- Amazon.co.jp ・本 (454ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334926885
作品紹介・あらすじ
姫川班が捜査に加わったチンピラ惨殺事件。暴力団同士の抗争も視野に入れて捜査が進む中、「犯人は柳井健斗」というタレ込みが入る。ところが、上層部から奇妙な指示が下った。捜査線上に柳井の名が浮かんでも、決して追及してはならない、というのだ。隠蔽されようとする真実――。警察組織の壁に玲子はどう立ち向かうのか?シリーズ中もっとも切なく熱い結末!
感想・レビュー・書評
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個人的なことはさほど知らなくても、葉山は主任警部補としての姫川を尊敬しているし、彼女もまた、一捜査員として自分のことを評価してくれているように思う。具体的に何というのではないが、話をする時の目に、ある種の、敬意のようなものを感じる。ちゃんと、自分という存在を認めてくれている、尊重してくれている。今の葉山にはそれだけで充分だった。
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4.5
面白かった。
展開としては意外性は少なかったが、相変わらず読みやすかった。
姫川本人はたくさん登場していたが、姫川班の他のメンバーは今回あまり登場せず、そこがちょっと残念でした。
姫川玲子の女の部分が結構出てました。 -
誉田哲也の作品は、初めて読む。
この作品は、2009年に発行されているので、著者が40歳位の時に書かれたものである。
今まで知らなかったが、姫川玲子が登場するシリーズがあるそうで、この作品もそのシリーズの一つであるようだ。
●2023年3月11日、追記。
本作の内容は、次のとおり。
---引用開始
姫川班が捜査に加わったチンピラ惨殺事件。暴力団同士の抗争も視野に入れて捜査が進む中、「犯人は柳井健斗」というタレ込みが入る。ところが、上層部から奇妙な指示が下った。捜査線上に柳井の名が浮かんでも、決して追及してはならない、というのだ。隠蔽されようとする真実――。警察組織の壁に玲子はどう立ち向かうのか?シリーズ中もっとも切なく熱い結末!
---引用終了 -
色々入り混じってる
なんか納得しちゃう恋の落ち方だったな
うんそういうのってあるよね
そして和田捜査一課長もカッコ良さよ -
待望の姫川シリーズ第4弾。
しかし期待したほどではなく・・・
主要人物が話の途中で簡単に死んでいくのは、相変わらず。
最後に解体された10係のメンバーの今後が気になるけど、次作の新展開に期待。 -
ヤクザの出てくる話は好きじゃない。
でも読みやすい -
姫川シリーズ4作目。誉田さんの描く女性はほんと魅力的だわ。ストーリー自体は可もなく不可もなく。
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ちょっと不満が残るシリーズ最終章
姫川と異なる視点からの独白は健在。今回の展開は色々な意味で驚き。警察官僚の腐敗は警察小説では良く扱われる話ではあるが、それにしても怒涛のたたみ込み。最後の一捻りは良かったが、詰め込み過ぎ感は否めない。今までと比べる物足りなさが残る。ある意味では、読者の予想に反して、ということになるのかもしれないが、菊田がかわいそう。 -
姫川玲子シリーズ第4作。
姫川シリーズ好きなのに未読でしたしシリーズも順番どおり読めてない。
映画は当時見たので雨と牧田は覚えていたしがっかりしたのも思い出した。でも小説は違ってた。柳井健斗視点、姫川視点、牧田視点と話はすすんでいく、牧田と姫川が出会う部分は牧田視点と姫川視点が繰り返されそれぞれがどう見てるのかわかったのもよかった。
読んだ後序章を再読して「おおっ」となった。
今回は姫川班としての活躍はほとんど見れず残念だったし、姫川の恋愛はどうなのよというのもわかるけど
誉田先生好きそして姫川玲子好きなので評価は甘め。
姫川シリーズを頭から読み直したくなりました。 -
意外と映画は原作に沿っていて、むしろこの内容をうまく凝縮して映画にしたなと思ったくらいです(もちろん映画向けの変更箇所はありますが)。
殺す価値もないと評されたヤクザの下っ端が殺され、そこから過去の事件まで繋がっていきます。しかし、その過去の事件は触れるのは厳禁。
煮え切らない部下との恋よりも、少し危険な男との恋を選んでしまった姫川。
今回は姫川班としての活躍はほとんどありません。
そのせいなのか、姫川が主役というよりはむしろ相手役が気になります。
映画で結末を知っていただけに切なかったです。