舟を編む

  • 光文社 (2011年9月16日発売)
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本 ・本 (264ページ) / ISBN・EAN: 9784334927769

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りて読んで、雷に打たれたように一気に読んで…読み終わっても忘れられなくて、急いで本屋に走って買いに行った1冊。
    辞書のめくるあの感触。
    あれが大好きで、それを表現した言葉にゾクゾクすらしました。
    私と同じ感覚の人がまさかいたなんてと…
    誰がなんと言おうと私の中で1番に入る作品でした。

    因みに映画は見てないです...

  • 2012年本屋大賞第1位受賞作

    辞書という【舟】を、編集する=【編む】、ある出版社の編集部の物語。
    舟を編む、ほんと素敵な題名です。

    今ではすっかり辞書を引かず、スマホで検索する日々を過ごしていましたが、辞書の魅力を改めて感じることが出来る素敵な作品でした。

    言葉に対する情熱を持ち続け、何年もかけて辞書を作り上げてくださる方、その辞書のために同じ熱量で紙を作る印刷関係の方に敬服するばかりです。

    辞書という、少し硬い感じがするお話を、寝癖だらけの要領の悪い変人馬締(まじめ)さんとチャラ系の西岡さんのキャラがこの本の中で、面白さを挟み読みやすかったです!
    あの方を奥様にできるとは、少々夢のようですが....。

    *******
    「辞書もまた、言葉の集積した書物であるという意味だけでなく、長年にわたる不屈の精神のみが真の希望をもたらすと体現する書物であるがゆえに、人の叡智の結晶と呼ばれるにふさわしい。」
    ********

    映画もドラマもあるようで、観るのが楽しみです!

  • 2012年本屋大賞受賞作
    映画、アニメ化済
    2024年NHKBSでドラマ化

    「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」

    初読作者なのだけど、Wikipedia著者作風欄に併せてみると、
    1つの仕事や物事に真剣に取り組む人たちを描く作品、にあたるのかな
    辞書編纂の、言葉や言語学、紙質や印刷についての色々なくだりがすき。
    私たちの世代は誰もが子ども時代に紙の辞書に触れているから、分かる分かる、って部分があるけど、これからの子たちは最初から電子辞書だったりするのかも。そうなるなら少し残念な気がする。
    作品と関係ないけど、お気に入りのほぼ日手帳の紙質も手帳にしては薄く手触りが良くて辞書的だよね、でも筆記具によっては裏写りしやすいしな、とか関連付けられるのが楽しい

    最後まで軽快でテンポが良く、登場人物も魅力的にキャラ立ちしていてとても読みやすかった

    読了後に装丁を見直すとこまでが読後感

    (図書本)

  • 中学生ぶり、再読。
    おもしろかった〜。
    好き系の本です。
    ここ数年、言葉について思慮を巡らすようになりました。
    同じ言葉でも、発言のタイミングや抑揚、時代、言う人と聞く人の関係性等、多くの外的要因によって意味が変わることがあります。
    これって世の中の多くの人が当たり前に行なっていることですが、実はかなり難易度が高いことです。
    ここまで言語が発達している種族は人間だけとも言われています。
    ただ、それだけ発達した言語を扱えているにも関わらず、いやむしろ、これだけ発達しているからこそ、それを正確に文章化することが非常に困難に思えます。
    言葉の意味が外的要因に左右される、ということは言い換えれば、外的要因が意味を補填してくれている、とも言えるのではないでしょうか。
    文章、特にこのブクログの感想のように、読み手と書き手に関係性がなく、共有していることもほぼない状況で、思いや意図を理解し合い疎通することは本当に難しいな〜と感想を書くたびに思います。
    そこに対するトレーニングという意味で始めた本の感想を記すという習慣ですが、まだまだ精度が低いというのが自己評価です。
    辞書に完成がないように、言葉や文章にも完成やゴールのようなものはないと思うので、これからも自分なりに舟を編んでいきたいと思います。

    過去に何も考えずに読んだ本でしたが、今読み返すとそのときには気付かなかったことに気付くことができました。
    辞書の編纂という題材に似合わず、非常に読みやすくわかりやすい内容になっているので、シンプルに楽しく読める本だと思いますが、ややこしく読もうと思うと、とてもややこしく読めるので、そういう読み方もオススメです。

    • yyさん
      なおすさん

      こんにちは

      なおすさんのレビューの言葉
      「読み手と書き手に関係性がなく、
      共有していることもほぼない状況で、
      ...
      なおすさん

