舟を編む

著者 :
  • 光文社
4.16
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本棚登録 : 25030
レビュー : 4030
  • Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784334927769

感想・レビュー・書評

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  • マジ最高!!
    西岡の言葉で言えばこうなるのでしょうか(笑)とても楽しく読む事ができました。

    この作品、本屋大賞を獲ったという事で、書店に行くたび目に付くもなかなか手が伸びず。何故ならタイトルとカバーのデザインから、勝手に堅苦しい文学作品とばかり思い込んでいたのです。しかも当時は三浦しをんさんの事も知らなかったので、完全に食わず嫌いでした。
    辞書編集という地味なテーマを、こんなにワクワクする気持ちにさせてくれたしをんさんにありがとうと言いたいです。

    主役の馬締は見た目もモサく性格も変わり者、ただの根暗な人物を西岡のチャラいキャラが上手く絡み合って絶妙なバランスだったと思います。西岡もただのチャラ男ではなく、自分なりに一生懸命生きている所にとても好感がもてました。誰の人生にも、こういう人物ってけっこう必要だったりしますよね。

    ラストはとても静かで穏やかで、胸にジーンと込み上げるものがありました。
    普段使ってる言葉なんて殆ど意味なんて考えないけど、とても奥深いものなんだなと改めて思いました。辞書をめくって言葉をひいてみたくなりました。

  • 一言で言うと、地味。でもキラキラしてる。
    矛盾してるけどそんな感じです。
    これは本屋大賞として納得できます。
    辞書の編纂なんて普段考えもせず辞書を使ってるけど、
    確かにあれだけの物を作るには時間も手間もお金もかかります。
    滅多に買わないけど買うときは必ず「高い」と思って買う。
    平易な文章で馴染みのない世界を活写する文章・構成は流石の一言。
    話の進行としては淡泊ですが、
    恋愛や出版業界の裏事情などを合わせて描くことで
    読者を飽きさせていないと思います。
    西岡さんは軽薄そうに見えるけど、すっごい良い人でほっこり。
    真締と松本先生がそば屋で話すシーンは、
    冒頭のシーンを思い出してグッときました。
    何年後とか結構飛び飛びなので、その間にあったことなども読んでみたいです。
    今までより辞書に興味を持てるようになりました。
    ここまで熱中できる何かがあるというのはすごいことだと思います。

  • 評判通りのよい本でした。言葉や辞書にかける情熱を感じるとともに、紙の辞書を持たずとも生活している今に対して複雑な感情を持ってしまいました。物語としてテンポが良く、登場人物が多くはないけどみんな輝いていて、爽やかなきもちになりました。
    以前の部署で、帳票を作成する仕事をしていたので、紙質へのこだわりに共感を覚えたのも良かったと思います。

  • 2012年本屋大賞受賞作として話題になっていた本で、心待ちにしていた本が手にできた。
    意外にも本の厚みがなく驚いたのが第一印象。
    でも、読み始めると内容とのギャップで重みを感じずにはいられない程、愛おしく感動させられた。
    後半になって解ったけど本の装幀もそういう事だったのねと感心させられました。

    玄武書房に勤める馬締光也を中心として松本先生や荒木さんや辞書編集部員によって、15年もの期間を経て新しい辞書『大渡海』編纂される物語だが、私事、日常綺麗に飾られてる辞書、たまに引く事あっても読む事の無い辞書にこんな御苦労があったと脱帽です。ゆっくりと読みたくなりました。

    長い時間待った甲斐があり、また素敵な本に出会え良かった。

    もうすぐ、4月13日 松田龍平&宮崎あおいさんの主演で
    映画公開されます。
    こちらも楽しみですね♪

  •  この本、本屋さんの棚に並んでいる時、「いい本だなぁ」って、ずっと思ってた。そして、初めて手にした時、「カバーはハードじゃないんだ」って、その感触がとても嬉しかった。本の装丁が気に入ったのって本当に久しぶり。ちなみに、私が大好きな本の装丁は、中央公論社版「チェーホフ全集」。かなり古いけど、これ以来かな。
     この本の装丁って、物語に出てくる『大渡海』のそれを模したものなんですよね。そう気が付いて、本屋の店員さんがくるんでくれた茶紙のカバーを外してみたら、「夜の海のような濃い藍色」のカバーが、ぱらりと落ちて、本体の表紙と裏表紙には"マンガ"がべたべたと……。なんだよこれ。
     本の、小説の中身をそのまま、この装丁が体現している。率直にそう感じました。
     辞書の編集の世界や、出版の裏話、そして言葉に対する洞察の面白さ、どれも素晴らしいです。例えば、「あがる」と「のぼる」の違いとか。
     でも、その反面、
     「香具矢さん、ですよね。いいお名前だなあ」
     「……暴走族の壁の落書きみたいで、自分ではあまり……」
    暴走族の壁の落書きみたいな名前って何ですか。また「空気が餅のように詰まり」「木製の東京タワーのごときもの」「ヌッポロ一番のジャンクな味」、理解不能。また、今の若者が使っているのかなとも推察するのですが、「なんだかなぁ」って、どう言う意味。それから、創作作品だから、あまり言いたくないのですが、漢字と送り仮名、常用漢字以外の漢字使用など、辞書をテーマとしている作品だけに、配慮がほしい。エトセトラ……。

