も。この愛蔵という主人公を江戸の町においたところが、物語に深みを与えた。そう思えてならなかった。

  • 追っかけ屋という珍しい職業の青年を主人公とした楽しめる軽妙な作品。海老沢氏の遺作。「青い空」がとても良い作品で時代小説を楽しみにしていたので寂しい。

  •  著者、生前最後の著作、とのこと。 これから、新作がでるらしいけれども。 口入屋の紹介先から逃げ出した奉公人を捜すことを、稼業とする愛蔵。 逃げ出した奉公人、或いは、奉公先のよんごとないことを解決する愛蔵。 愛蔵が「追っかけ屋」になったその背景とは。 「青い空」のモチーフとなった「類族」なども出てきたり。 しかし、なぜ、著者が晩年になって、このような歴史小説?という感は拭えない。 もちろん、作品をおとしめて言っているわけではない。作品としては、面白い。 ただ、この手の作品としては、宇江佐真理、高田郁など、たくさん書き手がいるのに、なぜ?という疑問。 氏の作品として、歴史小説は「青い空」だけで充分だったような気がする。いえ、もちろん、作家がどのような作品を書こうとも、それは、作家の自由であり、そこに、作家それぞれの思いがあるのだとは思いますが。 さて、これから出版される、氏の作品、どのようなものになるでしょう。

全4件中 1 - 4件を表示

海老沢泰久の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×