- Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334927172
作品紹介・あらすじ
悲しいこと、辛いこと、腹立たしいこと…。現象に揺さぶられずに人としての喜びに生き、おおらかに歩める「おとなの心」。その「宝探し」を、四人の男女の胸躍る道程に描く。
感想・レビュー・書評
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今一つ盛り上がらないまま、終わってしまった。
芹沢由郎という人の人間像をあぶりだす調査報告の部分と、その他の部分がうまく融合されていない。
作者が行った乾河道の話と、最近はまっているのかゴルフの話が多い。ゴルフの話は、この小説にはさほどいらないでしょう?
これまで、宮本さんのほとんどの小説を読んできたけれど、もうそろそろ卒業かもしれない。少なくとも、買ってまで読まないかもしれない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2月10日~11日
悲しいこと、辛いこと、腹立たしいこと…。現象に揺さぶられずに人としての喜びに生き、おおらかに歩める「おとなの心」。その「宝探し」を、四人の男女の胸躍る道程に描く。 -
ラスト、この終わり方は好きだなぁ。
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輝最高!
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壮大な物語でした。
一人の男の人生を、三千枚の金貨を探すという事をきっかけにして、知っていくのだけど、物語の中心は、その男の人の人生でも、金貨の真偽でもなくて、「ワタシなるもの」について。
そして、年月の積み重ねということ。そこから生き方ということまで。それは押し付けがましい感じじゃなくて、色んな伏線があって、最後にそこに繋がっている。過去、現在、未来。そして砂漠。
すごい物語でした。
最後、ママが切ったシャッターには、どんな背中が写っているのかな。 -
上の話の続き。
って当たり前か -
桜の樹の下に埋められた金貨探しの話はいきなり惹き込まれたが、ゴルフの話が冗漫。マミヤ三銃士って、相当なオッサンかと思いきや、自分よりかなり年下で、自分自身に年相応の貫録なり、地位なり、余裕がないのだな、と少しだけ卑屈になった。まあ、連ドラ、いくつも見てるくらいだしなあ。
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宮本さんの本には
必ず死生観みたいなのが
まぶされていて
たまに読むには
考えさせられて、
そんなコトバに同調して
気持ちいいんだ-。
なんとなく毎回だから
飽きそうなんだけど。
砂漠の嵐みたいな
風景がイメージされそうなとこが
なぜか印象に残ってる。
なぜだろ… -
物語は、金貨を埋めたと言った男、芹沢の半生を20年前の興信所の調査報告書を読み進める形で綴られていく。
幼少時に虐待を受け、親戚や他人のうちをたらい回しにされて育った少年は、悪人なのか、善人なのか。
明確な回答を残さないままなんとなく収束してしまった印象があって、もう少し何か広がりを期待してしまったけれどこれが宮本輝の世界なのかな。 -
こんな終わりかたなんだ~~ふーーん
まあいいんじゃない
楽しく読めました