カッコウの卵は誰のもの

著者 :
  • 光文社
3.25
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本棚登録 : 5143
レビュー : 760
  • Amazon.co.jp ・本 (357ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334926946

作品紹介・あらすじ

親子の愛情に、揺さぶりがかけられる。覚悟を決めた父親は、試練にどう立ち向かうのか。父と娘、親子二代続けてのトップスキーヤー。娘の所属チームの研究者は、二人の遺伝子パターンを調べさせてほしいと考える。しかし、了承するわけにはいかない。父には、どうしても知られたくない秘密があった。娘が生まれた19年前からの忌まわしい秘密が。

感想・レビュー・書評

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  • ミステリ

  •  緋田宏昌は娘の風美が自分の娘でない事を、風美が2歳の時に育児ノイローゼで自殺した妻智代の遺品の中に
    病院から新生児が盗まれた新聞記事を発見。調べた結果、故郷の同級生が産んだ娘である事が判明。その父は
    会社社長であり妻子のある上条であった。上条の一人息子が白血病のためドナーが必要となり、風美にたどりつき、
    宏昌に会いに来た。不倫発覚を母のためにも阻止しようとする息子文也により、風美を怪我させる予定が上条が
    乗ったバスのブレーキ故障により、上条が死亡。一連の事件で優秀な遺伝子を持つ若者(カッコウの卵)を
    アスリートとして育てあげる柚木の計画は頓挫した。

  • 努力に勝る天才なし

  • ハラハラドキドキ、スーパー遺伝子をキーワードに過去の人生が、、、
    面白い読めた

  • 再三読者の予想を裏切る展開に最後まで目を離せなかった。面白かった。主人公の緋田の誠実さが痛ましい。「カッコウの卵」他人の子かもという生物的意味と、その人の望むか否かにかかわらず潜り込むミトコンドリア遺伝子の存在意味と、2重の「托卵」の意味。なるほどね。

  • スキーヤーの父と、スキーの才能を受け継いだ娘。スポーツの遺伝子研究の話を持ちかけられるが父は良い顔をしない。
    スキーヤーの妻の突然の死をキッカケに出てきた不可解な諸々の謎とは…

    科学×ヒューマンドラマ×ミステリ。東野圭吾こういう展開好きだよね

    東野圭吾は中学生くらいの頃からずーっと、読書の基本、くらいの立ち位置で色々読んできた作家さん。久しぶりに立ち返って読んだら、説明の丁寧さが健在だなーと思うと同時に丁寧過ぎて「わかりやすすぎ」が感情移入の妨げになる箇所もあった感。悪巧みめいた話のやりとりとかは懇切丁寧に書かれるとかえって胡散臭く見えて読みながら冷めてしまう

  • 自分と同じ優秀なスキー選手に育った娘が、実は亡くなった妻の親友の娘だったと解った。遺伝子のお話も織り交ぜた本。お面白かった。

  • 相変わらず世界観にすぐ入れるし、先が気になって一気に読み進めてしまった。緋田の人となりが頭に浮かぶ。
    面白かったけど、智代に風美が引き渡されることになった経緯や、智代が自殺したのは何故なのか、犯人の心理も納得できるような、できないような。
    布石が色んな所に飛んでいて、もう少し突き詰めたい点が残ったまま、終わってしまった気がした。

  • 東野圭吾の作品はすんなりと入ってくる。
    その感覚は読んでいるのではなく聞いていると言う感覚に等しい。

    今回も楽しく聞かせていただきました。
    内容としては少し物足りなさが残りました。
    ただ、それは東野圭吾水準だからの話であって、一般的に見たらかなりレベルは高いと思います。