      こんにちは

      なおすさんのレビューの言葉
      「読み手と書き手に関係性がなく、
      共有していることもほぼない状況で、
      思いや意図を理解し合い疎通することは本当に難しいな〜」
      のところ、ハッとさせられました。
      本当にそうですね。

      こうやって「書くこと」って、
      自分を俯瞰する良い機会なのかも。
      なおすさんは、それをちゃんと意識してらっしゃる。
      素敵だと思います☆彡
      これからも楽しく船を編んでいかれますように。



      2023/06/19
    • なおすさん
      yyさん

      こんにちは。
      この度はコメントいただきありがとうございます。
      自分の書いた文書に共感していだだけるのはとても嬉しいです。...
      yyさん

      こんにちは。
      この度はコメントいただきありがとうございます。
      自分の書いた文書に共感していだだけるのはとても嬉しいです。

      無意識的に自分自身を俯瞰して、客観視することは中々に難しいことだと思うので、こうした習慣や意識は"書くこと"をきっかけに忘れないようにしたいと思います。

      後ほど、yyさんの感想も拝見させていただきます。




      2023/06/19
  • あ〜いい本だった。
    「神様のカルテ」に引き続き、映画を観てしまったのでなんとなく原作を読む気になれなかった本。
    やっぱり本は、登場人物の心の声を聞けるのがいいところですよね。
    私的には主人公・馬締の同僚・西岡の心の声が一番胸に響きました。出版社の辞書を作る部署で働く西岡の周りには馬締を始め、松本先生、荒木と辞書を作ることに病的なまでに情熱を注いでいる人ばかり。一生懸命になることがカッコ悪いと思っていた西岡にとって、馬締の存在が複雑なものになっていく。「温泉みたいにこんこんと湧く、苦い感情の源をたどると、なんともなさけない結論に行き着く。つまりは嫉妬だ。」なぜ、そこまで辞書に打ち込めるのか?謎でさえあるけれど、もし自分にもそんなに夢中になれるものがあれば、今とは全く違う世界が見えるのだろう。馬締に対する嫉妬に向き合えてから、西岡が馬締をフォローする立ち位置に変わっていく姿が清々しい!
    新しく部署に配属された岸辺もやはり最初は病的な馬締に馴染めなかったけれど、辞書を通して言葉とは、だれかを「傷つけるためではなく、だれかを守り、だれかに伝え、だれかとつながりあうための力」を持っていると気づき仕事に対する向き合い方が変わっていく。
    一冊の辞書を作り上げるまでの十数年もの年月の物語。あ〜、やっぱり読んで良かった!

    • こっとんさん
      shukawabestさん、おはようございます♪
      ん?不気味?私の本棚に不気味?そんなわけあらへんやん、不気味てそんな、勘弁してくださいよ、...
      shukawabestさん、おはようございます♪
      ん?不気味?私の本棚に不気味?そんなわけあらへんやん、不気味てそんな、勘弁してくださいよ、shukawabestさーん‥‥て、ほんまや!不気味感漂うてるやーん!
      と、起き抜けに爆笑させていただきました笑笑
      不気味な世界もなかなかいいですよー。
      と、こちらの世界にいざなってみる笑笑
      2022/11/15
    • shukawabestさん
      そうですか。ビビり過ぎていたようですね。こっとんさんのコメントで少しホッとしました。レビューを読んでいる最中に「この本、読みたい」と感じたら...
      そうですか。ビビり過ぎていたようですね。こっとんさんのコメントで少しホッとしました。レビューを読んでいる最中に「この本、読みたい」と感じたらネタバレが怖くてレビュー読むのを止めてしまうので。

      僕にはどうかなと感じていたのですが、気分に関係なく今度読んでみます。「むらさきのスカートの女」。
      2022/11/15
    • こっとんさん
      shukawabestさん、おはようございます。
      「むらさきのスカートの女」ですか!
      なるほど‥‥結構ヤバめですよ。
      でも、私は一周まわって...
      shukawabestさん、おはようございます。
      「むらさきのスカートの女」ですか!
      なるほど‥‥結構ヤバめですよ。
      でも、私は一周まわって、面白く読めました。
      2022/11/16
  • どの登場人物も愛しく思える。
    ありがちなイベントが多い気もするが、辞書を作るという題材を初めて読んだためそこまで気にならなかった。
    何かに熱中している人に魅力を感じるのはとても共感。

  • 2025年、やっとブクログに戻って来ることができました。年末から昨日まで家族が出たり入ったり。賑やかでバタバタの毎日。それはそれで楽しいのだけれど、ゆっくりする時間の持てる暮らしが恋しくて…。そんなわけで、とびきり静かな作品に向かい合いました。ずっと気になっていて読む機会を逃していたので。

