少女病

著者 :
  • 光文社
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本棚登録 : 353
レビュー : 56
  • Amazon.co.jp ・本 (209ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927745

感想・レビュー・書評

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  • トリコさんの定番のガールズ劇場。今回は名古屋が舞台ではない。これだけ無茶苦茶な家庭でも悲愴感は微塵もなく描いている。
    長女 都…白馬の王子様を夢見る乙女の激しい妄想が渦巻く。でも実際の出会いは平凡で庶民的なもので、おまけに焼き芋が添えられていて面白かった。
    次女 司…男を切らしたことが無い女は自分を見つめる時間を持たなかったために、無駄な異性関係で貴重な20代を素通りしてしまう。
    三女 紫…一見しっかり者そうだけど、実はまだまだ子供なのに早く自立しなければいけないと無理している。そんな彼女は太郎という半ば想像上の恋人に甘える事でバランスを保っている。
    母 織子…母の役割を放棄し娘に家事全般を任せたこの女に共感する余地はないが、娘にまでバカにされているのは少しだけ同情した。母との断絶や恋愛の失敗などから、自らのファンタジーの世界を強固にする事で救われようとしている。

  • 地味な長女、はすっぱな次女、小生意気な三女。
    そして全員父親の違うこの3人の娘たちを生んだ小説家の母。
    全員が≪少女≫という病に侵されている。

  • 2019.1.5 読了


    母と父親の違う三人姉妹の日常。
    皆 少女病?

    それぞれ視点の短編になってて、
    淡々としてるんだけど、惹き込まれてしまった。

    初の作家さんで、他のも読んでみたい!


  • 実は少女趣味、空想癖がある、ロマンス映画が大好きだ、赤い靴を履くとうきうきする etc...
    いい歳して大人になりきれてない女性、この本の中では『少女病』という表現になるらしい。

    少女小説家で変わり者の母、家事の一切を請け負う地味な長女、尻軽もとい奔放で恋多き次女
    正統派美少女だが仕切り屋でこまっしゃくれた三女、そこは女ばかりが暮らす薄汚れた洋館。
    一家に女が四人もいたら、ケンカもいがみ合いも日常茶飯事になる、分かるなぁ~。
    現代版の「若草物語」? わたしは若草物語も赤毛のアンも、少女小説とはご縁がなかったので
    そのへんはピンと来ませんでしたが、さらさらと素直に読めた一冊でした。

  • 少女小説家で破天荒な母親と父親の異なる3人の娘の物語。家族や恋愛、生活していくことがテーマ。自意識と夢みがちが少女病の主な症状。人はいつだって自分が何者かでありたいと思うもの。

  • 最近この方(さやかさん)の装画の本を良く読んでいる。少女小説家で未だに少女の様な母、大人しくて地味な長女、少女漫画家を志す奔放な次女、将来が見えない美貌の高校生の三女。それぞれ父親の違う三姉妹と母の織りなす若草物語。ちょっと苦手な世界観かも。この微妙な歪みがどうにも受け入れられない。少女病患者特有の世界というべきだろうか。読んでいて息がつまりそうだった。自分も心の見えないところで少女病を発症しているからそう思うのかも。2012/494

  • おんなおんなしていた。としをかさねてもおんなはおんな

  • 図書館にてジャケ借り。

    ブームが過ぎた母親織子、長女郁子、次女司、三女柴お女だけの生活。それぞれの視点。
    我が家も似たような状況だけど、全然違って逆に面白く読めた。
    文中の言葉にたまにハッとさせられる文があって、染みた。

  • 読み終わった直後は、なんだこれと思ったけど、ふと思い出すことがあって結構いい本なのかもしれないと思った。

  • 私も少女病なのか・・な。
    ってかこの本を手に取ってる時点でそうなんかな。

    きっと自分だけは、なんて思いながら
    上手く折り合いをつけてるように見せかけていて
    実のとこ全然なんやって事を、ふとした瞬間に思い知るもの。

著者プロフィール

吉川トリコ(よしかわ とりこ)
1977年静岡県浜松市生まれの小説家。現在は名古屋市在住。
2004年「ねむりひめ」で「女による女のためのR-18文学賞」大賞・読者賞を受賞。受賞作を含む『しゃぼん』でデビュー。2007年、『グッモーエビアン!』を原作に東海テレビで『なごや寿ロックンロール〜「グッモーエビアン!」より〜』としてドラマ化、2012年映画化。2007年、『戦場のガールズライフ』がドラマ化された。
その他代表作として、『ミドリのミ』『少女病』『マリー・アントワネットの日記』がある。

吉川トリコの作品

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