志賀越みち

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 87
レビュー : 20
  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926878

作品紹介・あらすじ

昭和38年、京都・祇園。東京から来た青年と可憐な舞妓の、初々しくも哀切な恋情を、四季のうつろいも美しく端正な文章で描いた、著者が二十年ぶりに贈る珠玉の恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • 東大生と芸妓の恋の物語。

  • 何かこう切ない話だ

  • これからいくつもの出会いと別れを繰り返していくであろう若い男と女、その始まりの純愛。

    小説の時代背景や祇園という町を背景に書かれているということもあるでしょうが、雅彦の一途で紛れのない愛を見ながらも、ただ甘いだけではなく、心に爪を立てられているように感情が揺さぶられます。

    それぞれの住む世界で入り乱れる人々の思いに否が応でも翻弄され、巻き込まれる、生々しくリアルな感情。

    雅彦の親友である祐一もすごく魅力的な登場人物で、打算のない雅彦と祐一の友情には胸がすく思いでした。

  • 高校時代に読んで好きだった本。
    久々に読み返して見た。

    これ以上、純粋な恋する気持ち、
    を表現することはできないんじゃないかと思う。
    途中読んでてむず痒くなることもあるけど。

    それでも。

    主人公 津田雅彦の真っ直ぐさ
    真祇乃の潔白かつしたたかさ
    友人の祐一との友情や
    キヌさんの優しさ
    いろんなものに引き込まれて読む。

    伊集院静さんの細かい描写が好き。
    この小説はまた読みたい。

  • 真祇乃と津田の一途な愛は成就してほしかったな。久々に純愛小説を読んで、遠い昔を思い出しました。

  • 【白秋】が好きな私にとって、待ちに待った恋愛小説本でした。白秋が鎌倉ならば、志賀越えは京都祇園。この美しさったらない。きっちりオチがある話が好きなので、星は4個で。白秋の方が好きかな…。

  • 志賀越みちは綺麗であり、残酷。
    津田雅彦は現代には存在しないような、純粋な男性。あまりにも「男と女」を疑わないところに綺麗さがある傍で幼稚さが窺える。一方、誰もが器量良しと評価する真祇乃の、外見の美しさに潜むしたたかさを垣間見ると恐れすら抱く。
    男女の恋愛観の違いを表現しているようにも感じた。
    終始、今ではあまり目に耳にしないような京都の情景に感動した。

  • 〈図書館本〉いい本に出会えた。ちょっと世間知らずな大学生雅彦と舞妓さん真祇乃との祇園を舞台にした純情ではかない恋。本来であるならば一見さんには敷居が高く恋愛は御法度な世界の中で2人は惹かれあい、そして困難な壁を飛び越えて出会いを重ねて行く様は美しい空間が出来上がっていて、かつ繊細で今にも壊れてしまいそうで先の展開が気になりドキドキハラハラした。伊集院静氏の本は初めてだったが美しい文章で、ただもう少し真祇乃側からの視点があるとよかったな。表紙の小橋めぐみさんも綺麗で真祇乃と重ねて読み進めることができた。

  • 60年代終わりの京都。そこでの大学生と舞妓の純愛。気持ちが若返りました。

  • 舞妓さんに恋する学生の話。時代は少し前、東京オリンピック開幕前。
    女の切なさや哀しさしたたかさを感じた。

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著者プロフィール

伊集院静(いじゅういん しずか)
1950年山口県防府市生まれ。72年立教大学文学部卒業。81年短編小説『皐月』でデビュー。91年『乳房』で第12回吉川英治文学新人賞、92年『受け月』で第107回直木賞、94年『機関車先生』で第7回柴田錬三郎賞、2002年『ごろごろ』で第36回吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。作詞家として『ギンギラギンにさりげなく』『愚か者』『春の旅人』などを手がけている。エッセイも多く、『大人の流儀』シリーズはベストセラーとなっている。2017年日本経済新聞の連載『琥珀の夢』が刊行され、2018年10月5日、ドラマ化。2019年10月から日本経済新聞にて夏目漱石を主人公にした作品「ミチクサ先生」を連載開始。

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