  • あれ?これ読んだことある?
    って読みながらよくよく思い出すと『魔力の胎動』の出だしと同じでワロタw
    作品の振りが大きい東野さんの小説は不安要素がいっぱいであまり読まないようにしているんだけど、これ面白いから時間の隙間にでも読んでと本を借りたので仕方がなく読んだ。
    読みながら、ああ、これは力の入ってない作品だなってすぐに察した。
    そして一番嫌いな「手紙」オチ。
    後半読んでてこれはボリュームが足りないし、いろいろ手抜きだし間違いなく強引に幕閉じるなって思っていたら案の定手紙ですべての謎が解けました、だ。
    なんでこの人が人気作家さんなのか疑うレベル

  • ここ最近有川浩ばかり読んでいたので、その後に読むと、「あれ?胸キュンは?」とラブコメ要素を探してしまう。柚木あたりが風美の相手役かなあなどと、脳内で勝手にカップリングしていたが、最後までそういう展開にはならなかった。ねんのため書いておくが、本作は、男女間の愛でなく親子愛がメイン。

    東野圭吾は人間を肯定的に描く人なので、読後感はよい。

    でも、人が死にすぎ。話の展開上、死んでてもらわないといけなかったのだろうが、風美の育てのお母さんで、緋田の奥さんは、なんで自殺したのか?子供を盗んできたわけではなかったはず。だから、人の子を盗んだという罪の意識で死んだわけではないよね?とすると、夫に本当のことを黙っている罪悪感で自殺?

  • んー映画化されてたので期待してたが。

  • 一気に読み進めた。親子とは何なのかと考えさせられる。

  • 人間の持つ性質を決めるのは遺伝子だけだろうか、と考えさせられた。ミステリとして捉えるとあまり面白くはない。

  • 期待のアルペンスキー選手の出生に隠された物語です。

    19歳の緋田風美は将来を有望されたアルペンスキー選手。
    父・宏昌もまたかつてオリンピックに出場した元アルペンスキー選手。

    しかしこの親娘は本当の親子ではない。
    しかし風美の所属する会社では。スポーツの才能を遺伝子レベルで研究しており、父・宏昌にとって、なんとしても事実を知られてはいけなかったが、事態は思わぬ方向へ。

    最初に「本物の親子ではない」という複雑な謎ではないなと思いきや、物語はその謎がどんどんと深まっていき、スピード感が増していきます。

    ミステリーの醍醐味らしく、読者にいろんな推理をさせてくれる書き方がやはり上手いですね。

    表題の意味も「風美は誰の子なのか?」という安易なものではなく、なるほどと納得してしまいました。

  • 最後の最後で謎は全て解明されるけど、全体的には地味な話。

  • 終盤で急展開だったが、犯人の子供であるしんごくんがどうなったのかが気になったまま。

  • 既に読んだことあったような読後感。東野氏らしい作品ということか。

  • 東野作品の中でも、心温まるストーリーのうちの一つ。
    ミステリーじゃないのに途中から、例のガリレオ先生のような気分で展開を見ていた。
    バッドエンドなようでいて、きっとハッピーエンドに近いと思う!

  • あー、面白かった。
    子どもには好きなこと、興味のあることをさせるのが、大前提。
    カッコウの卵は誰のものでもない。雛自身のものだから。

  • 娘にはスキーヤーとしての才能があり、
    父親には誰にも言えない秘密があった。

    畑中弘恵と妻の間には、どんなやり取りがあったのか?
    妻は自殺以外の選択はなかったのか?

    話は面白かったけど、
    ところどころ雑な感は否めなかった。

  • 東野さんが書く親子の物語にはいつも泣かされてしまう。
    期待しているわけではないのに、父親の心の動きが
    すーっと自分の胸に沁み込んでくる。

  • さすが東野圭吾の本だな、と思った。この事件の真相はこうかなと、こちらが予測している範囲をどんどん塗り変えて、どんどん話にのめりこませていく。遺伝子の研究もスキーの話もこちらはまったく素人なのに、とっつきにくさを感じさせない文体が、うまいなと思う。
    たとえ才能があっても、その才能を花開かせたいかどうか、本人の気持ちがついていかなければ、きっと難しいのだと思う。題名からうすうす察しがつくように、遺伝子に優秀な情報があっても、それをどうするかはやはり本人の意志なのだろう。
    たとえ自分に秀でた才能がなくても、それも自分だと認めて人生をしっかり生きていけること、それも大切なことのように思う。