    辞書の編纂。マジメさんの個性が十二分に生かされる素敵なお仕事。言葉に執着が強いマジメさんって変人扱いされがちだけど、周りは温かい人たちばかり。下宿のタケおばあさん、辞書編集部の上司・荒木さん、調子のいい西岡さん…等々。とりわけ、彼を伴侶として選択した香具矢さんは、マジメさんの行動を全面的に受け入れる素敵な人。

    紙の辞書。最近は手にする機会がほとんどなくなったけれど、素敵! 厚さや手触りなど、細部にも妥協せず出来上がった究極の紙。15年の歳月を経て利益追求を越えたところで完成する辞書。芸術作品みたいです。誰かと繋がり合うための力となる言葉。記憶を心の中にとどめておくための言葉。大切にしなくては。

    ただ、言葉は生き物だから、常に新しくなったり変化をしたりもしますね。この間、友人に「それはムズい!」と言ったら、「若者みたい」と返ってきました。私が使うと不自然なのかな。ちょっとショック。「ムズい」は市民権を得ていると思うのだけれど。とはいえ、「ヤバい」を使うのは抵抗があったりして…。

    今後も時間を見つけて、ぼちぼちマイペースで本を読み続けようと思っています。このブクログでご縁ができたみなさん、今年もよろしくお願いします。

    • かなさん
      遅くなりましたが、改めまして
      あけましておめでとうございます。
      今年もどうぞよろしくおねがいします。
      yyさんもお正月大変だったようで...
      遅くなりましたが、改めまして
      あけましておめでとうございます。
      今年もどうぞよろしくおねがいします。
      yyさんもお正月大変だったようで、お疲れ様でした。
      この作品、私映画で観ていいなぁ〜って思い
      それから、この作品を入手して…積んでて未読だったりします^^;
      2025/01/06
    • yyさん
      かなさん、あけましておめでとうございます。
      こちらの方こそ、今年もよろしくお願いします。

      お正月ね、楽しかったのだけど、終わったらホ...
      かなさん、あけましておめでとうございます。
      こちらの方こそ、今年もよろしくお願いします。

      お正月ね、楽しかったのだけど、終わったらホッとしてしまって …。
      ちょっと愚痴っぽくなっちゃったかな ^^;)

      かなさんの映画評価も高いのね。
      アマプラでレンタルできそうだから、観ようかな。
      本の方は、最初 ちょっとエンジンがかからない感じかも。
      でも、途中から一気読みでしたよ ♪♪


      2025/01/06
    • 1Q84O1さん
      yyさん

      1月14日!?
      もうすぐじゃん!って思ったら2026年でしたか…(^.^;
      けど、一年なんてあっという間ですね
      楽しみに待ってお...
      yyさん

      1月14日!?
      もうすぐじゃん!って思ったら2026年でしたか…(^.^;
      けど、一年なんてあっという間ですね
      楽しみに待っておきましょう(*^_^*)
      2025/01/07
  • 初、三浦しをんさん。
    2012年本屋大賞受賞作品。
    2009から2011年に連載で執筆された作品。
    著者が33〜35歳。

    納得の受賞作品でした。
    調べてみると…
    映画化、アニメ化、ドラマ化…
    全部じゃん。スゴっ!
    感想書いてる人4000人越え…!読みきれんな

    世界は、言葉でできている。
    言葉によって、意味がつけられて、世の中を理解していく。「言葉」というものの「重み」を存分に感じることができる作品でした。

    出版社に勤める馬締(まじめ)が主人公。
    まじめが営業部から「大渡海」と言う辞書を編纂する部署へ異動するところから物語は始まる。
    辞書を作るという作業は、根気のいる、気の遠くなる想像を絶するものだった…
    そして、「辞書」にこんなにも物語があるのかと…

    本作は、荒木さん(ベテラン編集者)が言葉に魅せられる導入。まじめ(主人公)が辞書の編纂を始め、西岡が宣伝部へ異動する前半。
    13年後、岸辺(3年目の女性新人)が雑誌の部署から異動してきて、本格的に完成までの後半。
    の2部構成。


    舟を編む…


    刺さった言葉、セリフを抜粋


    「辞書は、言葉の海を渡る舟だ」
    魂の根幹を吐露する思いで、荒木は告げた。
    「ひとは辞書という舟に乗り、暗い海面に浮かびあがる小さな光を集める。もっともふさわしい言葉で、正確に、思いをだれかに届けるために。もし辞書がなかったら、俺たちは茫漠とした大海原をまえにたたずむほかないだろう」
    「海を渡るにふさわしい舟を編む」

