和菓子のアン

著者 :
  • 光文社
3.92
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本棚登録 : 2884
レビュー : 664
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927066

作品紹介・あらすじ

やりたいことがわからず、進路を決めないまま高校を卒業した梅本杏子は、「このままじゃニートだ!」と一念発起。デパ地下の和菓子屋で働きはじめた。プロフェッショナルだけど個性的な同僚と、歴史と遊び心に満ちた和菓子に囲まれ、お客さんの謎めいた言動に振り回される、忙しくも心温まる日々。あなたも、しぶ〜い日本茶と一緒にいかがですか。

感想・レビュー・書評

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  • 一面に、置かれたお饅頭。
    初めは、卵?と思っていたが、よく見ると…。


    身長が低く、丸い体型とふっくらほっぺ、という可愛らしい容姿の主人公・梅本杏子(きょうこ)
    杏子が、高卒と同時に、「このままじゃニートになってしまう!」ということで働きだしたのはデパートの地下にある和菓子屋さん。

    そこにいたのは、元ヤンキーや、イケメンと思いきや乙女チックな人、
    店長は株好きの個性豊かな人たち。

    和菓子についても詳しく書いてあり、ミステリーと言うよりも「ほんわか」していて良かったです。

    • まろんさん
      この表紙を、最初に「卵?」と思ったという紫苑さんがあまりに可愛らしくて
      なんだかきゅん♪としてしまいました(笑)

      そんな紫苑さんと同じくら...
      この表紙を、最初に「卵?」と思ったという紫苑さんがあまりに可愛らしくて
      なんだかきゅん♪としてしまいました(笑)

      そんな紫苑さんと同じくらい杏子ちゃんが可愛らしく
      見た目とのギャップがあまりに激しい店長たちが楽しくてたまらない
      大好きな本です(*'-')フフ♪
      2013/01/16
    • しをん。さん
      いやいや、このような素敵な物語を「卵」と間違えるのは、恥ずかしい限りです**(/▽/)**

      確かに、杏子ちゃんが可愛らしくて…。

      皆さん...
      いやいや、このような素敵な物語を「卵」と間違えるのは、恥ずかしい限りです**(/▽/)**

      確かに、杏子ちゃんが可愛らしくて…。

      皆さんのレビューをみても、「誰かに薦めたくなる本」と書かれていて、読み終わった後になるほど!と感じてしまいました。
      2013/01/16
  • まるで、菓子折りでも持つ様に
    表紙のおまんじゅうにずっと視線を落としたまま、
    図書カウンターに本を差し出した。

    (ごくり。)
    なんて、美味しそうなおまんじゅうだろう!

    これは本だ。

    むろん、中にまんじゅうなど入ってはいない。
    だが、視線は
    さっきからずーっと菓子に注がれたまま。

    本を受け取り、私は速攻菓子の蓋を開け…
    いや、本のページを捲ってみる。

    「いらっしゃいませ♪」
    中では和菓子店「みつや」が開店中。
    カウンターに並べられていたのは、
    まるで、
    風の様な、木の葉の様な、清流の様な、流れ星の様な、
    今の季節にぴったり寄り添う綺麗な和菓子。

    「和菓子とは日本の風土に合わせて作られたお菓子なんですよ」
    そんな話も納得するほど、
    今この瞬間に口にしたい甘さが程よく広がる。

    あぁ、食べているのでは無かった。
    読んでいるのでしたね。

    ここ「みつや」で働く人達はみな、主人公のアンちゃんを始めとして、店長も立花君も和菓子を心から愛するいい人達ばかりなので、ついついミステリー本だった、という事さえ忘れ、
    ほろっと泣ける様に優しく崩れる餡の読感を心地よく楽しんでいる自分がいた。

    この後、速攻和菓子を買いに出かけたのは言うまでもない。

    • MOTOさん
      nyancomaruさんへ

      私も普段和菓子はいただきませんが、すっかり本に嵌ってしまいましたねぇ~
      (ひたすら単純な性格ですな♪)

      和菓...
      nyancomaruさんへ

      私も普段和菓子はいただきませんが、すっかり本に嵌ってしまいましたねぇ~
      (ひたすら単純な性格ですな♪)

      和菓子屋さんのショーケースの中は清々しい新緑の季節でいっぱいでした。
      来月は星や七夕のお菓子なんかも販売されるそうで、今から楽しみです!
      (本より、お菓子重視か…!?坂本さんに申し訳ないですね♪)
      2012/06/26
    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「本より、お菓子重視か…!?」
      本筋からズレていると言われそうですが、、ホント坂本さんゴメンなさい。
      NHKの美の壺で放映された「和菓子」が...
      「本より、お菓子重視か…!?」
      本筋からズレていると言われそうですが、、ホント坂本さんゴメンなさい。
      NHKの美の壺で放映された「和菓子」が一冊に纏まっていて、以前チラっと見たら。なかなか良かったので、そのうち借りる予定(TV放映では「夏の和菓子」なる涼しげな回もあったみたいなのですが、放映は見逃してます)。
      2012/06/26
    • MOTOさん
      nyancomaruさんへ

