失業パラダイス

著者 :
  • 光文社
3.13
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (265ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927141

感想・レビュー・書評

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  • なんだか盛り上がりに欠けるお話だなぁ。
    サクッと読める。だからなのか、なんとも浅い。
    引きこもり少女が案外簡単に外へ出て、人前で歌を歌えるまでになって…。そんなさらりと解決してしまっていいの?もっと盛り上げて欲しかったなぁ。でも主人公はその女の子ではないから、そんなもんなのかな?
    それにしても、「河内から来たー」にはびっくりした。あまり日常会話で河内なんて言うことがないもので…。何故あのセリフは河内という地域にこだわったんだろう?普通に大阪で良かったんじゃ。

  • 最初だけ、失業して大変!という体だったけど
    だんだん、仕事は見つけなくていいのか、
    あんなに就職したそうだったのに・・・と思って読んだ。
    先輩の仕事手伝うの嫌そうだったのにね。

    仕事してなくても、なんとかなっている。
    だから、パラダイスなのだろうか。
    その辺りがちょっともの足りないというか・・・

    めっちゃ歌うまい素人を世に送り出す。。
    という、わかりやすい内容はいいんだけどなぁ。

    全体的には読みやすかった。

    面白くないわけじゃないけど、
    パンチに欠ける感があったかな。

    くどいけど、失業してないし、
    その状態がパラダイスでもないしなぁ

  • 失業して悲壮感漂うストーリーかと思っていたら・・・失業してても何だか楽しそうな敦と岡本と阿藤。失業中とは言っても、まだ失業保険も出ているし、小遣い稼ぎ程度だけど『映像屋本舗』のお仕事も少しずつ軌道に乗ってるみたいだし。またいい加減な人たちがテキトーにブラックっぽいことして生計立てるつもりか?と思ったら、意外と仕事に対してはマジメだし、それぞれの立場でちょっとしたプロ意識を発揮して、可能な限りいい仕事をしようとしてるので、安心しました。気分良く読むことができました。

    そんないい気分に浸る反面、テレビの中ってやっぱり作られた世界で信用しちゃダメだなーと。私も最近はネットがあればテレビなんていらないと思ってるくらいテレビに対して、いい印象をもっていないんだけど。プロデューサーの新條が「ネットに嵌っている連中がまた調子こくだろう」と言ったけど、テレビの制作してる人たちの方こそ、くだらないバラエティとかワイドショーやニュースの偏向報道・印象操作。調子こいてるじゃないかなぁと思っています。

    引きこもりの紗良ちゃんが歌うことで、だんだん前向きになっていく様子、私もつい応援してる気分になってしまいました。紗良ちゃんはデビューしても有名になりすぎず、あまり周りに振り回されることなく、好きなように歌っていてほしいので、所属会社は彼女で儲けることを考えるより、彼女の楯になっていてほしいです。できれば敦が紗良ちゃんの宣伝担当というか活動記録担当兼ボディーガードみたいな感じで傍にいられればよかったけれど、二人が恋愛沙汰になるのも好ましくないし・・・と私の頭の中では勝手にストーリーが続いていくのです。

    死期が迫ったコリー犬の、形見になる思い出ビデオのエピソード、飼い主さんと一緒に思わずもらい泣きしてしまいました。でも不思議と暗い気持ちにはならず、「いい飼い主さんに育てられてよかったねぇ」という気分に。

  • 読み終わった直後なので仕事のモチベーションが二割増し。

  • 実質的に筆者のファン、のような状態になっているので、古い作品も手にしてみた。
    さくさくと読めて、描かれている世界に浸れる。
    "TV業界" に対して、ちょっと胡散臭さを感じていたので、本作の存在は知っていたが手にしていなかったんだが、杞憂だった。

  • 2016.8.14読了
    うーん…何がパラダイスなのかわからないし、危機感だったりも感じないし、ヤラセで失業したわりには同じようなことしてるし、恋愛の絡みも、とにかくよくわからない。(図書館)

  • どんな業界でも下請けのような弱い立場の人間が切り捨てられる風潮が感じられるがテレビ局も同じように感じた。ただ、勝ち組に思えたテレビ局の中でも階層があり、結局は下の人間が切り捨てられる。そんな中ではそういった環境でうまく立ち回っていく能力が求められるのかなと思う。
    作品としては、最初は失業から始まったが、そこから経験のある映像の仕事をきっかけに引きこもりの少女が歌手として活動していくまでの成長を描いていたり、恋愛が絡んだりと楽しく読めた。

  • 2015.5.18 読了

    リストラされた 男子、敦の話。
    まだ若く(27歳)して テレビ局の
    ADをしていた 敦。

    一言で言うと、いろいろ もがいて、
    自分の道を 見つけていくというような。


    タイトルほど パラダイスでも
    なかったかな?

  • 読んでて感じたのは、プロとはなにか?ということ
    小さな仕事でも、顧客の心に寄り添って、本人も顧客も双方が満足する作品を撮りきることはまさしくプロの技やし
    どんなに有名で、出るだけで視聴率が取れる存在であっても、個人的な感情で周りの人の迷惑も顧みず人を攻撃するのは、一時の気の迷いであってもプロでもなんでもない

    ただ、本題と題名の関連性がちょっと見えなかった

  • 最近ずっとこの著者の作品を気に入って読んでて、働く女性をテーマにした本が多いんだけど、今回の主役は男性・・・悪くないけど、やっぱり女性を主人公にした作品の方が面白い!
    まぁでも読みやすくてあっという間に読んじゃった☆

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著者プロフィール

愛知県生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。フリーライター、出版社勤務を経て、2006年『辞めない理由』で作家デビュー。大人気シリーズ作品「書店ガール」は2014年度の静岡書店大賞「映像化したい文庫部門」を受賞し、翌年「戦う!書店ガール」としてテレビドラマ化され、2016年度吉川英治文庫賞にもノミネートされた。他の著作に「銀盤のトレース」シリーズ、「菜の花食堂のささやかな事件簿」シリーズ、『スケートボーイズ』『1939年のアロハシャツ』『書店員と二つの罪』『駒子さんは出世なんてしたくなかった』『跳べ、栄光のクワド』などがある。

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