カッコウの卵は誰のもの

著者 :
  • 光文社
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感想 : 781
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  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926946

感想・レビュー・書評

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  • 2013/4/22

  • 自分がスキーに興味を持ってないから、中身が入って来にくかった。
    主人公の妻も、妻の友人も死んでない方向で物語が完結に向かってたらもっと面白そうな気がした。

  • なんだろう、面白かった、面白くて一気に読んだけど納得できない部分も多かった。
    はじめにそうなんだーと思わせておいて中盤でひっくり返りわけがわからなくなる。
    後半一気に謎解き・・・
    はじめに必要な重要な描写だと思うけど智代の自殺の理由がはっきりしないし、流産したときに黙っていたこともわからない。
    もう少し人との関わりとかを人対人で解決してほしかった。
    私は上条の奥さんがあやしいと思ってたのにまったく見当外れだった。

  • 能力や才能は育ちか遺伝子か?

    強引な設定だけれでも、言いたいことは伝わる。
    才能は本人のもの。
    能力は運動機能だけでなく、それに対して努力できるかどうかも重要ですものね。

  • いっき読みでした。

    途中でカラクリがわかっても、ページを進める速度が落ちませんでした。

  • 上条伸行の行動が未来のそれぞれの人達の行動を左右していく。
    真実を知らされた時、正しい行動とは何だろうと問いかけてくる。
    柚木の必要以上の行動と最後に明かされる風美出生の真実。
    最後はそうだったのかと感じたが後味のいい想いではなかった。
    ただ、風美の今後の活躍が楽しみである。
    《柚木による小説がもう一つ読みたいですね。》

  • 相変わらず 読みやすいのだけれど
    読後感は今一つかな・・・

    深さの足りなさを感じました

  • 発売直後に買ってて、今日まで読んでなかった。そんなの多いな。中古で買ってまだ読んでないのとか何冊もあるわ。。

    なかなか面白かった。東野圭吾氏の最新作の『夢幻花』よりも面白かった。
    競技スキーを題材とした作品ってのは、珍しい。スポーツ小説はたくさんあるが、競技スキーってあんまりないよなぁ。著者はスキーを題材にした作品が多い気がする。

    って、こういうのは勘違いが多いので、念のため調べたら、本書を含めても3作(鳥人計画、白銀ジャック)だけだった。『白銀ジャック』は競技スキーでもないし。

    でも珍しいんじゃないかなぁ、と思う。大阪出身でスキーに縁があるような感じでもないし。好きなのかな。

    それはさておき。

    最初からある程度の秘密を明らかにし、それに伏線を張っていってもっと深い秘密を明らかにしていく、という手法は、最近のミステリに多いなぁ、と思う。本書も例外ではない。

    鳥越伸吾がいいアクセントになっている。本当にやりたいことは何なのか、才能があるからそれをやるってのは、本当に正しいのか、ってのを問いかけてきてるわけだが。

    僕個人で考えたときは、「お前はコレが向いてるからコレをやれ」って言われたら、楽でええなぁ、と思う。自分の好きな事は、それを「職業にしたら楽しめなくなる」と思ってるから、趣味でいいし。

    でもそれを仕事にしたい、と渇望している人間からしたら、そうも言ってられないんだろうなぁ、と思う。そこは人の考え方それぞれ。僕は血液検査でも何でもやって、才能があるものを教えて欲しいもんだけどね。

    最後のほうで柚木がやたらといいやつになってるのは、ちょっと興醒め。もっと研究第一で相手のことを慮らない、Self-centeredな人間に描かれている方が魅力があった気がする。

    柚木が「夢がある人間にやることを押し付けるのは、人格無視ではないか。彼の夢を邪魔する権利はない」的なことを言っちゃうんだけど、正直「アンタがそれを言っちゃうんだ」という感じだ。いや、悪くないのよ。悪くないんだけど、もっとアンチ・ヒーローでいて欲しかったなぁ、と個人的に思った。

    正直、最後の結論を読んだ時に「え? それ?」と思った。そんな話なのかと。イヤイヤ、お前らもっとやれることあったやろ、と。真犯人が親父のことを糾弾してるんだけど、お前もだよ、と声を大にして言いたくなった。

