彼女のしあわせ

  • 光文社
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本棚登録 : 340
感想 : 72
  • Amazon.co.jp ・本 (247ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927080

作品紹介・あらすじ

女に生まれたことは、不幸だろうか。長女-独りで死ぬと決めてマンションを買った。次女-幼い娘を部屋に閉じ込めてブログを書く。三女-姉たちに話せない秘密を抱えて結婚した。母-姑の召使として生きてきた。女の幸せを問う、三姉妹と母親の物語。

感想・レビュー・書評

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  • 三姉妹とその母の抱える不安や悩み、生き方を模索し続ける様子がね、
    どうも自分の心の中を覗かれているかのようで…。
    少しきまり悪いです。

    朝比奈あすかさん
    こういった女性の心の奥底を、巧みに突いてきますよね~

    "完璧な幸福なんてどこにあるんだろう。
    欲しいものを求めているばかりでは、
    ここにある私のしあわせはこぼれていってしまう。"
    月子に宛てた凪子の手紙の一節にしみじみ。

    小さな幸せを見つけて、日々感謝しなくちゃなぁ…。

    不満だらけの自分を省みて、ひとりごちた秋の夜長であります。

  • 最後の月子ちゃんへの凪子の手紙。泣きそうになった。自分が長女だからか、征子の話がすごくよくわかった。自分の人生を誰かに預けるなんてすごくこわいこと、私にはきっとできない、て。そこまで強くはないけど、似たようなことを思う時はあるなあ。
    三姉妹と母親。母親との距離感がリアルで、なんだか切なくなった。

  • 女に生まれたことは、不幸だろうか。
    長女ー独りで死ぬと決めてマンションを買った
    次女ー幼い娘を部屋に閉じ込めてブログを書く。
    三女ー姉たちに話せない秘密を抱えて結婚した。
    母ー姑の召使として生きてきた。
    女の幸せを問う、三姉妹と母親の物語。

    誰かに人生を賭けるなんて、そんなことできっこないー長女
    母のような女にはなりたくないと、ずっと思っていたー次女
    完璧な幸福なんてどこにあるんだろうー三女
    結婚だけが正しい生き方ってわけじゃないわねー母

  • この本の感想とは違いますが、私はずっと「朝比奈あすか」さんと「朝倉かすみ」さんを混同していました…。

    朝比奈さんの「声を聴かせて」を読んで、他のも読んでみたい! と本屋に行き、名前をうろ覚えで来たせいで、朝倉さんの本を買って帰ったという……。

    お二人とも「朝」で始まり、お名前がひらがな表記、というところに惑わされてしまいました。

    でも、朝倉さんの本もおもしろかったので、お二方を知ることが出来て、結果オーライでした。

    さて、この本ですが、栗林家の母、そして三姉妹が各章ごとに主役になっていくという構成ですが、どの女性の話も、胸に痛かったなぁ。

    特に次女の月子と母親の佐喜子。

    月子は、対子供、佐喜子は対夫&姑のことで、「そうだよなぁ」と感慨深いところがありました。
    子供に対する発言とか、態度とか、ちょっとしたことでも気をつけようと思いました。

  • たまりにたまった父への不満から家出をする母、一生独身で生きようと仕事に邁進する長女、子育てのストレスからネグレクトすれすれでブログ作成に没頭する次女、幸せな結婚をしたけれど子どもを産むことが難しい身体の三女。この家族ひとりひとりの物語。

    私はブログはやらないけれど、次女の気持ちが痛いほどよくわかる。みんな一見しあわせそうで、でも実はいろいろあって。事件のような大きなことは何も起こらず、何気ない毎日に起きる小さな出来事の話。夢中になるほど面白いわけではないんだけど、こういうの私はけっこう好き。

  • 女の幸せってなんだろう。

    専業主婦でも
    独身でも
    結婚して子供がいても
    夫婦2人で生きていく決心をしても

    幸せと感じることもあれば、なんで私がこんな目に…と思うこともあるんだろうな。正解はないし、みんな模索しながら生きていくのだろう。

    自分は長女だし、まだ結婚していないから征子さんに感情移入してしまいました。母からの相談や愚痴を聞いているのは父でもなく妹でもなく、いつも自分だなと。それが疲れてしまうことの方が多いのに拒めないのは不思議。

    まだ人生は長いから、毎日少しずつ楽しいことを見つけて生活していきたいな。

  • 三姉妹+母 それぞれの視点から書かれた話。
    特に何があるわけでもなく。
    最後にちょっと関係性や考え方がポジティブになって終わる。

  • 久々に一気読み。次女の月子に自分が重なり、深く入り込んだ。また私は一人っ子なので、姉妹三人の距離感を羨ましく思い、また母の立場にもなりつつある今、それぞれの登場人物に感情移入してしまった。ということで、あっさりだけど初コメントしてみました。

  • 女ってほんと、いろいろ大変。
    でもその大変さを楽しめるのも、
    女の特権でもあり。
    こういうの好き。

  • 子供を産めない身体の新婚な三女、育児に疲れブログばかり書く次女、美形で百貨店の仕事に生きる独身の長女、マザコンの夫に嫌気がさして家出した三人の母、が濃やかで、でも滅入らなくて、柔らかくて瑞々しくて心地好かった。ナンパに震える三女に親近感。母にあれこれと家仕事を命令する義母があまりにひどくてショック。

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著者プロフィール

1976年東京都生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。2000年、ノンフィクション『光さす故郷へ』を刊行。06年、群像新人文学賞受賞作を表題作とした『憂鬱なハスビーン』で小説家としてデビュー。その他の著書に『彼女のしあわせ』『憧れの女の子』『不自由な絆』『あの子が欲しい』『自画像』『少女は花の肌をむく』『人生のピース』『さよなら獣』『人間タワー』など多数。

「2021年 『君たちは今が世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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