  • 初期の東野圭吾が好きだったので、
    刑事物が苦手だったので
    遠ざかっていた。

    こちらは刑事シリーズでないので
    読んでみたが大変おもしろく
    一気に読めた。予想しなが読んでいくうち、
    どんどん展開していくスピード感溢れている。

  • 子供の取り合いと言ったもっとハードな内容かと思っていたけど、心情的な内容なので、良い意味で裏切られて面白かった。

  • 読了日2013/01

  • 緋田の奥さんは結局自殺するほどの悪いことはしていなかった。ただ風美が友人の子であり託されたというだけだった。友人のしたことの罪をだれにも話すことができず、結局は共犯者になってしまい、それを背負いきれなくなり自殺した。
    真相がわかるまでは早く先を知りたいと思い読んでいた。でも鳥越が手を下したという真相は少し無理があるように感じた。ワクワクしていたが真相がわかった時少しがっかりした。それでも久しぶりにこの作家の本を読んで面白かった。

  • 「推理小説で、最後まで犯人がわからない人間は良い読者である」
    という言葉をどこかで聞いたことがあります(以前、ここにも書いたかも?)。
    私はこの作品において、とても良い読者でした。
    この作品は推理小説にあたるのかはよくわからないけど。
    読み進めて半分くらいのところで、作品の進む早さと疑問の増える早さに追い付けなくなりました。
    その早さは風美と信吾のプレーのようでした。
    そこからはただ追いつけるように読むだけ。
    カッコウの卵は誰のものなのかを知りたい。
    でも、読めば読むほどわからないことは増えていく。
    前に進みたいけど、わからないという苦しみは増えていく。
    何かに似ているようですね(笑)
    この作品を読んで、ぜひ体感してみてください。
    作品の面白さと、そのスピード感を。

  • アスリートと遺伝子。

    東野さんだな…という感じのお話だった。
    犯人の動機がちょっと弱いかなあ…?という感じはしたけど。

  • 元オリンピックスキー代表の緋田は、一人娘でスキーヤーの風美が幼い時に自殺した妻の遺品を見つける。それにより娘の出自に疑問を持った頃、スポーツ医学の観点から、緋田父子の遺伝子を調査したいとの要請が。風美をワールドカップのメンバーから外せとの脅迫文が届いた後、彼女が乗ろうとしていたバスに事故が起こる。犯人は、そして風美の両親とは・・・
    色々と話がでてきて、飽きさせないというか、離さないのはさすが。ただ、何故母親が・・・とか、もしあの事故で・・・と考えると、疑問が残ってしまう部分も。

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著者プロフィール

東野圭吾(ひがしの けいご)
1958年大阪市生野区生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒。大学在学中はアーチェリー部主将を務める。1981年に日本電装株式会社(現デンソー)にエンジニアとして入社し、勤務の傍ら推理小説を執筆する。1985年『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞し、小説家としてのキャリアをスタート。2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木三十五賞を受賞。2013年『夢幻花』では第26回柴田錬三郎賞を受賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞受賞。現在、直木三十五賞選考委員を務めている。代表作としてガリレオ・新参者シリーズに加え、映画化された『手紙』『ラプラスの魔女』。ほかにもテレビドラマ・映画化された作品が多い。2018-19年の作品では、『人魚の眠る家』、『マスカレード・ホテル』、『ダイイング・アイ』、そして今後の映画化作として玉森裕太、吉岡里帆、染谷将太らの共演作『パラレルワールド・ラブストーリー』(2019年5月31日映画公開)がある。なお、中国で『ナミヤ雑貨店の奇蹟-再生-』が舞台化・映画化され、映画はジャッキー・チェンが西田敏行と同じ雑貨店店主役で出演する。2019年7月5日、「令和」初の最新書き下ろし長編ミステリー『希望の糸』を刊行。

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