    もう少し上手いやり方したら八方丸く収まっていたでしょ、と。なんぼでもやり方はあったはず。それをなぜ取らなかったのか、という違和感が拭えない。

    多分、そうしたほうが話としては綺麗だ、と著者が考えたのだろうな、と思うのだが、それはどうやろうか。もう少し納得感のある結末を用意して欲しかったと思う。

    最近の氏の小説は、エンタテイメントの方向に大きく触れてるなぁ、と感じる。もうミステリじゃないよなぁ、と。

    それは決して悪いことではないんだが、半ば無理矢理人情話に持っていっているような感じがあって、そこがちょっとイヤだ。『夢幻花』もそうだったし、『ナミヤ雑貨店の奇跡』なんかもそうだ。しかもそれが終盤でバタバタバタっとその方向に突き進む。そこで個人的には冷めてしまうんだよなぁ。そこまでの引き込みが良くて、のめり込んでしまうだけに冷めた時の落差がある。

    まあ人情噺のほうが受けがいいのはあるんだろうけど。

    個人的には初期のガリレオや『どちらかが彼女を殺した』『私が彼を殺した』のような本格モノが読みたいなぁ、と思ってます。

  • 謎解きに向かって 一気に読めたが、何か 後味の悪い終わり方だった。

  • 特に面白いというほどではなかった。文章が平易なので読みやすくはあった。今ひとつパンチが効いていない。

  • 事件の真相を知りたくてたまらない心理のまま読了。

    天才の遺伝子をどうしていくか・・・・というような感じで雑誌に紹介されていて気になっていました。それで一攫千金を狙う話しかと思っていたのですが、読んだ実際はかなり異なりました。

    スポーツに適した遺伝子を持つ少女の過去には、意外な過去があり、運命の様にそれが交錯していきます。その何本もの伏線の引かれ方が巧みで、人気ミステリー作家たる濃密なストーリーでした。

  • なるほど、そういうことか。
    と言う、最後。

    『カッコウ』という鳥は『托卵』する性質を持っている。(字、合ってるかな)

    主人公と娘の関係、そしてそのほかの登場人物。
    それらの絡まり合いが、『托卵』とどのように関係していくのか。

    親子、DNA。そういうことを考えさせられる一冊。

    DNAといえば、『プラチナデータ』もそうだけど、この辺からその手の内容を考えていたのかなぁ、と思ったりして。

    深い話だけど、なんか考えさせられる思い有り、釈然としない感じもあり。

  • 2011年12月

  • 読み終わった後、タイトルの意味を知り、想像とは異なりびっくりしました。二方向から追われているような錯覚を覚えるし、罪の重さにさいなまれながら進んでいく展開なのだが、途中から、ものすごくあっさり、さっぱりで、急に話がまとまった気がして、あっけなかったです。

  • 図書館で借りた本。

    面白いといえば面白かったのかな。
    最後の方で、疑問が残り、すっきりしない感じで終わりました。

    この結末だと、奥さんは自殺までしなくても良かったのでは?
    なぜ、死を選んでしまったのか?
    この謎が引っ掛かってしまいました。

  • 最後の方に、急にまとめた感が。。
    内容についても、だいたい予測がつく感じかも。

  • 読みやすくてサラサラ読めた。

    全体的にわかりやすい感じだったけど、今一歩深さというか、なんというかあったらよかったのにな。

    奥さんの描写もなかったし・・・。

    最後も「え?そうなの?」って感じだったし、そこを深く行ったら泣ける物語なのに。

  • 読み始め、ハマらないかも?
    途中、ハマってきたかも?
    ラスト、もうちょい盛り上がりが欲しかったかも?

    雪山が舞台なのが、自分に合わなかったのかな。
    ラストは、泣かせるパターン?と、期待したのに、
    涙誘わない感じだった。

  • 自殺した奥さんの苦悩とか上条氏の悩みとかがもう少し分かると良かった気がするが、まあラストはとりあえず納得できる形で収まったのかな?

  • 紙面の都合かな?
    突然、物語が動き出すけど、いろいろ張った伏線を収拾できないまま終わってしまった感じ。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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