痺れる

  • 光文社
3.32
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本棚登録 : 438
感想 : 89
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  • Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927059

感想・レビュー・書評

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  • やっぱりこの作者の話はハズレなし。
    現実的じゃない話でも違和感がない。
    人の情念とか業みたいなものを描くのが上手いなあと思う。そんな世界に長いこと触れていたらしんどかろうと余計な心配をしてしまう。

  • 2021.7.3 読了

    短編集。
    奇妙な話ばっかりだった。

  • これはいいホラー。
    この作家さんの本は初めて読みましたが、文章が上手く、表現力があり、雰囲気抜群で好みです。

    穏やかに進んでいた物語が急にぞくぞくするお話に変わったり、最後にあっと驚かされたり。色々と「巧いなぁ」と思いました。
    気持ち悪さや怖さだけで終わらない、絶妙なバランスにも「痺れる」。

  • いつも感じるこの気持ち悪さ…面白いけど
    読み進むたび先を知りたいような知りたくないようなゾワゾワ感が

  • 9つの短編集。
    何となくオチが想像できてしまう話もあったものの、身近にありそうでなさそうな、いやーな感じのジワジワくる恐ろしさを感じさせる物語たちでした。

  • 初読み作家さん。
    生きてる人の怖さを書く人なのかなぁ。と読んでいて思ったのですが。
    他の作品を読もうか迷ってます。

  • 9つの物語がおさめられた短編集です。
    この著者の本は、ユリゴコロだけ読んだことがあり、これが2冊目となります。
    長編だったユリゴコロとはまた違って、一つ一つ短いながらもずっしりとしたものをいくつも読めたので、楽しめました。
    ただ、内容としては鬱展開も多く、気が塞ぐ感じ。
    息苦しくなったりゾッとしたりするのに、どんどん読んでしまいます。

  • 沼田まほかるの短編集。著者の作品はどれも読んでます。
    これも期待を裏切らず面白かった!
    ふとした瞬間に誰にでも現れそうな、人間の闇の部分を切り出すのが上手だと思う。

  • H27.8.3 2回目

  • ちょっとホラーな短編集
    ホラーとはいっても、日常のすぐそこにありそうな
    じわじわと怖さが来るような感じ。
    人間の怖さ・・・を描いた作品たち

  • 9編のサイコホラーが収められた短編集。
     長編の『ユリゴコロ』はいまいちだったが、短編だと期待通りの、じわっとした後味の悪さを味わえる。普通に見える人間が、そうでない一面を徐々に見せ始めた時がいちばん怖い。
     単に怖いだけでなく、心がずれた人間の行動をブラックユーモアにしてしまう余裕もあるのだが、その先にあるのもまた、ぞくっとする暗黒面だ。

  • 2014年8月3日

  • あの手提げ袋を探さなくちゃ、わたしは、戸棚の奥にしまいこんだ姑の手提げ袋を探している。憧れていた姑、大切な息子、姑がむいた林檎の赤い細長い皮、息子の小さくなったセーターを直した青い小さな手提げ袋……。ああ、林檎が食べたい。(林檎曼荼羅)他、「レイピスト」「ヤモリ」「沼毛虫」など9編収録。

    人間の嫌な感じを書いた、ホラーのような短編集。いやあなかんじで不可思議な話なのだけど、どこか引き込まれていくような話だった。

  • 少しだけ嫌ミス

  • 短編集。

  • 短編集です。ホラーとは言わないけど、人間の怖さが垣間見れるようなそんなゾワゾワする感じの話。私は「テンガロンハット」が怖かったな。話が通じない感じが怖い。「クモキリソウ」のなんか恋愛に発展するのかしら?みたいな主人公のドキドキを踏みにじるかのような出来事にもゾワっとした。そういう意味では「ヤモリ」もせつなかったな。「レイピスト」で夜の一人歩きはやっぱり怖いと思った。とにかく嫌な気持ちになったわ。さすが沼田さんです!

  • 壊れていく人たちの話。短編集

  • 怖い短編集。とはいえ、心霊系ではなく実態のある怖い話。
    一番怖かったのは「テンガロンハット」断っても断っても家にやってきては何かしら直していく男。話が通じないというのが恐怖です。
    他は女の性の哀れさが漂ってて、安っぽい感じ。以前に読んだ本も「女の性」が安っぽく感じて合わなかったなぁ。
    まぁ、何が怖いかなんて人によって違うけど。

  • (収録作品)林檎曼陀羅/レイピスト/ヤモリ/沼毛虫/テンガロンハット/TAKO/普通じゃない/クモキリソウ/エトワール

  • ざわざわと慄く、壊れていく男と女の9つの絶望。

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著者プロフィール

沼田 まほかる(ぬまた まほかる)
1948年、大阪府生まれの小説家。女性。奈良県在住。読んだあとイヤな後味を残すミステリーの名手として、「イヤミスの女王」という称号で語られることもある。
寺の生まれで、大阪文学学校昼間部に学ぶ。結婚して主婦になり、母方祖父の跡継ぎを頼まれ夫がまず住職となるが、離婚を経て自身が僧侶になる。50代で初めて長編を書き、『九月が永遠に続けば』で第5回ホラーサスペンス大賞を受賞、56歳でデビュー。
2012年『ユリゴコロ』で第14回大藪春彦賞を受賞し、2012年本屋大賞にノミネート(6位)。それを機に書店での仕掛け販売を通じて文庫の既刊が売れ出し知名度を上げた。
代表作『ユリゴコロ』は2017年9月23日に吉高由里子主演で映画化。同年10月、『彼女がその名を知らない鳥たち』も蒼井優・阿部サダヲ主演で映画化された。他の代表作に、『九月が永遠に続けば』、『猫鳴り』、『アミダサマ』。

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