      お菓子のほうにズレてはしまったけど、本は100パーセント楽しく読めたので、寛大な坂本さんは大目に見てくれるでし...
      nyancomaruさんへ

      お菓子のほうにズレてはしまったけど、本は100パーセント楽しく読めたので、寛大な坂本さんは大目に見てくれるでしょう~♪(多分)

      NHKの『美の壷』面白そうですね♪(好きなテーマの回だけたまに見ます。)
      再放送を是非、チェックせねば!
      2012/06/26
  • たとえごはんをしっかり食べた後に読んでも
    世に言う「別腹」が張り切って自己主張し始めるのだけが難点だけど、
    心はほっこりと、まあるいお饅頭のように満腹にしてくれる1冊です。

    これといってやりたいことはないのだけれど
    「それならとりあえず大学に進学してみれば?」と勧める母親に、
    お父さんが毎日会社に行くところや
    お母さんがパートで働いているところを見てきてる以上、
    せめてバイトしながら「ピンとくる何か」を探した方がいい、
    と、きちんと言えるアンちゃんが、とても清々しい。
    さすが、『切れない糸』のクリーニング屋さんの
    愛すべきパート三人衆のひとり、梅本さんの娘さん♪

    飛び込むようにして勤め始めた和菓子屋さんの「みつ屋」では
    洞察力に富んだ知的な美女なのに、中身はオッサンの椿店長や
    モデル並みのルックスでそつのない接客をするのに
    実はかわいいもの大好き♪♪♪な、オトメンの立花さんと一緒に
    お客様やデパ地下の人々に纏わる小さな謎を
    和菓子への想いをふくらませながら、あたたかく解いていきます。

    『ワーキングホリデー』のハチさん便も
    柱のかげからちょこっと顔を出す風情で登場したりして
    坂木さんファンにはたまらない作品に仕上がっています。

    • まろんさん
      円軌道の外さん、この本ぜったい好きだと思います!

      だって、和菓子がとてつもなくおいそうなんだもの♪

      見た目の美しさ、繊細さだけじゃなく
      ...
      円軌道の外さん、この本ぜったい好きだと思います!

      だって、和菓子がとてつもなくおいそうなんだもの♪

      見た目の美しさ、繊細さだけじゃなく
      主人公のアンちゃんが、食べたときの食感を
      心をこめて語る能力に長けた子なので、
      読んでるだけで幸せな気分に。。。
      ただ、お腹にとっては拷問かも(笑)
      2012/06/01
    • とみぃさん
      丁寧なコメントにフォロー返し、ありがとうございました!

      私の初坂木さん作品はこの『和菓子のアン』でした。
      日常ほのぼの系と推理ものが...
      丁寧なコメントにフォロー返し、ありがとうございました!

      私の初坂木さん作品はこの『和菓子のアン』でした。
      日常ほのぼの系と推理ものが好きな私にとって「日常の謎」というジャンルは初めてで。
      こんなにほんわか心温まる小説があったのかと、この出会いに感謝したものでした。

      主人公のアンちゃんがとても可愛くて、共感できるところもたくさんあって。
      この本を勧めた方から、「アンちゃんはあなたにちょっと似てるね」と言われたときはちょっぴり恥ずかしく、ちょっぴり嬉しく思ったものでした。

      >心はほっこりと、まあるいお饅頭のように満腹にしてくれる1冊です。

      この一文すごく素敵ですね。
      この作品のよさを、簡潔にまとめられていているだけでなく、たとえも内容に合っていて分かりやすい!
      本の帯にそのまま書いてあっても違和感ないでしょうね。私もこんな紹介文書けるようになりたいです・・・!

      そして『切れない糸』と『ワーキングホリデー』はまだ読んだことがないのですが、そんなつながりがあったのですね。
      他にもリンクしている作品があるようですし、これは読んでみなくては!

      まろんさんのレビューは他にも読ませていただきましたが、どれも丁寧で温かい気持ちになるものばかりですね。
      私ももっと見習って、他の人が読んでみたいと思えるようなレビューを書いてみたいです。
      これからも参考にさせていただきますので、よろしくお願いします!

      2012/09/07
    • まろんさん
      とみぃさん、温かいコメントありがとうございます!

      坂木司さんとの出会いが、この『和菓子のアン』だなんて、
      きっととみぃさんは本の神様に愛さ...
      とみぃさん、温かいコメントありがとうございます!

      坂木司さんとの出会いが、この『和菓子のアン』だなんて、
      きっととみぃさんは本の神様に愛されているんですね♪
      しかもお友達にこの本を薦めて、アンちゃんに似てるって言ってもらえるなんて
      とみぃさんも、そう言ってくれるお友達も、なんて素敵なんでしょう!

      坂木さんの他の作品についてのとみぃさんのレビューが楽しみでたまらないので
      『切れない糸』でも『ワーキングホリデー』でも
      他の作品でも、読まれたらぜひレビューを書いてくださいね!

