カササギたちの四季

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927431

作品紹介・あらすじ

開店して2年。店員は2人。「リサイクルショップ・カササギ」は、赤字経営を2年継続中の、ちいさな店だ。店長の華沙々木は、謎めいた事件があると、商売そっちのけで首を突っ込みたがるし、副店長の日暮は、売り物にならないようなガラクタを高く買い取らされてばかり。でも、しょっちゅう入り浸っている中学生の菜美は、居心地がいいのか、なかなか帰ろうとしない-。

感想・レビュー・書評

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  • 2021/04/07読了
    #道尾秀介作品

    日常の謎、連作4部の短編。
    探偵役の華沙々木の迷推理を
    先回りで偽装成立させる日暮。
    コミカルなミステリー。
    スイスイ読めて面白い。

  • 「向日葵」以外実は読んだことない作家さん。骨董品店のオトボケ探偵と裏で暗躍する主人公の迷コンビの人の死なないミステリ。
    オーソドックスな多重解決とどんでん返しで、かなり楽しめる作品。本格なんだなぁ以外と。是非他にも読んでみたい。

  • 面白かった~。リサイクルショップを営む、華沙々木(すごい名前…)と日暮。リサイクルショップは赤字だし、妙な事件(内輪もめと言った方が良いレベル(笑))に巻き込まれるし。その上、探偵気取りの華沙々木が真相とはズレた推理をして、その尻拭いをさせられる日暮。そんな馬鹿らしい日常が面白い。春夏秋冬の四つの章からなり、各章の冒頭がいつも同じ感じなのも笑えた。

  • 極悪人はいないし皆優しい。切なさもユーモアもうんちくも有りテンポも良くてすらすら読めた!

  • ちょっとしたミステリーを含んだ4編
    うんまあまあかな

  • 本当に道尾秀介?と思うほどライトでありきたりな話でがっくりした。先も読めるし、カササギも日暮くんもどっかで見た事のあるようなキャラクターで新鮮さが全くなくイマイチだった。
    もう少しシリアスな道尾秀介の話が好みだなぁ。

  • 死なない
    道尾さんはあまり読んでいませんが
    その中では一番これが好き。

  • 道尾秀介っぽくない一般向けほのぼのミステリーという感じ。自分にはあくの強い道尾作品の方が好みだけれど、気分によってこれもありかなとも思う。
    『日暮たちの四季』にすると、日暮さんが目立っちゃうから、やっぱりタイトルは『カササギ…』になるのね。

  • リサイクルショップ・カササギの経営者、華沙々木は身近に
    おこるちょっとした謎に首を突っ込んでは名探偵になった気分
    でその事件を解決しようとするのだが、なんていうかいつも
    トンチンカンで間違った推理ばかりしている。

    この物語はそんな経営者、華沙々木の代わりに真実を推理し、
    奔走する副店長(といっても二人しかいない店なんだけどね)
    の日暮こそが主人公である。

    そしていつも店に入り浸っている中学生、菜美。
    連作短編で身近な事件を解決していくところはなんとなく
    三浦しをんさんの多田便利権にちょっと似た感じもした。

    何故に日暮が華沙々木の推理を修正しつつ正解に導いてい
    くのかというと
    それは華沙々木が名探偵だと信じている菜美を悲しませないため。
    どうして、そこまで・・・という気がしないでもないんだけれど
    それもまた日暮君の優しさ故なのですよ。

    ちょっとしたどんでん返しがあったりして読後感も悪くなかった
    けどいまひとつ印象は薄いかな? 

    とりあえず2年間赤字更新中のこのリサイクルショップ、
    そのうち潰れるぞ!!
    と、警告申し上げたい気持ちにはなる。 

  • ブラック道尾が好きなので、この本のホワイトさには最初少し驚いた。
    伊坂さんチックな書き方やと思ってしまった。

    謎解きは、そんなに難しくない。
    謎解きより、人間の心の葛藤とか優しさを描いている感じかな。

    全体的に言葉の言い回しがうまい。
    登場人物ののんびり感が良かった。
    シリーズ化しそう。

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著者プロフィール

1975年生まれ。2004年『背の眼』で「ホラーサスペンス大賞特別賞」を受賞し、作家デビュー。同年刊行の『向日葵の咲かない夏』が100万部超えのベストセラーとなる。07年『シャドウ』で「本格ミステリー大賞」、09年『カラスの親指』で「日本推理作家協会賞」、10年『龍神の雨』で「大藪春彦賞」、同年『光媒の花』で「山本周五郎賞」を受賞する。11年『月と蟹』が、史上初の5連続候補を経ての「直木賞」を受賞した。その他著書に、『鬼の跫音』『球体の蛇』『スタフ』『サーモン・キャッチャー the Novel』『満月の泥枕』『風神の手』『N』『カエルの小指』『いけない』『きこえる』等がある。

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