    「大渡海」と言う辞書の名前の由来が語られるシーン。

    **
    「公金が投入されれば、内容に口出しされる可能性もないとは言えないでしょう。また、国家の威信をかけるからこそ、生きた思いを伝えるツールとしてではなく、権威づけと支配の道具として、言葉が位置づけられてしまうおそれもある」
    「言葉とは、言葉を扱う辞書とは、個人と権力、内的自由と公的支配の狭間という、常に危うい場所に存在するのですね」
    中略
    「ですから、たとえ資金に乏しくとも、国家ではなく出版社が、私人であるあなたやわたしが、こつこつと辞書を編集する現状に誇りを持とう。半生という言葉ではたりない年月、辞書づくりに取り組んできましたが、いま改めてそう思うのです」
    「言葉は、言葉を生みだす心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない。自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟。「大渡海」がそういう辞書になるよう、ひきつづき気を引き締めてやっていきましょう」
    **
    松本先生のセリフです。まじめとのやりとり。
    熱いです。

    あと、西岡目線の三章で。
    原稿を頼んでいる大学教授に西岡が啖呵を切るシーンが読んでいて、胸が熱くなりました。爽快。
    土下座を拒否してからの啖呵。
    西岡も激アツなのです。

    今作が書かれた時代には、スマホがほぼない。
    2010年のスマホ普及率は、4%である。
    作中に「赤外線送信」が出てくるし…懐かしい。

    何でもすぐにスマホで調べられる現代。
    AIすら手にした人類。
    意味もすぐ調べられる。
    答えは、すぐに得られる。

    辞書なんて、
    最後に手にしたのはいつだったろうか……

    言葉を紡ぐことの大切さ、貴重さ、重み、深さ…を辞書に情熱を注ぐ主人公たちを通して、切々と心に響いてきた。

    僕たちは、言葉をもっと知らなくてはならない。
    争いのない世の中のためにも。
    もっと、より良く、深く理解し合うために。

    ふと
    中学生の頃の上手く伝えられないモヤモヤが、
    高校生になり、活字に飢えた時期を経て、徐々に伝えられるようになったあの時代を思い出した。

    「言葉の重み」を伝えてくれる名作。だと思いました。

    とにかく、とにかく
    辞書すげぇ
    です

  • 言葉を愛するすべての人に、読んでもらいたい一冊です。

    目をつぶって辞書を開き、その頁で見つけたお気に入りの言葉を
    ノートに書きつけるのが大好きだった、幼いころの私。
    若かりし頃は、初めてのバイト料をもらったボーイフレンドに、
    「プレゼントは何がいい?」と聞かれ、迷わず「広辞苑♪」と答えたけれど
    今ならぜったい、馬締たちが編んだ「大渡海♪♪♪」と答えるのに。

    時間も金も食うお荷物部署扱いされ、予算も人員も削られても
    常に用例採集カード片手に言葉を集め、時代に沿った語釈を捻り出し
    十数年かけて『大渡海』を編纂する、玄武書房辞書編集部。

    彼らが思い描く辞書は、「美しい日本語を守る会」のお歴々が厳かに頷くような
    古式ゆかしい日本語が行儀よく陳列された、棺桶みたいな辞書ではない。
    湧き上がる人の思いから生まれ、口遊まれ、綴られ、変化し、受け継がれていく
    生きた言葉がひしめきあう、胸躍る世界。

    何百年も受け継がれてきた言葉に心から敬意を払いつつ
    時代の波に洗われて変わっていく言葉、新たに生まれ落ちる言葉も
    大いに楽しみ、受け入れる『大渡海』の物語は
    古今の名著も、漫画もBLも同人誌も、等しく尊重し熱愛する
    三浦しをんさんが描くからこそ、こんなに心に響くのです。

    そして、言葉に精通する馬締や松本先生や荒木だけを祭り上げるのではなく
    辞書を開いた流れ者が、「西行」の項目に「遍歴するひと、流れもの」の語釈を発見し
    心強く感じる光景を思い浮かべて、この語釈を採用すべきだと主張し
    宣伝広告部に異動になり、辞書編纂に直接関わらなくなっても
    馬締たちを渾身の力でサポートすると密かに誓う、西岡のような存在にも
    ちゃんと光を当ててくれているのが、とてもうれしい。

    ブクログのレビューを書きながら、本への思いが溢れ過ぎて
    「ああ、またムダな言葉ばっかり!どうしてもっと簡潔に書けないの?!」
    と自己嫌悪に陥る毎日。
    そんな私の背中を、この本が、誰かに思いを届けるために
    拙くても、不恰好でも、心を映した言葉を勇気をもって差し出し続けていいのだと
    言葉の海に向かって、ぽん、と押し出してくれました。