     「たくさんの言葉を、可能なかぎり正確に集めることは、歪みの少ない鏡を手に入れることだ」

     こんなに素晴らしいフレーズがあるのに、

     「これを書いた当時の馬締の首を絞めてやりたい気分だ」

     この用例を、近未来の辞書編纂者が、「舟を編む」を出典として採用したらと思うと、私は日本語を愛する一人として悲しいです。

     映画やテレビドラマにしたら、とっても面白く、かつ感動すると思います。そのネタ本、っていうかまぁ原作本でしょうね。

    • happykyoさん
      お気に入りありがとうございます。
      4月13日映画公開されますね♪
      松田龍平&宮崎あおいの主演で、楽しみですね!
      お気に入りありがとうございます。
      4月13日映画公開されますね♪
      松田龍平&宮崎あおいの主演で、楽しみですね!
      2013/02/20
    • e-kakasiさん
      はなまるありがとうございます。実は、松田龍平さん、大好きで、今放送中の「まほろ駅前番外地」観ているのですが、この『舟を編む』の馬締は、読書の...
      はなまるありがとうございます。実は、松田龍平さん、大好きで、今放送中の「まほろ駅前番外地」観ているのですが、この『舟を編む』の馬締は、読書の最中、西島秀俊、そして香具矢は竹内結子でイメージしていたのです。
      2013/02/21
    • happykyoさん
      フォローありがとうございます!
      西島秀俊さん良いですね♪
      ピッタリ!
      読書していると、自然と色んな俳優さんや
      背景をイメージしますね!
      そし...
      フォローありがとうございます!
      西島秀俊さん良いですね♪
      ピッタリ!
      読書していると、自然と色んな俳優さんや
      背景をイメージしますね!
      そして、映像で確かめたくなります。
      2013/02/21
  • ココロに残ったところ
    「思い入れのあるひとやもののよさを熱弁する姿は、鬱陶しく滑稽だけれど、どこか憎めない」

    マジメ君のように思い入れのある対象に、異常なほど素直にのめりこむことができて、かつそれが仕事として成立する人はほとんどいないと思う。
    それは変人、または天才と呼ばれると思う。

    そんなマジメ君のそばで、彼をからかいながらも嫉妬と羨望の目で見つめる西岡が最も凡人で、最も感情移入しやすかった。
    つい、「マジメ君のように、自分を忘れるほどのめりこめる物がある人は幸せだよなあ」とそこばかりに注目してしまうが、
    彼の行動がただの自己満足ではなく独りよがりではなく、仕事、として成立するためには、西岡のようにお付き合いや営業まわりを得意とする人などの「マジメ」君ではない人たちが要るということを忘れてはならない。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「西岡が最も凡人で、最も感情移入しやすかった」
      そうですね、良い物が出来ても、それを世に出すための仕組みが判っていなかったら宝の持ち腐れ。様...
      「西岡が最も凡人で、最も感情移入しやすかった」
      そうですね、良い物が出来ても、それを世に出すための仕組みが判っていなかったら宝の持ち腐れ。様々な人の集まりによって世の中が成り立っていると言う縮図そのものでした。。。
      2012/08/01
  • おもしろい。
    言葉って難しい。
    言葉っておもしろい。
    辞書って奥が深い。
    どれでも同じようなものだという考えを捨て去り、お気に入りの辞書を見つけたいと思う。

    もっとマニアックで詳しい内容だったらもっとよかったな。
    倍くらいの厚みで、それこそ辞書くらいの重みで。

    次は映画を見よう。

  • 辞書を作り上げるのに、ものすごい時間と労力がかかるんだなぁ、と感じた
    そんなこと知らずに使ってた…
    家にある辞書をめくって、紙質を確かめたくなってしまった
    1つのことに没頭できるのって、うらやましい

    映画も見てみよう

  • ずっと読みたかった本を図書館で見つけた!
    読み始めから引き込まれて一気に読んでしまった。辞書を作るって大変なことなんだなぁ。言葉の意味を正確にシンプルに、かつ時代にあった方法で説明するって難しい。自分の語彙の無さが恥ずかしくなりました。
    良い本だった。

    • libraさん
      僕も図書館で狙っている派です(笑)早く読みたいです!ケチですか?(笑)
      僕も図書館で狙っている派です(笑)早く読みたいです!ケチですか?(笑)
      2014/04/13
    • reader93さん
      libraさん
      コメントありがとうございます。ケチじゃないですよ〜(笑)!図書館は最大活用すべきですしね。早く読めますように。
      libraさん
      コメントありがとうございます。ケチじゃないですよ〜(笑)!図書館は最大活用すべきですしね。早く読めますように。
      2014/04/14
  • とても良かったです。
    タイトルから内容が想像できないでいましたが、読んで素敵な言葉だと思いました。章?ごとに視点の人物がかわり、登場する全ての人物に感情移入できました。読んだ方は、後半に表紙を見返して、ふふっと思ったりしませんでしたか?

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「ふふっと思ったり」
      しましたヨー
      「ふふっと思ったり」
      しましたヨー
      2014/01/29
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著者プロフィール

三浦 しをん(みうら しをん)。
1976年、東京生まれの小説家。出版社の就職活動中、早川書房入社試験の作文を読んだ担当面接者の編集者・村上達朗が執筆の才を見出し、それが執筆活動のきっかけになった。小説家の専業になるまで、外資系出版社の事務、町田駅前の古書店高原書店でアルバイトを経験。
2006年『まほろ駅前多田便利軒』で直木賞受賞。2012年『舟を編む』が本屋大賞に選ばれ、翌年映画化された。2015年『あの家に暮らす四人の女』が織田作之助賞受賞。また、『風が強く吹いている』が第一回ブクログ大賞の文庫部門大賞を、2018年『ののはな通信』が第8回新井賞を受賞している。
Cobalt短編小説賞、太宰治賞、手塚治虫文化賞、R-18文学賞の選考委員を務める。最新刊に、『愛なき世界』。

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