恋の蛍 山崎富栄と太宰治

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  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (363ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926854

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  • 太宰治は愛人とともに玉川上水にて入水自殺をした。このことは誰もが知る事実であるが、愛人が何者だったかについては余りにも知られていない。その愛人・山崎富栄とは、実業家・教育者の父のもと、れっきとした高等教育を受け、美容師として華族や女優の髪を結う流行の最先端に立つ華やかな職業婦人であったのである。その一方、戦争で結婚後、僅か10日で夫を戦地に送り出した戦争未亡人という顔ももつ。そんな彼女が、妻子と身ごもった愛人をもっていた太宰治との間に一途な恋をしてしまう。その様子を本書は追っていく。あまり乗り気ではなく読み始めたが、なかなか面白かった。

著者プロフィール

島根県出雲市生まれ、筑波大学卒。『巨食症の明けない夜明け』(集英社)ですばる文学賞、評伝小説『恋の蛍 山崎富栄と太宰治』(光文社文庫)で新田次郎文学賞。著作はイタリア、中国、韓国で翻訳出版される。『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)の日本初の全文訳を手がけ、作中の英米詩、シェイクスピア劇、聖書など数百項目を訳註で解説。金子みすゞの弟で脚本家の上山雅輔の日記と回想録を読解して小説『みすゞと雅輔』(新潮文庫)を発表。著書に幕末小説『島燃ゆ 隠岐騒動』(光文社文庫)、『英語で楽しむ赤毛のアン』(ジャパンタイムズ)など。趣味は編み物、洋裁、「すてきにハンドメイド」鑑賞。

「2021年 『金子みすゞ詩集 2022年1月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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