群衆リドル Yの悲劇’93

  • 光文社 (2010年12月16日発売)
3.26
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Amazon.co.jp ・本 (376ページ) / ISBN・EAN: 9784334927400

感想・レビュー・書評

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  • クローズドサークル、謎の招待状、犯行予告、ダイイングメッセージ、密室、マザーグース、ミステリガジェットをこれでもかと詰め込んだ快作(怪作)?
    タイトルは有栖川有栖のあの名作のオマージュですかね。
    天帝シリーズよりは読みやすい文章ですがそれでもクセが強い。賛否分かれるとは思いますが一読の価値あり…かな?

  • 仕切り直しの1冊だけあってまほろ節はかなり抑え気味。導き出した公理から論理を組み合げてゆく独特のスタイルも鳴りを潜め、純粋な超正統派新本格といった風合い。これはこれでよく出来ているのだけど、求めていたものとは少し違うかな。
    とはいえ、いままで人に勧めにくかった古野まほろの入門本とするには打ってつけです。

  • なかなかおなかいっぱいなミステリ。
    ダイイングメッセージやら見取り図やら見立てやら。
    しかし一介の犯人がここまでの犯罪できるのかとか、どうやってみんなの罪を暴けたのかとか、いろいろ疑問は残るけど、久々にこういう本格的なミステリ読めて面白かった。

  • 浪人中の渡辺夕佳のもとにとどいた“夢路邸”内覧パーティの誘い。恋人の東京帝大生・イエ先輩こと八重州家康と連れだって訪れたそこには、個性的でいわくありげな招待客たちが集っていた。雪の山荘。謎めいた招待状。クローズドサークル。犯行予告。ダイイング・メッセイジ。密室。生首。鬼面。あやつり。見立て。マザー・グース。

    本格ミステリーの要素をこれでもか!ってほど入れています。犯人については「あ、やっぱり」だったけど、共犯者に関しては騙されました。
    被害者に関しては「そりゃ恨まれる」って人もいたけど、「え・・?それが理由??」って人もいました。
    気になったのが誤字の多さ。編集さん、ちゃんと校正していますか?って言いたくなるような文字間違いが散見されます。
    あと、最後はこれでよかったのかな・・・って感じの終わり方です。他にもこの作者さん、作品あるみたいだけど読むかは微妙だなぁ。

  • 雪山、山荘、密室、マザーグース、ダイイング・メッセージ、見立て人形、そして読者の挑戦状…本格のガジェットをふんだんに詰め込んだ魅力的な作品です。
    しかし、動機やメイントリック、ダイイング・メッセージに突っ込みどころが多く、納得出来ませんでした。
    九領明殺しの謎解きは非常に秀逸で読み応えがありましたが、全体的に良く出来ているとは思えず、玉石混淆な印象でした。

  • 順番的にはそろそろ天帝シリーズの続きにとりかかりたいところなんだけれども、どうにも勿体なくて、こちらに先に手をつけることに。

    薄い…

    まほろ分が…薄い……!

    もはやこの程度では禁断症状が出てしまう。もっとルビを!もっとはふうを!
    まあ、館の描写なんかでの衒学っぽさはいかにもまほろだなあと思って読んでいたんですが。
    今までに比べてかなり読みやすくなってるし、『鳳翔』の裏表紙にも書いてあるように自分は結構文章力あるなあと思って読んでいたんですが、ここだと結構ボロカスですね。ふむ…。
    次は何読もうかなあ。

  • 密室、雪山、見立て、童謡、そして探偵、読者への挑戦状。
    本格のガジェットを弾丸のようにブチ込みながらそれを本格ミステリから一歩も二歩も離れたところに当ててくる。ある意味すごい。

    地の文が気持ち悪くて、ちょっと読むのに苦労した。あと、「と、あたし。」なんていう語り手は基本的に嫌いだ。
    しかしこの気持ち悪さ、落ち着かなさがもしかしたら群衆を惹きつけるのかもしれない。

    どうしてイエ先輩はユカと付き合ってるの?

    とりあえず、どんな感想も放置して、
    「うげらぽん」…

  • 孤立した雪の洋館〈夢路邸〉に集った9人の招待客を襲う、連続殺人の詭計。
    本格ミステリのあらゆるガジェットを駆使した、おそるべき傑作。
    純度、危険度、末端価格。
    すべて急上昇。まほろ、再起動。
    涼しい顔して超絶技巧。

    雪の山荘。謎めいた招待状。クローズドサークル。犯行予告。ダイイング・メッセイジ。
    密室。生首。鬼面。あやつり。見立て。マザー・グース。
    そしてもちろん、名探偵。

    浪人中の「元女子高生」渡辺夕佳のもとに届いた〈夢路邸〉内覧パーティの誘い。
    恋人の東京帝国大学生「イエ先輩」こと八重洲家康とともに訪れたさき、
    いわくありげな招待客との邂逅。
    そして過去の罪業と殺意の気配が、館を支配してゆく。

    動機や犯行に使われるモノなど不満が多いが、ロジックはけっこうしっかりしている作品。
    リアリティはまったく感じられなかった。

    ミステリ :☆☆☆☆
    ストーリー :☆☆
    人物 :☆☆
    読みやすさ:☆☆

  • 最近まほろ病が進行しつつあります。というわけで悲劇シリーズに手を出してみたのですが、…おもしろい!イエ先輩かわいい!好きなのは探偵でした!案の定の結末でした!嫁キャラは毎度殺されています。
    吹奏楽シリーズよりながながとした歌や外国語の入り乱れた腹の立つブルジョワ会話が飛び交わなかったぶん読みやすいと思います。うーん、おもしろい。知らない人にすすめたいなぁ。