      あ、そういえば、今BSで『青空の卵』のドラマを放送していますが、ご存知でしたか?
      あまりに愛着のある作品なので、
      私としてはキャスティングがちょっとイメージと違うかな、と思ってしまうのですが
      映像はとても綺麗です(*^_^*)
      2012/09/07
  • タイトルに惹かれて本を手に取りました。
    餡子のアンと赤毛のアンをかけているんだろうな、素敵だな、と思いました。

    カバーの中のさくら色と、栞の紐の黄緑色が和菓子っぽくてかわいいです。

    中身の文章も、かわいくて素敵でした。
    普段、洋菓子に比べ、和菓子はあまり食べず、食べても大福やお饅頭、おはぎなどしか口にしていなかったので、和菓子について知らないことがたくさんありました。
    和菓子の素敵なところを、ロマンチックに優しく語っているので、とても読みやすかったです。
    和菓子の味も細かく豊かに語られているので、思わず食べたくなりました。

    ぽっちゃり(デブ?←)な私は、同じくぽっちゃりな主人公に思わず共感してしまいました(笑)
    主人公は私よりはるかにかわいいですが。
    他の登場人物も特徴的で愛嬌があって面白い人たちです。
    こんな職場で働いてみたいなあ。

    人が殺されるようなミステリーではなく、どれも最後は和菓子を食べたあとのようなほっこりとした気持ちになります。
    タイトルや装丁を裏切らない、かわいらしい内容です。
    この本に出会えて良かったです。

  • 読みたいと思っていた作家さんのひとり。
    装丁がとってもかわいい♪
    デパ地下へ足を運んでみたくなったし、今までは素通りすることが多かった和菓子屋さんに行ってみたくなりました。
    あったか~い感じのお話なんだけど、日常にある不思議をミステリーと考えると、人との出会いが楽しくなってくるかも~♪
    やっぱりミステリーよね???

  • 可愛いタイトルと、美味しそうなお饅頭の表紙。
    そして中身もとっても素敵なお話しでした。

    デパ地下の和菓子屋さんで働き出した杏子ちゃん。
    高校を卒業したものの、大学に行くわけでもなく、何かやりたい事もなく。
    ふと入ったデパ地下で、急に決めたバイト先。

    和菓子屋のスタッフ、椿店長はお客様の思いをすぐ理解できて素晴らしい接客をするのだけど、ちょっとギャンブル好き。
    イケメンですらっとした立花君は最初嫌な奴だったけど、実は心は乙女という可愛らしい人。
    同じバイトの桜井さん。可愛い顔してるけど元ヤン。

    デパ地下の雰囲気も味わえるし、お客様とのやりとりも勉強になるし。

    そして何より和菓子ってやっぱり素晴らしいなって。
    洋菓子よりも地味だけど、1つ1つに意味があるし、
    日本の歴史にも関わってくる。お茶の世界にもね。
    これから、和菓子をじっくり味わいたいな~って思いました。

    面白い内容だから、また続きがあったらいいな。

  • 登場人物のキャラクターが個性豊かで、おもしろかった。
    和菓子の名前の由来とか奥が深くて、無性に和菓子が食べたくなる。
    坂木さんの本は初めて読んだが 他の作品も読みたくなった。

  • 3回以上読んでいる。
    個性的なキャラクター設定に、所々に散りばめられている笑いのセンスが引き立てられている。

    そして何より、読んでいるだけでヨダレが出そうになるような、、、

  • デパ地下の和菓子屋さんで働くことのなった杏子と、その和菓子屋さんの日常系ミステリー。

    著者のテッパンかなと思える話の展開に、安心して読みました。
    登場人物は、相変わらずみんないい人ばかり。
    主人公に関わる、もしかしたら恋愛対象になるかも?な相手がイケメン設定なのは、シンデレラティ―スを思い出しました。
    切れない糸の新井クリーンング店のパートのおばちゃん松竹梅の梅本さんの娘ちゃんがアンちゃんだったというつながり、デパートに出入りしている宅配業者にハチさん便がいるというサプライズ。どれも、著者の本を読んできた私には、嬉しかったです。

    和菓子の名前は、どれも新鮮で、都度ネットで画像を調べながら読みました。

  • ほっこり。
    この言葉がぴったりくる物語。

    どの登場人物も魅力的。
    主人公のアンちゃんの心の声も◎

    和菓子がとっても食べたくなる。
    今すぐにでも和菓子屋さんに走って、
    和菓子のひとつひとつの意味を聞いて、
    味わいたいと思った。


    (図書館)

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著者プロフィール

1969年東京都生まれ。2002年『青空の卵』で<覆面作家>としてデビュー。続く「ひきこもり探偵」シリーズとして人気を得る。ナイーヴで魅力的な人間像、緻密に描かれ、爽快に解かれる日常の不思議とこころの謎が圧倒的な支持を集めている。13年『和菓子のアン』で第2回静岡書店大賞・映像化したい文庫部門大賞を受賞。他の著作に『ワーキング・ホリデー』『ホテルジューシー』『大きな音が聞こえるか』『僕と先生』『肉小説集』『女子的生活』などがある。

「2017年 『鶏小説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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