    • まろんさん
      だいさん☆

      いつも温かいお言葉をありがとうございます!
      大好きな本は、やっぱり一人でも多くの方に読んでもらいたいので
      「こんなに下手なのに...
      だいさん☆

      いつも温かいお言葉をありがとうございます!
      大好きな本は、やっぱり一人でも多くの方に読んでもらいたいので
      「こんなに下手なのに一生懸命書いてるところを見ると、この本おもしろいのかも?!」
      と思っていただけたらしめたもの♪ 
      だいさんの励ましを胸に、レビューを書き続けたいと思います。
      2013/04/21
    • gudonさん
      まろんさん 

      コメントありがとうございました。レビュー率100%に尊敬します。私のブクログは、実際の本棚同様雑然としていて、積読が多いのが...
      まろんさん 

      コメントありがとうございました。レビュー率100%に尊敬します。私のブクログは、実際の本棚同様雑然としていて、積読が多いのが難点です。

      舟を編む、は実は小説は未読なのですが、先日映画を見ました。三浦しをんさんが、「この話は絶対映像化は無理」と自負していた世界を、石井裕也×松田龍平が見事に映像化してくれていました。

      そうした「表現手法の違い」を楽しむことも作品の味わいだとよく思います。レビューを楽しく拝見しながら勉強させてください。
      2013/04/22
    • まろんさん
      gudonさん☆

      こちらこそ、コメントありがとうございます。感激です!
      積読の本がいっぱいあるなんて、素敵なことです。
      お気に入りのお菓子...
      gudonさん☆

      こちらこそ、コメントありがとうございます。感激です!
      積読の本がいっぱいあるなんて、素敵なことです。
      お気に入りのお菓子を大事にしまってあるようなものですもの。

      『舟を編む』の映画、私も観てきました。
      静かな狂気を孕んだ役が似合うと思っていた松田龍平が、
      浮世離れしたあの馬締くんを、あまりにイメージ通りに演じていることに驚いてしまいました。
      大河ドラマの新撰組以来、三浦しをんさんがオダギリジョーの大ファンなのは有名ですが
      西岡役を彼が演じているのを見て、「しをんちゃん、よかったねぇ!」と思ったりもして。

      私こそ、映画のことも本のことも、gudonさんのレビューを拝見して
      大いに勉強させていただきたいと思っています。
      2013/04/24
  • この本は、2017年2月に読みました。
    だいぶたっていますが・・・
    辞書作りはこんなに繊細な作業なのか、言葉を選ぶことにこんなに迷いながら作るとは・・・・
    「編む」という題名は、言葉を編んでいく、という意味なのか、と思いました。

    この本を読むまで、言葉というものをそんなに深く考えたことはありませんでした。私は、古いようですが「ら抜き言葉」を嫌ってしまいます。ですが、最近ではアナウンサーがふつうに使っているのです。やはり私は古いのでしょうか?息子が中学生の頃、「斜めってる」という言葉を口にしました。思わず私は、「斜めになっている」
    だよ。といったことがあります。ところが、一緒に生活しているということは恐ろしいもので、私まで「斜めってる」と、言ってしまったことがあります。それ以来言語には気を付けているつもりです。日本語は、本当に奥深さを
    感じます。「やばい」という言葉、これは、どうしよう、まずいことになった、という意味だったはずです。それが今では、凄い、素敵、可愛いということにも使われています。辞書にはどのように記されているのでしょうか。

    細かいことがらを、三浦しをんさんは沢山調べたのでしょう。
    やはりすごいと思います。

    話は違いますが、三浦しをんさんの「風が強く吹いている」お薦めします。
    駅伝などやったことがなかった、弱小チームのお話です。
    読んだ方、多いとは思いますがまだの方は是非、夢中になる1冊です。

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著者プロフィール

1976年東京生まれ。2000年『格闘する者に○』で、デビュー。06年『まほろ駅前多田便利軒』で「直木賞」、12年『舟を編む』で「本屋大賞」、15年『あの家に暮らす四人の女』で「織田作之助賞」、18年『ののはな通信』で「島清恋愛文学賞」19年に「河合隼雄物語賞」、同年『愛なき世界』で「日本植物学会賞特別賞」を受賞する。その他小説に、『風が強く吹いている』『光』『神去なあなあ日常』『きみはポラリス』、エッセイ集に『乙女なげやり』『のっけから失礼します』『好きになってしまいました。』等がある。

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