    薬師丸、ひろ子…

  • なかなかにいい感じですね。
    謎めいた洋館。そこにたどり着く橋は落とされ。そして大雪。雪の上には被害者の足跡しかない殺人。マザーグースの歌とともに次々に殺害され。そして「読者への挑戦状」。
    いいですね。なんか言い方はアレですが、ほっとしますw

    ただ雰囲気とかは悪くないんですが、内容が微妙に追いついてないように思いました。特に気に入らないのは探偵役かな。女性作家がエキセントリックな性格の探偵役を書くとどうもこんな感じで「単なる嫌味な奴」にしか思えない人になってしまうことがよくある気がするんですよね。
    御手洗某に代表されるような「奇人だけど憎めない」というさじ加減が難しいんだろうとは思いますけども。
    文章も軽い青春もののようなやりとりでありながら途端に重苦しくなったりとどうにも尻の座りが悪い・・・
    トリックもそれほどパッとしない感があったしなあ・・・Yってそれかよ?!みたいなのもあったし・・・
    雰囲気は気に入っただけに残念。

  • 古野まほろ、初挑戦。
    世評からもっと読みづらい癖のある文体だと思っていたのだが、意外にもすんなり読めた。
    吹雪の山荘で招待客を襲う連続殺人。『そして誰もいなくなった』をなぞったような序盤から、密室やらマザーグースやら本格ガジェットをこれでもかと詰め込んで、どんどん事件が起こる。
    探偵役は元天才ピアニストの青年で、絶対音感を捜査に役立てているところは面白い。
    しかし、最後に明らかになる不可能犯罪のメイントリックはちょっと…無理がありそうな。
    全体的には普通に若い新本格という感じだったが、他のレビューを見るとこの作品はまほろ入門編として推奨されているので、今度は天帝シリーズなどもっとぶっ飛んだのを読んでみたい。

  • 天帝シリーズや相克シリーズに比べればだいぶ読みやすい感じ。クローズドサークル、ミッシングリンクと好みな展開だったけど、真相はちょっとなぁ。

  • ■前半部分は「お、これは面白いかも...」って思っていたんだけど、読み進めて行くうちに徐々にご都合主義が...(笑) おまけにトリックの謎解きが調教された猿だったとは...(絶句)

    ■人が通れないダクト...って時点でリモコンか小動物って考えたけど、さすがに動物はあり得ないよなぁ...なーんてことを思っていただけにかなりガッカリ。「Yの悲劇」というテーマの大きさに翻弄されたか?(^^;

  • 5

  • まあ、普通に面白かったけど少し物足りない。

  • 作者らしい文章の癖が控えめなため、その圧倒的なロジックとドラマに、ストレスなく耽溺することができた。

  • うーん…?
    実際やられたらたまったもんじゃないし憤るけど、動機に関しては推理小説の一ジャンルとしてはまあアリ。
    しかしバックの趣味と意向とはいえ、やり方が芝居がかりすぎ。
    総じてやりすぎの印象をうけてしまって、いくら推理「小説」でもしらけてしまう。
    普通やらないでしょうそんなこと。そんな方法提示されたら「本気かよ」ってなるでしょ。
    唯々諾々と実行する時点で、犯人の怒りが嘘くさくなる。
    あの歌にしても一番以外の歌詞を知ってる人いるんだろうか。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    浪人中の「元女子高生」渡辺夕佳のもとにとどいた“夢路邸”内覧パーティの誘い。恋人の東京帝大生・イエ先輩こと八重州家康と連れだって訪れたそこには、個性的でいわくありげな招待客たちが集っていた。雪の山荘。謎めいた招待状。クローズドサークル。犯行予告。ダイイング・メッセイジ。密室。生首。鬼面。あやつり。見立て。マザー・グース。そしてもちろん、名探偵。本格ミステリのあらゆるガジェットを駆使した、おそるべき傑作。

  • JUGEMテーマ:ミステリツ? 友達の友達にミス研の方がいたので、「なにかオススメを紹介してください!」と無茶ブリをして貸してもらった本。 なんかタイトルがいかにも!ってかんじだったので本格で重たいかと思ったけど、結構読みやすかったー。メフィスト賞出身の方だったんですね。なるほど。 雪山と2本の橋と登場人物の数だけ用意された人形と洋館と、いいですねえいかにもって感じで。探偵役のキャラ設定もわたし好みでとても良い。ふたりのエピソードとかもっと見たかったな。 ちょいちょい出てくる音楽関係のネタを理解できるのが若干嬉しい!いいぞもっとやれ!笑 軽い気持ちで読み始めた割にはすんなり通して読めたしおもしろかったので、時間が出来たら他の作品もぜひ読んでみたいところ。

  • デビュー作「天帝のはしたなき果実」からのファン。
    この独特の雰囲気にいつまでも浸かっていたくて、大切に読んでいるのだけれど、あっという間に読み終わってしまうのが哀しい。

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著者プロフィール

東京大学卒。リヨン第三大学法学部第三段階専攻修士課程修了。元警察官僚。2007年『天帝のはしたなき果実』でデビュー。以後続く「天帝シリーズ」は、高校生、大学生を中心に熱狂的なファンを獲得。他著作に『絶海ジェイル』『背徳のぐるりよざ』『その孤島の名は、虚』など。

「2022年 『老警』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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