- Amazon.co.jp ・本 (259ページ)
- / ISBN・EAN: 9784334927769
感想・レビュー・書評
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辞書を作るのがこんなにもすごいことだと知らなかった。
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期待して読んだが、期待の3倍くらいおもしろかった! こんなに笑ったり泣いたりして読んだのは久しぶりだー。
三浦しをんさんの「プロットがわかる、透ける感じ」がたまに苦手だったのですが、まあそんなことを超越して、主人公も脇役も魅力的であっというまに読んでしまった。これは、うまい。
文章も美しいほどにきれいだし、会話も描写も手紙もおもしろい!自宅にて前半、吹き出しながら読む。
題材「辞書」もいままでにはない世界を見せてくれるし、最後は泣いてしまったし、良質なエンターテイメントだったなあ、と思います。
ところでまじめくんに松田龍平をキャスティングしたひとに拍手喝采。 -
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「どんな場所でもがんばろう」
三浦しをんって、そう言う気付きを与えて呉れますよね!「どんな場所でもがんばろう」
三浦しをんって、そう言う気付きを与えて呉れますよね!2014/03/14 -
nyancomaruさん、コメントと花丸をありがとうございます!とても嬉しいです。
確かに本当ですね!
「神去なあなあ日常」や「風が...nyancomaruさん、コメントと花丸をありがとうございます!とても嬉しいです。
確かに本当ですね!
「神去なあなあ日常」や「風が強く吹いている」からもそういう感動というか、気付きをもらえました(*^_^*)2014/03/14
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ぴしり、と一語も取りこぼすことも無く、
全ては整然と辞書内に収められてはいるが。
7個集めさえすれば
神竜(シェンロン)が現れるドラゴンボールとは違って、
此の世に存在する全ての言語の収集となると、
(これは途方も無い冒険となるぞ。)
という予想は容易く出来た。
…が。
人は、その完成に挑む。
自身の人生を全てかけてもすべき事だと確信したなら、
旅立つ事が出来る。
師匠に教えを請いながら、
恋人に支えられながら、
同じ志を持つ仲間と共に。
『舟を編む』と言うタイトルからは、
一語、一語を紡ぐように、編みこむようにして、
巨大な舟を完成させたイメージを受けたが、
それと同時に、
辞書制作に携わった全ての人達の強い繋がりをも、強く感じる事ができた。
生涯をかけてひとつの仕事に取り組んだ人達の
実は(終わり無き航海)は、
『大渡海』完成後も、おそらくまだまだ続く。
船首に立ち、大海原を眺める戦士達の目にうつるは、
刻一刻とその姿を変えてゆく、まるで生き物の様な言葉のうねり… -
辞書の話だと聞いていたので難しい話かと思ったが、辞書を作成する人間模様を描いた非常に読みやすい小説だった。妥協を決してしない、ある程度のところで折り合いをつけることを覚え始めた私に刺さった話でした。
あと雑学てきにも例えば、英語の辞書には公金が使われているとか知れてよかった。 -
小学生のころから、身近にあって当たり前の辞書。今の時代、子どもたちは言葉の意味を調べるとき、すぐにスマホを取り出すけれど、辞書を引くように口酸っぱく言ってしまう。自分で辞書を引くことで、言葉が自分の中に入ってくるような気がして。
辞書の作り手のことなんて、今まで考えたこともなかったけれど、生涯をかけて取り組んでいる人がいて、その情熱に引き込まれる。
小学生のころ、国語辞典を適当に開けて、そのページに紡がれた知らない言葉に出会ったときのことをふと思い出した。「大渡海」にはどんな言葉たちが編まれているのだろう。実際読んでみたくなった。 -
情熱の大切さを知る。仕事は他人からどう思われるかではなく、自分がどれだけ熱中できるかが重要だと感じ、自分もその点は意識したいと思った。自分に熱中するものが無い時に、何かに情熱を込めて取り組む人を見た時の羨ましさや嫉妬をする気持ちは痛い程分かった。
今ではスマホでパッと検索、辞書に触れる機会がほとんどない。言葉の海に飛び込んでないのだなという寂しさを感じた。 -
映画を観てから読みましたが、結果それで良かったと思います。イメージがしやすかった。
ただ、やはりこの作品は原作がいい。映画の方も面白かったので原作を読もうと思ったのですが、読んでから映画を観たのでは、時の流れやキャラ立ちが物足りなく感じただろうと思うので。
三浦しをんさんの本を、初めて読みました。
表現が柔らかく、かつ所々笑えてしまう部分があり、地味なテーマだというのに全くストレスなく楽しく読めました。
言葉というものを、改めて考えさせられました。
装丁も、いいですね。本当に、そのもので……。
もし文庫化されるのであれば、この装丁は再現されないのでしょうか。だとしたら、ひとつ楽しみが減ってしまうと思います。