感染遊戯

著者 :
  • 光文社
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  • Amazon.co.jp ・本 (311ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927486

感想・レビュー・書評

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  • 殺人事件や傷害事件が連続して発生するが、当初別々の事案と思われていたものは、関連していた。被害者は元官僚で天下りをしていたが、官僚時代に皆社会に害をもたらした人物だった。しかし罰せられることなくのうのうと第2第3の天下り先で暮らしている。犯人は別々であるのになぜか繋がっている事件を警視庁捜査一課の勝俣警部補が追う。全く官僚というのは無意味な規制はやたら作るが、本当に必要な規制が無かったりして、実に愚かしい。彼らの頭に有るのは自分たちの組織権益の拡大と増殖だけだ。国民がもっと賢ければこの流れを変えることは出来るはずなのだが・・・あの姫川も脇役で出演しています。

  • ガンテツこと勝俣。
    『シンメトリー』/「過ぎた正義」の倉田。
    警視庁捜査一課姫川班最若手だった葉山。
    三人がそれぞれに手がけた事件は、規模も様相もさまざま。
    しかし、一つだけ共通点があった。
    それは、犯人が被害者の個人情報をなんらかの形で手に入れていること。
    事件の背後には何が?

  • 姫川シリーズスピンオフ的位置づけのような5作目。主人公は「ガンテツ」こと勝俣、「シンメトリー」に登場した元警官倉田、かつて姫川の部下だった葉山。3つの短編が最後につながる連作集。被害者がすべて元官僚といういかにも憎まれそうな、犯人に同情してしまいそうな設定。ネットを使った殺意の連鎖に対し、ガンテツのアナログな性格と捜査が対照的。姫川はゲスト出演でした。

  • 2014

  • 姫川シリーズの強烈なサブキャラであるガンテツなどが主人公的に描かれています。
    腐敗した官僚に対する報復といった興味深い内容で、グイグイ引き込まれ、短編集なのですが、話が最後には全て繋がっているという、なかなか秀逸な展開でした。
    身近でも起こりうるような話なために引き込まれましたが、実際にこのようなことが起こったら怖くもありますね。
    誉田哲也の作品は女性が主人公の作品が多いですが、この作品はスピンオフともあって、男性が中心に描かれており、そういう意味では新鮮な感じで読むことができました。

  • 『インビジブルレイン』姫川班解散後の短編構成の連鎖長編?
    感染するのか、させるのか。各編の題名が物語を端的に表現されている

    ・感染遊戯:
    勝俣警部補(ガンテツ)、15年前の回顧録風、
    非加熱製剤×緑川製薬×厚生省×長塚親・息子
    ・連鎖誘導:
    警視庁倉田刑事、息子、外務省・武井×川上(記者)
    ・沈黙怨嗟:
    元姫川班 葉山則之(ノリ)、元厚生省年金次官・谷川×堀井老人、老人同士の殴り合いの喧嘩
    ・推定有罪:
    塾の講師・辻内、サイバー犯罪、unmask your laughing neighbors、ウイルスの様にばら撒く情報

  • 姫川シリーズのスピンオフ。
    とにかく上手いなと感じた。
    社会問題だし実際こういう事件あってもおかしくないなと。
    辛い思いしてる人ってきっとたくさんいるし実際恨んでる人もいると思う。
    でも結局は恨みの連鎖。
    ガンテツ、やばいぐらい犯罪でしょ。
    短編かと思ったらいやはや全部繋がってるし色々考えさせられる話。

  • 短編の連作かと思いきや全て繋がったのには驚いた。

  • 短編集なのかなと思いきや全てが繋がり、勝俣さん大活躍の話でした。玲子さんはほぼほぼ出てきませんでしたが…前作の話も伏線だったところなんかもあって、やっぱり面白い。事件の根幹みたいに描かれてることはロクでもないですけれど。

  • ストロベリーナイトのスピンオフ?
    良く考えるとぞっとする結末。
    下品で強引なエロ親父なのにガンテツが嫌いになれない。

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著者プロフィール

誉田哲也
1969年東京都生まれ。2002年『妖の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞受賞、03年『アクセス』で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞受賞。主なシリーズとして、『ジウⅠ・Ⅱ・Ⅲ』に始まり『国境事変』『ハング』『歌舞伎町セブン』『歌舞伎町ダムド』『ノワール 硝子の太陽』と続く〈ジウ〉サーガ、『ストロベリーナイト』から『ルージュ 硝子の太陽』まで続く〈姫川玲子〉シリーズ、『武士道シックスティーン』などの〈武士道〉シリーズ、『ドルチェ』など〈魚住久江〉シリーズ等があり、映像化作品も多い。

「2023年 『ジウX』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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